生まれてこのかた、「憧れの職業」がない
小学生のころ「将来の夢」を書かされたときにすごく悩んだことを、いまだに覚えている。
「野球選手」「お花屋さん」「看護師さん」そういった具体的な言葉が並ぶなか、悩んだ末に「人の心を動かせるような絵を描きたい」と書いた。
子ども心に、「先生が求めてるのはこいう答えじゃないんだろうな」という後味の悪さがあった。具体的な職業としての「夢」が自分にはまったく思い描けなくて、なんだか一人だけバカなことを言っている気がして居心地が悪かったのだ。
ただし、「憧れの職業」がないからといっ