いふ

生活の備忘録。 「だいふく」はデグー、2023年9月21日に旅立ちました。

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生活の備忘録。 「だいふく」はデグー、2023年9月21日に旅立ちました。

最近の記事

オレンジの反対の色

ひょんな会話から母が「お腹へった」が最近わからないということを知る。娘の私は食後の3時間後におやつを食べないと空腹で不機嫌になるというのに。 昔はわかっていたそうだが、今は空腹に関わらず時間で食事をとっているのでセンサーが機能しなくなったのではと言う。加齢もあるのかもと言っていた。加齢、色んなことが鈍くなっていくんだろうか。 今は同居してる人間がいるけど、いなかったら食事も適当になって、おなかがすかないから一日一食とかにするんだろうか。そんなことを妄想して勝手に切なくなる。出

    • 念入りにガジガジ

      雪が降った。 天気予報で降るかもと言われても大抵はみぞれか、粉雪がちらつくぐらいの地域なのに、今回はしっかり降り積もり、なんなら暴風雪だった。 どうせ脅しみたいなもんやろ〜と思って自転車で出勤し、午前中に雪が降り始め、昼には積もり始め、外を見る度に呻きつつ、帰る頃には風も強まりえらいことに。財布は持ってなかったが幸い現金は持っていたのでバスやら電車やらで帰る。どちらもダイヤが乱れ遅れに遅れ、20分の通勤時間が2時間半になった。つらかった。靴はぐしょぐしょで足の感覚が鈍く、風で

      • きちりきちりとポケットに

        * 元日、ふと目が覚めてカーテンをめくると夜明けで、太陽は顔を出していないが、金星がきらりとしていた。だいふくの介護をしていたときに、生まれて初めて明けの明星を見た、シンとした空気を思い出す。あのこのいない年が始まった。 スマホで日の出の時間を確認して、まあいいやと二度寝する。 大晦日の雨のおかげか、さっぱりと晴れ、雲ひとつなく陽射しはあたたかい。玄関を出て、風が思ったより強くて冷たく、マフラーを取ってもらった。 ちいさな骨の入った、飲みづらいカプセル錠ほどの大きさのキー

        • テレビも特番だらけ

          * 勤め先の忘年会に2年連続参加し、愉快に過ごしてきた。ビール2杯と日本酒すこしで、もりもり美味しいごはんを食べてとても満足した。 ただ、周りを気にしすぎる質なので、大人数で集まる場が苦手だし、普段はあまり関わらない人と話すと、居心地の悪い思いもする。今回強く感じたのは、ひとは他者に物語を求めるということだった。 30代でパートタイムだと結婚していると思われる、結婚をしていないなら旅行や推し活や趣味で忙しくしているひとだと思われる、なんかひとりで外国行ってそうとか追っかけ

        オレンジの反対の色

          きみのつくった傷はたくさんある

          * 11月に入ってぐっと冷え、体力消耗が激しく、毎日眠い。朝起きる時間は変わらず、日課だった部屋んぽがなくなって時間が余るので、母とラジオ体操をするようになった。 一緒に暮らしたデグーが旅立ってからひと月、ふた月、なんだかんだと時が経つが、寂しさや心細さの大きさはちいさくならない。あのこのいない生活に少し慣れた気がして、慣れたことに落ちこむも、その翌日には最期の日を鮮明に思い出してぼたぼた泣きながら眠ったりするから、全然慣れてないじゃんと呆れる。 こんなに苦しいなら兄か

          きみのつくった傷はたくさんある

          きっとこれからのお守りに

          * 9月は介護で忙しく記憶がないが、10月は悲しくて空元気で何もできなくて記憶がない。毎日思い出しては泣いて、申し訳ない気持ちになったり、心細くなったりする。 本当に毎日泣いていた、特に職場から自転車で帰るときとお風呂に入ってるときに。帰り道は、最近急いでいたのにその必要がなくなったからだと思う。外なのに、泣いていても他者に気付かれにくいのも一因かもしれない。これは入浴中もそうだ、気付かれにくい。あとは身体があったまると涙腺が緩む。 『泣いてばかりじゃ成仏できない』はよく聞

          きっとこれからのお守りに

          かわいいさん

          どんなにしんどいことがあっても生活は続く。しんどいことと向かい合うためにごはんを食べて英気を養わないといけないし、食器が汚れるから洗わないといけないし、服を着て生活してるので洗ったり干したり畳んだりしないといけない。悲しんで打ちひしがれ、ぐにゃぐにゃ曲がりくねる感情のラインの隣を、生活のラインが淡々とまっすぐゆっくり流れている。そのギャップに戸惑う。私がこんなにもズタボロなのに、生活さんは何故素知らぬ顔で進んでいるんですか?それと同時にその実直さに励まされる。悲劇に浸かってる

          かわいいさん

          努力はこれからも惜しまない

          * 花火大会、海風でベタベタ。 地元の友人たちと集まるのは年に一回このときだけだが、毎年本当にたのしくてこの関係を維持させる努力はこれからも惜しまないぞ、と深く頷く。 * 甥御襲来、世の保護者に思いを馳せる。 繰り返しの遊びやひたすら着いてきて系の遊びが多く、こちらは飽きる。体力もそうだし心の余裕が必要だ。 水族館に行くことになり、8時半の開館時間に着くと既に親子連れでみちみちになっていて、子育て…と遠い目をしてしまった。みんなすごいなあ。 * セーター完成 2年近

          努力はこれからも惜しまない

          絶対的信頼を寄せるひと

          * スキンケアの見直しが必要かもしれないと真剣に悩み始める。お肌の曲がり角とよく言うが、確かに30歳にもなると10代20代とは肌質が変化してきていると実感する。顔がヌルヌルするほど皮脂が出るのは変わらないがニキビはできなくなってきたし、乾燥とは無縁だと思っていたが場所によってはカサつきを感じるようになった。脂性肌だと思っているけどインナードライなのか?どうしたら肌の治安が落ち着くんだ!と頭を抱え、他者を頼ろうと思い立つが、皮膚科へ行くのは足踏み、ひとまず基礎化粧品でお世話に

          絶対的信頼を寄せるひと

          心が着地する

          * 今年はツバメを見かけるのが早く、温暖化よ…と嘆いていたが、そんなことは関係なく、巣作りに良さそうなお宅を忙しなく探す姿は可愛い。ピカピカの新築に狙いを付けているのを見て、そこはやめとけ!もう少し味のあるこちらのお宅になさい!とアドバイスしたくなる。 6月にもなるとそれぞれ良い場所を見つけていてピーチクパーチクそこら中から聞こえ、玄関に段ボールが敷いてある家を見ては微笑んでしまう。 住宅街を練り歩くのは楽しい。特に今は紫陽花が美しく、種類の豊富さに驚く。大抵白い花が好きだ

          心が着地する

          カラッとひんやり

          * 大学時代の友人と、ふたりとも初めての街で待ち合わせしてずんずん歩き、飲み、食べ、また歩き…というお馴染みの遊びを久々にした。日差しは強く、でも風がカラッとひんやりしていて強く吹き、とても過ごしやすかった。 この友人と過ごすとき嬉しいのは、どれだけ歩いてもお互い苦にならないというところだ。2時間くらいひとりで散歩できるやつ同士が仲良くなれたの奇跡だと思う。大抵歩くのを避けるひとが多いし、目的地がはっきりしている状態で歩くのが普通。なんとなしに歩いて良さげなところを覗いて、

          カラッとひんやり

          純度100%で受け入れる

          * 遠方に暮らす小学校からの友人が帰ってくるというので、その息子たちとともに遊んだ。いつ振りだったかなと写真フォルダを遡ると、ほぼ2年振りで驚く。 下の子とは初めましてだったが、上の子とは何度も会っていたし友人宅に泊まりにいったこともある。そのため、なんとなく接し方のイメージができていたのだが、なんか、ものすごく、めちゃくちゃコミュニケーションがとれるようになっていて戸惑う。なんなら公園内にいた初対面の小学生に声をかけて一緒にシーソーに乗りはじめた。幼児の成長はやい。前に

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          あまりにふわふわでほぼ空気

          * メンタルヘルスマネジメント検定を受験してきた。働くひとと心の健康との関係について、自分自身のケアの仕方や企業としての対応などの知識を習得するための検定試験だそう。気になって調べない限りは辿り着かなそうな検定だなと思うし、今はありとあらゆる資格検定があるんだなと少し呆れる。 今までの反省として、これからの教訓として、と思いつつ、そこまでの難易度ではなさそうなので、ゆるゆるした気持ちで試験を受けることを決めた。でも勉強が進む度に過去を思い出し、ウッ…となるので全然進まない

          あまりにふわふわでほぼ空気

          よく真似て

          先週の仕事でミスがあり、今週伝えてもらった。商品の出荷に関わる仕事なので最悪顧客へ迷惑がかかるが、今回は出荷前に気づいてもらったので社内で収まったのは幸いだった。 ミスを指摘するの嫌だろうし、そのミスは誰かが直してくれたわけだし、本当に申し訳なくて猛烈にへこむ。 かなり前に教えてもらった頻出度の低い商品だったので、自分のメモを見たり、共有ファイルを見ながらやったがしっかり間違えた。そもそも、複数種類のある商品の表記の確認を怠っていたし、何なら今回のは複数展開がないと勘違いし

          よく真似て

          やろうと決心してよかった

          昨年の夏から週2〜4日働き始めアワアワと毎日を過ごしていたら、いつの間にかデニムの下にレギンスを仕込みネックウォーマーが外せない12月になっていた。という下書きを進めていたら年が明けて立春を迎えていた。時の流れが早すぎる。 労働と時間というワードでモモが思い浮かぶ。いま読んでおいたほうがいいかもしれないが、何故だかモモはゲド戦記とセットで読みたくなるので長丁場や…と遠い目になってしまい、読み出すのには毎度気合がいる。大学の児童文学の講義で両方とも取り上げられたからか、ゲド戦

          やろうと決心してよかった

          ひとつ、ふたつと

          先月まで無職だった私が、今月働きはじめた。 もう少しいうと、一年超休職したのち退職し三年は無職だったので四年半ほど働いていなかった私が、今月に入って二日間パートタイム労働をした。 どぎまぎしつつ求人に応募してみてから一週間程で初出勤だったので、あれよあれよと忙しく、何が何だかという日々を過ごしていたが、もしかして、私はすごくがんばったのではなかろうか。 友人に報告したらものすごく喜んでくれ、自分のこと褒めろよ!と言われ、そのときに「あ、私がんばったのか」と思えた。相変わらず

          ひとつ、ふたつと