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カラッとひんやり



大学時代の友人と、ふたりとも初めての街で待ち合わせしてずんずん歩き、飲み、食べ、また歩き…というお馴染みの遊びを久々にした。日差しは強く、でも風がカラッとひんやりしていて強く吹き、とても過ごしやすかった。
この友人と過ごすとき嬉しいのは、どれだけ歩いてもお互い苦にならないというところだ。2時間くらいひとりで散歩できるやつ同士が仲良くなれたの奇跡だと思う。大抵歩くのを避けるひとが多いし、目的地がはっきりしている状態で歩くのが普通。なんとなしに歩いて良さげなところを覗いて、ちょっと疲れたら休憩して、という私にとっての普通を当たり前に実行できる存在はありがたい。
さらにお互い手芸が趣味なので、今回は一緒にビーズを眺めに行った。次は夏にビーズをつけて会おうなんて話をする。事ある毎に思う、過去の私よ、あの夜彼女に声をかけてくれてありがとう!おかげでいま、とてもたのしい。



バジルの苗を今年は120円で手に入れた。昨年は「前回は100円だった…」と120円の値札をみて渋っていたら5月末に100円になっていたので喜々として買った。でも今年はさすがに無理だろうと腹を括り値上げを受け入れた。まだ5月前半だ。
昨年はひとりで買ってひとりで運動会の気配を感じひとりで植え替えをしたが、今年は母とふたりで、少し違う。バジルは変わらず良い香りだ。

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そもそもマティスを知ったのはディック・ブルーナに関する番組をみたことが始まりで、ブルーナがマティスのデザインした礼拝堂に感銘を受け、独特な色使いをするようになった、という内容だった。今回の展示でその礼拝堂のデザイン過程や4K映像を見ることが出来ると知り、それを目的にしていった。目に焼き付けようと5回は映像を見て美術館を後にした。うつくしいものを見たなあ。

美術館を出たあと、根津のほうで食事をしようと住宅街を歩くが、細い道が多く迷路のようで楽しい。ギュッと家が集まっているところに井戸があって驚いた。現役らしく手入れがされているし、たわしが置いてある。上野駅周辺は生活感がないのでギャップに驚く、昔からひとの住んでいる場所なんだな。動物園からめちゃくちゃ近いところにも家があるし犬の散歩をしているのを見かけたが、動物園のにおいは飼い犬に問題ないのだろうか…慣れるもの?この前見た水ダウで臭いものの神経衰弱をする説をやっていて、最初えづきまくっていたのに鼻が慣れてしまっているのを見た。においも慣れるらしいが、どの程度なんだろう。



家族と外食することは少なく、夜の外食は特に珍しい。父が不在の夜だったので近所のファミレスで食事をした。母とふたり、うきうきと向かう。
昨日から急に暑くなった。晴れてはいるがうすく膜を張ったような空にしっとりした空気、首筋がチリチリする日差し、海の気配をふくむ風、半袖で歩ける夜、今日は完全に夏だった。桃のサイダーを買って帰って、ゆったり飲んだ。



月初に続き、高校の友人と久々に会う。友人、という言葉でしっくり来ない、長年色々あった、様々な想いがある、なんというか、大事なひとだ。
一緒に過ごす時間は間違いなくたのしかったのだが、私としては過去後ろめたいことがあるので、少しモヤとしてしまった。今度会うとき、過去のことを謝罪したいと思った。ただの自己満足だけど、大事なひとをきちんと大事にしたい。本当に本当に身勝手だからよくよく考えて伝えられたらいいな。

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