見出し画像

あまりにふわふわでほぼ空気



メンタルヘルスマネジメント検定を受験してきた。働くひとと心の健康との関係について、自分自身のケアの仕方や企業としての対応などの知識を習得するための検定試験だそう。気になって調べない限りは辿り着かなそうな検定だなと思うし、今はありとあらゆる資格検定があるんだなと少し呆れる。

今までの反省として、これからの教訓として、と思いつつ、そこまでの難易度ではなさそうなので、ゆるゆるした気持ちで試験を受けることを決めた。でも勉強が進む度に過去を思い出し、ウッ…となるので全然進まない。かさぶたをベリベリ剥がしにいっているというか、修行?

色んなサポート機関があるんだな、こんな考え方があるんだとか思いながら捗らない勉強を続けてきたので結果はかなり不安である。ただ、また同じようなことが起きてしまったとき、違う方法をとれるかもしれないという気持ちになれた。大きな進歩。受かってますように。なむなむ。

朝早く家を出て、1時間近く歩き、ふわっふわのパンケーキを母と食べた。
雨の予報が前日に曇りになり、当日はぴかぴかに晴れていた。春の天気は予測がつかない、暑い。歩きながら植物の名前を言い、住宅評論をし、百均で買った小さなボトルから水を飲む。

母とふたりで外食する機会が最近増えたが、これを食べてみたいという母からのリクエスト発の外食は初めてかもしれない。元々地図を見るのが好きな母はスマホを手に入れてからマップをだらだら見ているよう。そこでなんとなしに見つけた、厚みのある、やわらかそうな、ふわっふわのパンケーキに心惹かれたらしい。
善は急げ!鉄は熱いうちに打て!話がでてから1週間程度で実行した。

メレンゲのちからにより、あまりにふわふわでほぼ空気のそれに面食らい少々物足りなさげだったが、カパカパ食べて、美味しかったと言っていて、私はとても満足。ゆるやかな時間を過ごせて幸せだった。

昨年末の掃除でトイレのウォシュレットが壊れた。
ウォシュレットは商品名で正しくは温水洗浄便座というらしいことをこれを機に初めて知ったがそれはよくて、配線がやられたのかうんともすんとも言わなくなってしまった。便器には力強い黒ずみもあるし、ウォシュレットだけでなく全部変えようと説得し年明け後にピカピカのトイレに。やったー!

パワー脱臭なる機能が搭載されていたため、大便の度にヒュオオと臭いを吸っていただいている。ここ数年は毎朝排泄するリズムができたが、時折秘めてしまうときがあるので、ゆくゆくはパブロフの犬のように、この音がしたら催すようになってほしい。

ナートゥを遂に存じ上げた。まずインド映画が初めてだったので、正直登場人物の見分けがつくのかテンションについていけるか様々な不安と共に赤いシートに座ったが杞憂だった。たのしかった〜!ものすごい体験をした!

「水と炎が…」とかいう予告から、MARVEL作品のような超能力系かと思っていたら超人の筋肉弾戦だったし、ずっとクライマックスという表現は正しくそれだったし、ナートゥは序盤ですもまじだった。
削れる部分を極限まで取り除き、毎シーン現時点の人間が作り得る最高にカッコイイを描写していた。中弛みが皆無。
「そうはならんやろ…」も多々あったけど、超人すぎるが故のものは笑えるし、極力説明を省いたが故のものは後々納得できるから、気持ちが冷めるものではなかった。
髭面筋肉激濃ゆ男たちの見分けも序盤で解決、セクシーとキュート、どっちも好きだ。ふたりが出逢えて本当によかった、途中地獄のような苦しさだったけど。ていうか出逢いのシーンが胸熱すぎたよ…なんであんなジェスチャーで伝わるの…ダブルバンジーで少年を救出するというとんでもないことを成し遂げるのに会話は一切なく、完遂後に宙づりがっしり握手で自身の名前を叫ぶ、水に落ちる、出逢いが良すぎ。

映画館をでてから情緒が不安定で、翌日から「昨日みた映画の話なんだけど…」と未見の母に語りかけ続けている。今はもう上映館が絞られていてよかった、そうでなければ通い詰めて依存症になっていたかもしれない。
しばらく思い返しては乱れ、笑い、泣き、満たされることになると思う。素晴らしい体験だった〜新年度も乗りきるぞ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?