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心が着地する



今年はツバメを見かけるのが早く、温暖化よ…と嘆いていたが、そんなことは関係なく、巣作りに良さそうなお宅を忙しなく探す姿は可愛い。ピカピカの新築に狙いを付けているのを見て、そこはやめとけ!もう少し味のあるこちらのお宅になさい!とアドバイスしたくなる。
6月にもなるとそれぞれ良い場所を見つけていてピーチクパーチクそこら中から聞こえ、玄関に段ボールが敷いてある家を見ては微笑んでしまう。
住宅街を練り歩くのは楽しい。特に今は紫陽花が美しく、種類の豊富さに驚く。大抵白い花が好きだけれど、紫陽花に関しては、あの、にじむような青や紫が魅力的でついじっくり見つめてしまう。じめじめした日々になんとか楽しみを見つけてしのぐ。



月初に兄家へ二泊三日で遊びに行き、甥御に大いに振り回され、慣れない場所で睡眠不足となり、長時間電車移動をし、帰ってきたら喉に痛みを感じた。ぎゃあぎゃあ一緒に騒いだから声枯れかな?と思っていたら咳が出る。風邪か〜とだらだら過ごしていたが、またコロナ増加してるらしいしな…と不安になり、夜にのそのそ起き上がり以前手に入れたキットを開けて鼻をぐりぐりする。陰性でホッとする。
そこからが長かった。激しい咳で寝れず、咳止めを服用しても大して効果がないまま三週間ほど苦しんだ。
兄は大人になってから喘息の診断を受け、母も喘息の気があるみたいと言われたことがあるらしく、もしかしたら私も喘息寄りなのかなと遠い目をする。病院いやだけど一度ちゃんと診てもらったほうがよさそう、とりあえず今回は治ってよかった、体調不良、つかれる。

今年も近所の神社で茅の輪くぐりをしてきた。3年前からなんだかんだ続いていて、去年はカンカン照りで暑かったとか一昨年はトカゲとにらみあいになったとか、今年は雨が降っていたとか、並べて比べられるようになり面白い。歳時とはちがうか、恒例行事というのか、そういうのを毎回なんだかんだやるのは大事なんだな。振り返ることができると、仔細を忘れていてもそのときもなんやかんやと生活してたんだと、心が着地する。

少し先の予定がちょこちょこ決まる。しかも友人との楽しいやつ!
最近は動き出したいけど、でも…と足踏みばかりしていたので、そのときまでにはああなりたい、このときまで頑張ろう、だとか思えてありがたい。楽しい日々のために、その日まで健やかに生きのびるぞ。


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