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カムカムSETOUCHI⛴vol1【1日目】




「春か秋にいきたいかな、だって真夏の暑さは耐えられないもん」




そう言って梅雨に追いつかれないように、忙しい仕事のスケジュールを調整して2人はやってきてくれた。

決めては“天気”

来週の㈭〜㈯ 天気予想のマークは全部“🌞”

2泊3日の旅はまず天気に恵まれた。
まぁそうでなくてもきっと豊かな時間になることはやってくる友人を思うと容易に想像できちゃてたけどね。

京都駅から高速バスで約3時間40分。途中淡路島のSAで小休憩を挟んだ彼から「懐かしい!わかるかな?」と写真が届く。

どうやら4年前私たち夫婦の淡路島での記念撮影日にみんなで寄ったらしいけど、似たりよったりのSAの想い出をしっかり記憶している彼に感心しちゃった。

2018年8月の淡路島より


到着は予定より少し早かったみたいで待合所で待っていた私も気づかぬままに2人はホテルへ荷持を預けていた。

遠くにみえた2人はとっても身軽で、すぐそばから届く海風をすでに感じているみたいに旅の始まりを楽しむ姿だった。

「片道20分で行けちゃうんですね!!」

と身近に島があることに驚きながら初日は思い立っての女木島へ⛴
往復740円という気軽さでフェリーに乗れるのもあって、14時高松発という島巡りには遅い便でいざ出発。

どどどん!

出発とか書いたけど、目の前に現れた大きな縞模様のめおん号にテンション大爆発!!

もともとホスト気質の強い私は2人が喜んでくれることがまずまず嬉しくて嬉しくて✨もちろん自身も久しぶりのフェリー乗船に同じくハイテンションだったけどね。

船内外でいっぱい写真を撮って、甲板をうろつき、
持ち合わせたフィルムカムラのフィルム枚数が足りないんじゃないかと不安がる彼に対し
「あぁ瀬戸内の魅力を感じとってくれてるんだなぁ」と移住した土地を褒めて気に入ってくれてる様子に嬉しい私。

港をゴゴゴと滑り出してしまえば滑らかに進むめおん号はあっという間に女木島へ。

まずは腹ごしらえと買ってきたお弁当を浜辺そばの日陰で食べ、松によじ登ろうとして松ヤニにやられたり、鴨川で襲われた鳶の動きを見ながら美味しくいただいた。

そこからは展望台と洞窟目指して2.5kmほどを山登り。

3人で話してると比較的早く山頂付近に着き、汗かいた体を13度ほどの涼しい洞窟で冷やす。
が、洞窟内の大きなコウモリのお出ましに見たこともないぐらい怖がる友人に
私は呑気に「これもよき思い出やなぁ(笑)」って怖がる彼をずっと先頭で歩かせ続けましたよ。(いまさらゴメンネ!)

洞窟後は親切にルート説明・写真撮影をしてくれたオジサンの言うとおりに展望台へ。
西へ傾きつつある陽のなかの360℃の瀬戸内海は繊細な光の粒が水面に反射して、手前味噌やけどすっごく綺麗だった。


広々と広がる空間に心も体ものびやかに広がって、私は友人たちがいつも以上に自然体になっていたと思う。それがとっても親しみやすくさらに距離が縮まったみたいな感覚だったような、そうじゃないような。なんだかあったかい時間だった。


帰りのフェリーは17時20分に乗らないと帰れなくなっちゃうので間に合うように歩いて下山。

帰りは女木で働く高松市内の人も乗船しているので、行きよりは少し混み合い1番屋上の甲板で流れる景色を見ながら帰る。

船の動きが作り出す水面と空気の泡の動きが柔らかなシフォンスカートの束のようにみえて友人とずっと眺めていた。そのぼーっと眺めている空気きっと忘れないと思う、そんなちょっと神秘的な時間だったな。


夜は「しるの店  おふくろ」へ行ったんだけどここでの驚くべきエピソードはまた別の機会に。

旅は、まだまだつづく〜。

ほんと、素敵な瞬間をおさめるよね、ありがと。


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