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#インド
インド料理のこと4-1 Ethnic Cuisine: the significant 'other'/Ashis Nandyを読んで
このエッセイには、2003年版と2021年版があります。2003年に発表されたエッセイのタイトルは、「Ethnic Cuisine: the significant 'other'」でしたが、2021年に出版された本ではタイトルが 「ethnic cuisine」に変更されています。
以前から、2003年のエッセイに目を通していましたが、2021年の新しい本に「ethnic cuisine」という
インド料理のこと3 THE CHANGING POPULAR CULTURE OF INDIAN FOOD/Ashis Nandyを読んで
このエッセイは、急速に形成されつつある現代インドの食文化を大きく2つの流れから説明しています。
現代インドにおける食文化の流れ
・南インドのファストフード(イドゥリ、ドーサ、ワダ、ウタパム)が、インド全体で幅広く受け入れられるようになっていること。
・過去50年の間にインド国内の都市のフォーマルな場あるいはセレモ二ーの場で提供される料理としてムガル料理やパンジャーブ料理が占めるようになったこと
インド料理のこと2-4(結) How to Make a National Cuisine/Arjun Appaduraiを読んで
だらだら、つらつらと続けてきたこのシリーズの最後です。まとめていきます。
前提として、このエッセイは国民的な料理という曖昧なものをどうすれば国民がイメージできるようになるんだろうって問題に取り組んでいます。
例えば、私自身は日本の国民的な料理といえばと聞かれたとき、なかなかすぐに出てこないです。でも、別の人に聞いたら、そばであったり、うどんであったりラーメンであったりと、すぐに出てくることもある
インド料理のこと2-2 How to Make a National Cuisine/Arjun Appaduraiを読んで
前回の続きです。
なぜ料理本から国民的な料理がつくられるのかをといった関係性をみていくために、まず料理本とは何かということを考えていきましょう。
料理本とは
料理本は、料理をつくるためのマニュアルでもありますが、食べ物の説明、調理方法、食事方法なども書かれています。また料理に関する伝承を伝えたり、料理をつくるためにキッチンに何が必要かされ教えてくれます。
料理本導入後の変化:前近代と現代
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