かなべえ

少し前に神奈川県内で家探しをしていました。新築・中古、戸建て・マンション、賃貸と、ほぼ…

かなべえ

少し前に神奈川県内で家探しをしていました。新築・中古、戸建て・マンション、賃貸と、ほぼ全ての形態を見て回りました。そのときに感じたことなどを中心に、「住まい」に関する記事を書いていきます。

最近の記事

子ども部屋は誰のため?

以前読んだ本の中で、国によっては、マスタールーム。つまり、一家の主の部屋を最重要視するという内容を見ました。一方、日本は「子ども部屋ありき」という価値観な気がしています。中古マンションを探していたとき、ほとんどが3LDKでした。両親の寝室と、子ども2人の個室+LDKというイメージでしょうか。家を購入した一家の主たちは個室を確保しなくとも、子どもたちには個室を提供しようと躍起になります。それに対して、「日本の親は教育熱心」だとか、「子ども想い」だとか、美談として捉えられることが

    • 住宅ローンが当たり前なことの危うさ

      子どもの頃、親や学校の先生から、「借金をしてはいけない。」と教わりました。時は流れ、仕事をして自分でお金を稼ぐようになり、結婚もしました。それからというもの、職場や親戚の集まりなどで、「賃貸物件に住んでいる」と言うと、「家はいつ買うの?」と聞かれるようになりました。僕の職場や親族は旧態依然なので、余計なのかもしれません。でも家は数千万円を超えるような額が必要になります。当然、そんなお金を持ち合わせていないので、住宅ローンを借りることになります。つまり、職場の方々や親族は、住宅

      • 退去費用は払う必要がない?

        2021年冬に神奈川県大和市から横浜市へ引っ越ししました。賃貸物件の「退去費用」を巡る僕の体験を書こうと思います。 大和市に住んでいた頃、このノートを書くきっかけにもなったことですが、家にまつわるあんなことやこんなことがあり、YouTubeで住宅に関する動画を見まくっていました。そのせいか、一時、「あなたにオススメ動画」も住宅系のものばかりが表示されることに。その中で、「退去費用は払っちゃダメ!」みたいな動画がいくつか挙がっているのが目につきました。サムネのみでちゃんと内容

        • 生活のゆとりについて考える

          僕はこのノートで何度か「移住したい」旨を書いています。その理由は様々あり、数年前から願望はありましたが、願望の域を出ず、ただ漠然と「したいなぁ。」と考えていただけでした。しかし、昨年、「本気で移住しようかな」と意識した出来事がありました。 僕と妻は旅行が好きで、よくどこかへ出かけています。ガイドマップを握りしめてメジャーな観光地を巡るというよりは、穴場的な場所を含め、居心地の良い場所や美しい風景を求めて出かける感じです。そしてその視点は、移住先探しという側面もあります。

        子ども部屋は誰のため?

          土地を所有するって何?

          以前、「僕が家を買おうと思ったのは」でも書きましたが、僕の実家は祖父が地主から借りていた土地で、いわゆる借地でした。それが様々な事情が重なって、両親が購入することに。再開発を経て人気が出てしまったエリアということもありましたが、元々我が家が借りて住んでいた土地なのにも関わらず、購入に当たっては、数千万円請求されました。そんな金額を両親だけでは工面できず、祖父や兄のお金をかき集め、一家でヒーヒー言いながら購入しました。 両親から「土地を購入した。」という連絡を受け、しばらくし

          土地を所有するって何?

          オーナーさんは良い人?

          現在住んでいるアパートを決めたときの話です。管理会社(兼仲介してくれた不動産屋)と話していたとき、「ここのオーナーさんは「良い人」で、お金にもゆとりがあるので、家賃が相場よりも安いですよ。」と言っていました。実際、相場より2~3千円くらい安いかな?と個人的にも感じました。それにしてもこの管理会社がオーナーさん(地主)に対して、「良い人」を連呼するのが、すごく印象的でした。 一方、住み始める前に、管理会社から、「高速インターネット回線が全室完備されていて、居住者は無料で使える

          オーナーさんは良い人?

          何を妥協するか?

          よく、「家選びも結婚相手選びも、理想には出会えないので、妥協が大事」などと聞いたりします。結婚相手についてはここでは言及しません(笑)が、家選びについて、僕の友人(Dとします)とのやり取りがきっかけで、考えに変化があったため、今回はそれについて書いていきます。 Dは中学生来の友人で、母親同士も親しく、いわゆる「地元の友だち」です。そんなDが数年前に入籍し、東京の「市」のエリアで新築マンションを購入しました。そんなDの職場は東京の目黒区辺りで、通勤は満員電車を乗り継ぎ、2時間

          何を妥協するか?

          賃貸でも家探しが難しい

          前回、家の購入を諦めたことを書きました。(詳細はこちら。)この1年、色々なことを断念し、色々な考えの変化がありました。しかし、本当にしつこいことに、「引っ越したい」という思いだけはブレませんでした。そこで、原点に立ち返り、普通に賃貸物件を探すことで落ち着きました。  当時住んでいた賃貸マンションは、入籍前だったこともあり、僕がほぼ独断で決めてしまいました。「今回はきちんと話し合って決めよう。」ということになり、夫婦間で話合いが行われました。 そこで挙がった条件です。①築浅

          賃貸でも家探しが難しい

          家探しで迷子になったら

          唐突ですが、僕はサッカーが好きです。サッカーの世界で、チームの主力選手が予想に反して他チームに引き抜かれてしまったとき、その代役として、慌てて的外れな補強をしてしまうことを「パニックバイ」と言ったりします。(サッカーだけの用語ではないかもしれません。)希望の中古マンションを逃した僕はまさにパニックバイを起こしそうな精神状態になっていました。(逃した経緯はこちら。) その証拠に、中古では条件に合うものがないので、「新築マンションがいいんではないか?」と探してみたり、中古は中古

          家探しで迷子になったら

          現金優先

          前回の記事で銀行の審査までいった物件があったことを書きました。それが破談になった経緯を書いていきます。 中古マンションを探し始めて約2か月、内覧などをしていたものの、なかなかいい物件に出合えませんでした。一番のネックは金銭面。昨年(2021年)、「新築マンションの販売価格が過去最高値」というニュースを見た方もいると思いますが、コロナによる住宅バブルなるものが発生し、2020年頃から不動産の価格が上昇しています。今は中古マンションの取引価格の推移(新築時を含む)を見れるサイト

          現金優先

          仲介手数料に対する違和感

          中古マンションを探していく中で、「仲介手数料の仕組みっておかしくない?」という疑問が湧いてしまいました。それについて、色々と書いていこうと思います。 前提として、いわゆる不動産屋さんを介さなければ中古住宅を購入することができません。そして、YouTubeなどで、「不動産屋は悪徳な業者も多いので、中古住宅探しは不動産屋選びが重要」という意見が良く見受けられます。ビビりな僕は、中古マンションを探すにあたって、知人に不動産屋を紹介してもらうことにしました。 紹介してもらった方は

          仲介手数料に対する違和感

          マンションは終の棲家にならない?

          以前、知り合いの工務店社長のAさんから、「終の棲家にするつもりならマンションはオススメしない」と言われました(中古戸建から中古マンションへ)。「生活が苦しい人で持家に住んでいる人はいるけど、分譲マンションに住んでいる人はまず見ないでしょ?分譲マンションに住み続けるにはお金が掛かる。」というのが理由でした。 いざ探してみると、確かに、と思いました。マンションには、月々のローン返済の他、管理費、修繕積立費というものが掛かります。僕は車を持っているので、それに加えて駐車料金。あと

          マンションは終の棲家にならない?

          中古戸建から中古マンションへ

          団地を検討していたとき、二宮町、小田原市辺りの民間の賃貸物件もついでに見て回っていました。そのとき、「海が見える物件」に出合いました。前回の団地に住みたい①でも書いたとおり、僕は開放感のある家が好きです。海が見えるとなると抜群の開放感で、気付けば「海の近くに住みたい」に思いはすっかり変わっていました。それが無理でも、湘南地域に住みたい。そして、通勤を考え、できればJR東海道線沿いの平塚駅より東側に住みたい。しかし、湘南地域でも東京に近くなるに従って、家賃や地価が高くなっていき

          中古戸建から中古マンションへ

          団地に住みたい②

          前回の続きです。 団地の1つ目は市(町、村など)営団地と呼ばれるもの。名前のとおり自治体が提供するもので、非常に低価格で住むことができますが、所得制限があります。(もしかすると地域によっては制限がないかもしれません。) 2つ目は神奈川県住宅供給公社。おそらく同じようなものが全国にあると思います。県の第三セクターという扱いになっているようです。こちらも安価で住むことができます。しかし、市営住宅と真逆なのは、一定以上の所得がないと住むことができません。新規物件の提供がほぼない

          団地に住みたい②

          団地に住みたい①

          2世帯を諦めてなお、家探しをしようと思った理由は、ただ単純に当時の住まいが気に入っていなかったからです。当時の住まいは入籍前に決めた物件で、ほぼ僕の独断で決めてしまいました。それまで僕は「家賃をなるべく安く収めたい」をモットーに物件探しをしてきました。そしてその結果、当時の住まいは家賃以外の様々な点で妥協しており、妻からも多々不満をぶつけられていました。今回、「住まい」について色々考えたことをきっかけに、これまでの「家賃至上主義」の考えに若干の変化があり、「もう少し別の要因も

          団地に住みたい①

          僕が2世帯を諦めようと思ったのは

          約半年間、2世帯を建設するために動きました。しかし、トラブルが色々と発生し、半年も掛けた割に、計画はほぼ進んでいませんでした。そして、2世帯を建てると決まった当初はテンションが上がって色々なことが見えていませんでしたが、遅々として計画が進まなかったことで、冷静に考える時間ができました。 以前も書きましたが、僕は元々2世帯に不安を抱えていました。と言うのも、僕と妻は共に2世帯で育っています。そして、「母と父方の家族が不仲で苦労した」という点で共通していたからです。僕は小学生の

          僕が2世帯を諦めようと思ったのは