団地に住みたい②

前回の続きです。

団地の1つ目は市(町、村など)営団地と呼ばれるもの。名前のとおり自治体が提供するもので、非常に低価格で住むことができますが、所得制限があります。(もしかすると地域によっては制限がないかもしれません。)

2つ目は神奈川県住宅供給公社。おそらく同じようなものが全国にあると思います。県の第三セクターという扱いになっているようです。こちらも安価で住むことができます。しかし、市営住宅と真逆なのは、一定以上の所得がないと住むことができません。新規物件の提供がほぼないため、築浅物件がほぼないことと、駅近の物件もほぼないのが難点です。

3つ目はUR。「URであ~る」でおなじみのあれです。都市再生機構という独立行政法人が運営しているそうです。独立行政法人の正体をあまり良くわかっていませんが、公務員の天下り先みたいなイメージがぼんやりとあります。UR自体、僕の住んでいた地域(神奈川県央)を代表する某政治家さんの接待問題もあったこともあり、あまり良いイメージを持っていませんでした。(色々失礼ですみません。)そんなURですが、神奈川県住宅供給公社と同じく、一定以上の所得がないと住むことができません。しかし、ここは今も新規物件を提供しています。また、駅近もあります。しかし、駅近や築浅は結構なお値段します。また、大抵満室になっていました。URの築浅狙いは難しそうな印象を受けました。

4つ目はビレッジハウスと呼ばれるもので、元々「雇用促進住宅」という公共住宅をソフトバンクグループ傘下の米投資会社が買い上げ、運営しているものだそうです。(ほぼウィキペディア情報です。)こちらは築年数が経過しているものがほとんどですが、リフォームされていて、内装はそこそこきれいに見えます。良いと思う物件がなかったので、こちらはあまり検討おらず、詳しいことは調べていません。

余談ですが、小田急の座間駅近くにホシノタニ団地という、小田急系列が運営している団地があります。こちらは敷地全体を良い感じにリノベーションしており、個人的に結構気になっていました。(ただ、団地にしては家賃は高めです。)しかし、座間駅から職場までのアクセスがあまりよくないことと、広い部屋がないことから断念しました。問い合わせしたところ、貸主側としては、ファミリー向けを想定していたそうですが、実際に居住しているのは単身か2人がほとんどだと言っていました。

以上より、1つ目は収入が基準額を超過していたため、対象外でした。なので、実質検討したのは2と3です。
2で検討したのは二宮町にある団地です。こちらの特徴は、申し込むと、二宮町のお隣の小田原産の無垢の杉材を用いてリノベーションをしてくれるというサービスがあります。(サービスと書きましたが、費用は家賃に反映されます。しかし、割増される家賃は微々たるものです。)リノベーションに当たっては、間取りをいくつかのパターンから選ぶことができます。また、それとは別に自分で好きなようにリノベーションをしてよいという部屋もあります。無垢の木の家に住みたい欲が高まっていた僕としては、前者はとても魅力的でした。ただ気になったのが、狭いということ。さらに、昔の造りなので、パイプなどが壁の内側ではなく室内側に出っ張っていて、それが絶妙に邪魔なんです。妻と二人でメジャーを持って内覧に行きましたが、冷蔵庫など、今使っている家具家電の収まりがどうにも悪い。また、僕はキャンプが趣味ですが、キャンプ用品はとてもじゃないけど収まりそうにない。別途トランクルームを借りることになりそうだし、家具家電の収まりが悪いため室内はごちゃごちゃしそうだしで、色々不便そうです。また、駅から坂なうえ遠いです。その結果、泣く泣く断念しました。


3では海老名の物件を検討しました。(海老名と言いつつ、海老名駅より厚木駅の方が近かった覚えがありますが。)URを比較検討すると、民間の賃貸物件と比べ、実は家賃が割高なことに気付きます。礼金や更新料などが不要なことを売りにしており、それでトントンになるのかもしれません。しかし、条件に合えば、各種割引があります。僕が使えそうなのは、U35割という、35歳以下に適用されるものです。3年間、家賃が3割引になります。しかし、この3年間が曲者で、3年経ったあと、家賃が通常の価格になってそのまま住めるわけでなく、「原則」退去しなければいけないということです。その「原則」について問合せしたところ、「3年後、諸条件が重なればその部屋にそのまま住める可能性がある。」との回答でした。言い方がすごく曖昧なので、結局どうなるかよくわかりませんし、3年後に引っ越さなければいけないとしたらそれは面倒だと思い、結局断念することにしました。(書いていて思いましたが、この時期の僕は色々なことを断念してばかりだなと思います(苦笑)。)前述の家賃が割高ということも含め、URは短期的に住む分にはいいですが、長期で住むとあまりお得ではないと個人的には思いました。


こんな感じで、僕の「団地に住みたい」は叶うことなく終了しました。

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