団地に住みたい①

2世帯を諦めてなお、家探しをしようと思った理由は、ただ単純に当時の住まいが気に入っていなかったからです。当時の住まいは入籍前に決めた物件で、ほぼ僕の独断で決めてしまいました。それまで僕は「家賃をなるべく安く収めたい」をモットーに物件探しをしてきました。そしてその結果、当時の住まいは家賃以外の様々な点で妥協しており、妻からも多々不満をぶつけられていました。今回、「住まい」について色々考えたことをきっかけに、これまでの「家賃至上主義」の考えに若干の変化があり、「もう少し別の要因も考慮した物件を探そう」という気持ちになっていました。そして物件を探すにあたり、最初に思ったことは「団地に住みたい」でした。

一概に団地と言っても人それぞれ想像するものが異なると思います。コンクリート造、無機質な立方体、築何十年も経過していて、同じ敷地内にA棟B棟・・・と何棟もあり、だだっ広い敷地で、敷地内に公園や広場があるような物を僕は思い浮かべます。

僕は以前、川崎駅から徒歩10分程度のアパートで一人暮らししていたことがあります。とても便利でしたが、隣家が近すぎて、プライバシーもなにもあったものではなく、日中もシャッターを降ろして生活していました。そうすると昼間でも室内はどんよりしていて、すごくストレスフルでした。東京や神奈川などの都会ではそのような住宅密集地は珍しくないと思います。また、独身時代によく一人旅をしましたが、その際、駅近の安めなビジネスホテルに良くお世話になりました。駅近の安めなビジネスホテルは、基本窓を開ける構造になっておらず、開けようものなら、隣のビルが目と鼻の先なんてことがよくあります。そのせいか、落ち着かないというか、基本的に長居したいとは思えませんでした。(部屋がとても狭いのもあります。)一人旅のときは「ホテルは寝る場所」と割り切っていたので問題ありませんでしたが、例えば、「駅近ビジホで1年間生活しろ」と言われたら僕は若干キツいです。このように、いわゆる「圧迫感」や「閉塞感」を感じる建物に対し、「居心地が良くない」と僕は感じるようです。余談ですが、実家はそこそこの住宅密集地にあります。それこそ環境的には前述の川崎駅徒歩10分物件と大差ありません。しかし、実家にいるときは不思議と圧迫感を感じていませんでした。2世帯を検討していたとき、工務店に実家を見てもらったのですが、「隣が駐車場なので開放的でいい場所ですね」と言われました。これまでそんなことを考えたこともなかったのですが、駐車場(月極)がそんな効力を発揮していたのかと発見があり、専門の方に見てもらうと新しい視点が入って面白いと思いました。

団地の話に戻りますが、僕の地元は、昔、企業の社宅としていわゆる団地がたくさんありました。(再開発され今は残っていません。)団地に住んでいる同級生もたくさんいて、その友人たちと遊ぶときは、団地敷地内の公園や芝生エリアで遊びました。そんな僕に取って、「団地=敷地が広い。緑が多い。」という良いイメージです。まず安直に、敷地が広い=圧迫感を感じないだろうと思いました。また、遠くないうちに子どもが欲しいと思っているので、子どもを敷地内で気軽に遊ばせることができるかもしれない。こんなことから僕は団地に住みたいと考えるようになりました。(ただし、リフォームされ、室内がある程度きれいなものです(笑)。)

調べてみると、神奈川(の僕が住もうと思っているエリア)で団地に住む方法はざっくり4つありました。因みに、インターネットで調べると、一般的に団地に住むということは、「本当は住みたくないけれど、金銭的な理由で仕方なく」みたいな理由で住む人が多いようです。僕みたいな考えの人間は稀だと言うことを知りました(苦笑)。

長くなるので、次回に続きます。

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