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【5分でわかる】チャイ文化の歴史や成り立ち。そもそもチャイって何?

みなさんこんにちは。なわチャイです〜。

初めましての方は初めまして!
普段は吉祥寺にある紅茶とチャイの専門店”チャイブレイク”にて働いており、個人でチャイの活動をする際にはこの #なわチャイ (苗字がなわなので)って名前で活動してます(笑)

ここ最近だと、オンライン上で簡単なチャイの作り方講座みたいなことをしたり

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↑ 1時間程でチャイを作り、その後みんなで完成したチャイを飲みながら雑談する。そんな流れです!
初めましての方も多くてありがたい限りです…

さて、ここ数日はいいお天気が続きどんどん春っぽくなってきましたね。

僕はというと、チャイに使う次の旬のフルーツを何にするかワクワクしながら考えているところです😌
(前回は苺や桜を使ったチャイを作りました◎)

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ここまで読まれた方の中には
ん?そもそも"チャイ"ってフルーツとかそんな自由になんでも使っていいの?

と思った方も多いかと思います。なのでここで一旦、読者の皆様に抜き打ちクイズ!
皆様はそもそも”チャイ”って何なのか言葉にしてはっきり説明できますか?

日本で飲まれているチャイのほとんど、もしくは皆さんの大半のイメージは”チャイ=スパイスの入っているミルクティー”だと思いますが、果たしてどうなんでしょうか…?



* * *


正解は…

”チャイ=お茶”って意味なんです!
※広い意味合いで言えば。

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「ん?ちょっとまって。でも、それって最初の疑問 ”フルーツとか自由に使っても良いのか?” って答えにはなってないし、そもそもミルクティーでもないやん。」


”チャイ=お茶”なら、僕らが普段飲んでいるミルクティーは果たしてチャイではないのか? 


結論から先に述べさせていただくと、あの煮出したミルクティーもチャイの中のひとつです。
ただ、この結論にいたるまでには、チャイって言葉が生まれた(経緯 / どのようにして世界中に広まったのか)を遡ってみる必要があります。

なのでまずは、チャイって言葉が生まれた背景から振り返ってみましょう。


”チャイ”の語源。どのようにして世界中に広まったのか?


まず初めに、お茶の原産地は中国だとされています。
(ただし、中国内のどこからかは諸説ありますが…)

昔の中国でお茶は テ(tea) チャ(cha) という2種類の発音で呼ばれていました。

中国の沿岸部ではテ(te) という発音なのに対し、北や内陸部ではチャ(cha)と発音されていました。
そのため、中国から海を経由してお茶が広まった国にはテ(te)という発音で伝わっており、英語の"tea"という発音はこの伝わり方が由来です。

逆に、陸路でお茶が広まった国チャ(cha)という言葉で浸透して行っていることが下のマップからも読み解けます。

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上記の写真はコチラより引用させていただきました。


チャ(cha)はシルクロードを経由してアジアやヨーロッパ諸国、そして日本にも伝わりました。

その為、陸路でお茶が広まった国での発音や言語はチャ(cha)に限りなく近い”チャイ(chai)”や”お茶(日本のこと)”で浸透しました。

実際に、ロシア語やスワヒリ語、トルコ語なんかがそうで”チャイ(chai)=お茶” という意味なので、お店でチャイをオーダーするとストレートティーをいただけるそうです。

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そこで、本題。インドのチャイはストレートのお茶では無い"ミルクティー"なのになぜチャイと呼ばれているのか?

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インドのチャイがミルクティーとして飲まれている経緯についてはもう少しだけ、インドのお茶文化の歴史にお付き合いいただければと思います。

チャイって飲み物は上記で学んだように"お茶"です。19世紀以前のインド人はお茶の木が国内に数多く自生しているにも関わらず、自分たちでは全くと言って良いほど消費していませんでした。


時を同じくして、19世紀頃のイギリス。
ここで紅茶は上流階級の貴族などにしか手に届かないくらい、貴重で高価な嗜好品でした。

その為、わざわざ中国から莫大な輸送コストやリスクを代償に紅茶を輸入していました。それだけお金になるってことですね。

しかし、このタイミングでイギリス人の冒険家がインドのアッサム地方で自生している茶の木(アッサム種)を発見。また、イギリス人の学者が”緑茶と紅茶は製法によって変わり、原料は同じ茶の木である”ことを発見し、19世紀以降からはインドのアッサムで自家栽培をし始めます。

ただ、当時のインドはイギリスの植民地でもあったため、栽培している茶の木で作られた紅茶はあくまで”イギリスで上流階級の人が嗜むための”もの。

結果、上質な紅茶はインドの市場には出回りませんでした。
そこで、紅茶を生産する際にでる粗悪な茶葉 (BOPやDustといったふるいに掛けると1番下に落ちる細かい茶葉) を当時のイギリス人が少しでも利益にするために消費させようと促します。

(↓これはDust っていう細かい茶葉です。)

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最初はストレートの紅茶として飲むことを進めていたイギリス人ですが、途中から現地の人々のアレンジなどが加わり独自に進化していった結果、幅広く浸透したのが

甘く煮出し、ときにはスパイスも使ったミルクティー(インドのチャイ)というスタイルだったのです。

また、スパイスもなどは近隣から多く生産されるため、現地のインド人が暑さなどの疲れ対策として使い始めたのがきっかけだそう。

そこから少しずつインドで紅茶の国内消費が増え始め、19世紀初めにはほぼ浸透していなかった紅茶が20世紀末には71万トンの生産量のうち、約7割がインド国内で消費されています。
ほぼゼロだったところから約100年で70%にまで増える。さすが人口が多いだけありますね…

そんなこんなで、わずか100年でインドのチャイ(煮出したミルクティー)は今日までの文化を築き上げたということなのです。

チャイの文化って思っていたよりも最近の出来事だったんですよね…

正直、世界中どこででも飲めるし、昔から馴染みのある飲み物だと思っていました(笑)
スパイスの効能などの恩恵も受けられ、手軽で簡単かつ美味しく飲める飲み物はそうないですし、こんなスピードで広がったのも納得ができます。

以上がざっくりとですが”チャイ文化の歴史や成り立ち。また、なぜインドのチャイは煮出したミルクティーのことを指すのか?”についてでした。


まとめ


最初にチャイにフルーツとかを使ったりしても良いのかっていう疑問点から入ったのを覚えていますか?笑

答えは◎で、煮出したミルクティーでさえあればチャイの定義としては間違っていないです。そこからアレンジを加え、使う紅茶を少し変えてみたり、砂糖や牛乳を変えてみたり。

そうやって素材をアレンジしているだけなのです。
最初の”苺のチャイ”や”桜のチャイ”はここまで学んだことを踏まえ、正確に言うとただの”チャイ"ではなく、"インド式のチャイ"ですね🙆‍♂️

何言ってるのかしっくり来ないって思われる方はもう1周読んでいただければと思います(笑)


あとがき

チャイの歴史や背景について、この記事を書くにあたって、僕もしっかりと茶の歴史を勉強する良い機会にできました。実際知らなかったことだったり、中学校や高校で勉強した覚えはあったけど、まさかここで出てくるとは

みたいな歴史的な出来事も多くて、改めて勉強してみて楽しかったです。

ちなみに個人的な友人でもあるのちさんがわかりやすくまとめてくださってるツイートがあったので載せておきます!
※ちなみに許可はとってます🙆‍♂️

そんな感じで!いつものレシピ投稿よりも1歩踏み入ったチャイのお話しでした。これを読んでくださる方が少しでもチャイに興味を持ってくれると嬉しいです。

また、"世界の様々な国で独自に進化していったチャイのまとめ"なんかも今書いているのでぜひお楽しみに。
そして毎度のことながら、作ったチャイなんかに  #なわチャイ って付けて投稿してくださると僕もそのチャイ投稿を追っかけることができるので、もしよかったら使ってみて下さい◎

また、オンラインチャイ会も今月最後の枠はまだ募集していますので!
もしよかったら参加していただけると嬉しいです☺️

応募は下のURLよりお願い致します。


それでは、ここまで読んでくださった方。本当にありがとうございました。

今後とも、なわチャイをよろしくお願い致します!それでは〜🙌


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