流太

東京藝術大学デザイン科在学中 制作と生活について。

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東京藝術大学デザイン科在学中 制作と生活について。

最近の記事

「私は他人にどう思われているか」について、エッセイを書く課題。

僕は一般大を辞めて三浪したのち今の美大に通っているのですが、美大といっても絵を描いたりなどしているばかりではなく、外国語の授業もあれば体育もありますし、普通に課題のレポートを出したりもしているわけです。3年生になったら就活なんかもするわけです。しんどいですね。 で、そんな美大での課題の話です。この課題は、絵でも彫刻でもなく、文章を書く課題でした。それもレポートではなくエッセイです。 エッセイのテーマは「私は他人にどう思われているか」 字数は約5000字。条件は、そのこと

    • 「BUMP OF CHICKEN 18祭」を、ボランティアとして見た景色。

      BUMP OF CHICKEN 18祭、すごく良かった。 観た人もいれば観てない人もいるでしょう。そりゃそう。どちらでもいいんだ。どちらに向けても書いていくよーー。 今回、このBUMP 18祭にOB裏ボランティアスタッフとして少しだけ携わっていました。 いや、本当に大したことは何もしていないんですけどね。普段の予備校のバイトくらい何もしてないです。 それでも、間近で1000人の18歳世代を観て、とても心を揺さぶられました。振り返っていこう。 そもそも18祭とは、10

      • 辞めた大学の卒業式に行ってきた話。

        卒業の春です。 23歳にもなって余裕で大学2年生をしている僕は、同い年や年下がインスタに大学の卒業写真を載せているのを見て、焦ったり怯んだりしながら過ごしています。 どうしてそんなに出遅れているかというと、僕は一度大学に入学したのち、そこを4ヶ月で休学し、2年半の再受験の期間を経て今の大学に入学した、という経緯があるからです。 その最初に入学した大学が、静岡県の中央あたりに位置する国立大学、略して静岡大学です。 もう1年も前になりますが、去年の3月に静岡大学の卒業式に行

        • 現実の土地に、架空の公園をつくってみた話。

          架空の公園ってなんだよという話ですが、大学の課題ですね。 「世田谷区にある公園の敷地に、子供たちの『プレイグラウンド』をデザインする。滑り台やブランコといった遊具を置くのではなく、空間自体が遊具になるようなものを考える。3人での共同制作とする」 という内容でした。ふーん、おもしれー課題。 しかし当然、実際に作るというわけにもいかないので、今回は100分の1スケールの模型を作るというわけです。ジオラマを作る感覚に近いかもですね。 とはいえ、100分の1スケールと言えど結

        「私は他人にどう思われているか」について、エッセイを書く課題。

        • 「BUMP OF CHICKEN 18祭」を、ボランティアとして見た景色。

        • 辞めた大学の卒業式に行ってきた話。

        • 現実の土地に、架空の公園をつくってみた話。

          不合格だった人へ。

          こんばんは、おつかれさまでした。 とりあえず時間をかけて、たっぷり休むといいと思います。好きなもの食べましょう。行きたいところへ行きましょう。 さんざん遊んで眠くなったら、アラームかけずに寝ましょう。眠れなかったらそれはそれで大丈夫、好きな映画でも見ましょう。 あとは、友人と遊ぶのが一番いいかなと思います。カラオケで叫びまくったり、二十歳以上なら酒を浴びるほど飲んだり。とにかく、あんまり独りで抱え込みすぎないようにしたいですね。 夜の一番暗いところにいるあなたが、果た

          不合格だった人へ。

          東京藝大に受からなかった私について。

          まずはじめに、今回のメインの筆者は僕ではありません。 先日、予備校で共に藝大を目指していたときの友人から「受験体験記を書いたから読んでほしい」というメッセージが届きました。 その内容があまりに鮮烈で、鋭くて、素晴らしかったので、ぜひ公開しなよと伝えたところ、僕のnoteのページで公開していただけないかと提案を受けました。二つ返事で了承しました。 その彼女は、以前書いた僕の記録にも少しだけ登場しています。僕は彼女に誰より憧れており、誰より敵視していました。 合格者がいれ

          東京藝大に受からなかった私について。

          裸足で街を歩き回ってみた話。

          去年の夏休みの深夜二時ごろ、展示の準備に追われて頭がおかしくなっていた僕は、休憩がてら散歩にでも行くことにしました。 深夜でもかなり暑かったので、これはもう靴なんて履かなくていいのでは?と真面目に考えました。そうして裸足で上野公園に繰り出してみたら、これが案外楽しい! これは、もっといろんな場所を歩いてみたら、面白い発見があるんじゃないか? そういうことで、裸足で街を歩き回ってみることにしました。 その結果、道の感触にはたくさんの情報があることを知りました。以下はその

          裸足で街を歩き回ってみた話。

          造花1000本を使って鹿を作った話。

          そもそも美大生は大学でどんなことをしているのかという話なんですが、基本的には、何らかの作品をつくったりしてます。 東京藝大デザイン科では、1ヶ月に1個くらい大きな課題が出され、作品を提出し、講評されて単位が貰えるという仕組みになってます。 それと並行して他の授業の制作をしたり自主制作したり、座学の授業を受けたりします。外国語や体育もあったりしますね。 実技の単位はみんなちゃんと取ります。座学はまあまあ落単します。 で、やっぱりその月1のメインの課題がハードなんですよ。

          造花1000本を使って鹿を作った話。

          僕の最悪の大学生活初日について。

          大学の寮に入ったら入寮初日に先輩たちから悪質なドッキリを受け、数十人の前で号泣してしまった、という話です。 僕の人生の中でも有数のトラウマです。あまり思い出したくないですが書きます。春なのでね。 そもそも僕は一度静岡大学に入学し、そこを辞めたのちに東京藝術大学に入学しているのですが、今回は一度目の大学生活、静岡大学での話です。 島根県出身の僕は大学進学を期に、単身静岡に引っ越すことになりました。 当時は18歳、高校を卒業したばかりで、まだCOVID-19パンデミックが始

          僕の最悪の大学生活初日について。

          不合格だった人へ向けて。

          何より、お疲れさまでした。 疲れていることと思います。とにかくこういう時は、美味しいものを食べましょう。できれば温かいものがいいですね。 睡眠時間が足りてない人は沢山寝ましょう。寝たくても寝れそうになければ、それはそれで大丈夫。外を歩いたり音楽を聴いたり、映画を見たり、自分が好きなことをするといいです。今良くないのは、独りで体力や精神力を磨耗させてしまうことだと思うので。 これを読んでいるあなたが今どんな顔をしていたり、どんな感情の中で息をしているのか、僕には計り知れま

          不合格だった人へ向けて。

          「100枚ドローイング」という、3週間で100枚絵を描く課題。

          3週間で100枚となると、つまり1日5枚描くわけです。 1枚にどれだけ時間をかけるかは人によるけど、1枚1時間なら1日5時間、1枚2時間なら1日10時間。それを3週間。しんどい。やっぱブラックじゃんかデザイン科。 大学に入って一番最初の課題で、「100枚ドローイング」という課題がありました。各々が自由にテーマを決めて100枚絵を描くという脳筋課題です。美大生活始まってんなおい。 とりあえず1枚描いてみました。 テーマは「花の色」にしました。花の色って綺麗じゃないですか

          「100枚ドローイング」という、3週間で100枚絵を描く課題。

          藝大デザイン科二次試験について。

          この記事は10分ほどで読み終わる内容になっています。 持ち物(色彩)とりあえず要りそうなものを載せていますが、リストに抜けがないとも限らないので、自分の普段通りの持ち物を準備してください。僕は去年水差しを忘れました。 ・アクリル絵具 慣れてるものを使えばいいですが、大量に使用する可能性があるものは多めに買いましょう。また、明日は近くの画材屋で欲しい絵の具が売り切れている可能性もあるので、少し遠くの画材屋まで行く想定もしとくといいかもしれません。 ・ペン、色鉛筆、スポン

          藝大デザイン科二次試験について。

          藝大デザイン科一次試験を受けるあなたへ。

          この記事は15分ほどで読み終わる内容となっています。 お疲れさまです。 前置きは置いといて、まずは持ち物のチェックをしましょう。 持ち物要る可能性があるものを列挙しました。必要に応じて取捨選択してください。ここにない普段使ってるものがあれば忘れずに。 いくつかピックアップして説明します。 ・直定規、三角定規、コンパス 構成の人は当然として、石膏の人も持っていきましょう。石膏像+静物モチーフのパターンがあり得るからです。 一昨年の構成がそうだったように、コンパスは

          藝大デザイン科一次試験を受けるあなたへ。

          明日、共通テストを受けるあなたへ。

          この文章は約10分ほどで読み終わる内容となっています。 こんにちは。今日も勉強おつかれさまです。 元気にしてますか。元気がないなら、それはそれでいいと思います。でも身体には気をつけて。 ここからは少し具体的な話で、本番前日、当日の過ごし方や注意事項についてです。 先程も述べましたが、何を隠そう僕はセンター試験と共通テストを計四回受けているので、その経験から思う個人的なオススメや、僕の周りの人達の経験談、あとはYouTubeで色んな受験系アカウントが投稿している動画の情

          明日、共通テストを受けるあなたへ。

          浪人生が成人式・同窓会に行ったら号泣してしまった話。

          二十歳になんかなる前に死んでやる、って思っていたら大人になっちまった。明日は成人の日ですね。 全国一斉に成人の日に成人式をするものと思っていたのですが、意外とあれって地域差あるんですね。僕の地元では二ヶ月ほど前に成人式をしていたし、夏に行う市町村もあるそうです。夏に振袖着るの暑いだろうに。 とはいえ、基本的には今日明日に行われる地域が多いのかと思います。子どもから大人になるらしい式です。 そういえばこのまえ、高三の時の受験票の写真が出てきました。 真面目そうな好青年で

          浪人生が成人式・同窓会に行ったら号泣してしまった話。

          そうして僕は大学を辞め、東京藝術大学を目指した。

          僕の人生の話をします。 今年の春で受験が一区切りついたので、そこに至るまでの経緯や諸々を、こうして文章にまとめることにしました。 そう思ってから半年ほど経ちました。書いてる途中で当時のことを思い出して苦しくなって、書けなくなって、を繰り返していました。 三月に美術予備校からサイトに載せるための受験体験記の執筆を依頼され、頑張って書いたわけですが、「暗すぎて載せられない」という理由でボツにされました。マジでそういうとこだぞ、本当に。 ありのまま書いただけなんだけどな。あ

          そうして僕は大学を辞め、東京藝術大学を目指した。