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カオス、ここに極まれり
ずっとこの世界を薄ら寒いと感じていた。
現実味も感動も色もなく、ただ我に返れば笑いがこみ上げてくるような、拙い世界。上辺だけの馴れ合い、傷の舐め合い、互いを慮る美しき日本人精神!
………いや、よそう。
そんなものは必要ないだろう?
俺も、お前も――
始まりは刺々しい言葉の嵐。寄ってくる奴らを蹴散らすくせに孤独を理解されたがって、凡人に理解されない己を高みにいると錯覚した。
なるほど彼は凡人では
【創作】或る生活・呪
無知を恨む。
さらに言えば、それは無知であることを気に病まずこれまで生活を続けてきた己が憎いのであって、無知であることそのものには何の罪もない。無知の知、とはソクラテスも大した言葉を残してくれたものだ。
無知であると知ってなお開き直っている、それを「無知の恥」と言わずして何と言うのか。
俺は教養を持たない。
その日暮らしの毎日で、十分な教養を持った生活など望まない。ただ社会最底辺のさら