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香りを使いこなすのは難しい。

昨年から使い続けていたフレグランスがあともう少しでなくなってしまう。
新しいものは買ってあるが、同じものではない。
同じものを買おうとしてお店に行ったものの、結局違うものを購入してしまった。

そもそも、色々な種類のものを試していると、混じり合って何が何だか分からなくなってしまう。
混じり合った香りがちょうど好みの場合もあって、帰宅して使ってみて、あれ?と思うこともある。

香りって不思議だ。

その時々で、自分の好みも変わってくるように感じる。
その時の気分であったり、服装であったり、体調であったり。
同じ香りを纏っていても、纏う人によって違う香りに進化する。
なんてあやふやな存在なのだろう。

けれど、香りの輪郭が鮮明になる瞬間もある。

それは、思い出と、自分の中の記憶とが直結した時だ。
どんな香り?と聞かれると、説明できないのだが、「コレ!この香り!!」と自信を持って言える瞬間が訪れる。

けれど、それは本当に一瞬で。その瞬間に捕らえられなければ、指の隙間をすり抜けて周囲にあっという間に紛れてしまう。

姿形がないからこそ、他者との共有は難しい。
もしかしたら、そもそも同様の認識をするのは不可能なのかもしれない。
感覚というものは人それぞれだ。

それを考えると、某ハンバーガーショップの香りってすごいと思う。
だって、エレベーターとか、電車とか、
「今さっきまでいた人、絶対○ック買ってたな」
って、分かった上で他者と共有できるのだから。
そして、その香りを嗅いでしまったならば、あのポテトを食べずにはいられない。

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