戒めの傷痕。
私の両脚のスネには傷がある。
去年の今頃についた傷。
去年の今頃は、心身ともにボロボロだった気がする。正直よく覚えていない。いや、覚えているけれど、あの時の感情は時と共に薄れて、今の私には正確に思い出すことはできない。だからあやふや。
あの時はほとんど眠れていなかった。
食べることが好きなのに、身体が受け付けなくなっていた。元々平均値より少ない体重はより減り、もはや板。貧血症状も悪化していた。
そんな状態なのに「できない」とかは言えなくて、というか「やればできる」という考え方で、直前で辞めた子の業務とかも全部引き受けていた。上司や同僚は、辞めた子に対しても辞めた子の業務に関しても、我関せず見てみぬふり。
多分、そうしておけば私の性格上、私がやるんだろうと考えていたのかもしれない。後輩に任せるわけにもいかないし、まんまとその通りになったのだけど。
そして、限界がきたわけだが。
出社しようとして、あまりの気分の悪さにどうしても出社できなくて、家へ引き返した。必死の思いで帰宅して、自宅の階段を登っていたら、踏み出した脚の下に床がなかった。
景色が歪んでいたから、空間把握がしっかりできていなかったのだと思う。
あっ、ヤッベ・・・・・
そう思って伸ばした手はかろうじて手摺りを掴み、階段から落下することは免れた。免れたがその反動で両脚のスネを思いっきり階段の角に強打した。
絶句。
ツッコミが欲しい。ツッコミが欲しいが、残念なことにその日は家に誰もいなかった。
無言で立ち上がり、残りの階段を駆け上がると、ベッドにダイブ!
ベッドにダイブ後、ただひたすらにのたうち回った。嘘でしょ!?としか言えない。誰も何も嘘なんかついておらず、全て現実なのだけど、なぜか「嘘でしょ!?」と叫んでいた。
お化け屋敷とかでお化けに追いかけられた時に、何故か「ごめんなさいぃぃぃ」と叫んで逃げてしまうあの心理だと思う。
痛みが少し和らいだところで(とは言っても痛い)両脚を見てみれば、両脚のスネから流血・・・。それ見てまた、痛いよぉと1人で騒ぐ。コットンにマキロンを染み込ませたものをとりあえず傷口に貼り付けて、いじける。
気分の悪さより痛みが上回ってなんかよく分からない状態になっていた。
そんな経緯で負った傷が、私の両脚のスネにはまだ残っている。
歳をとると傷の治りが遅くなるっていうけれど、まだ治らないものかね?と、お風呂上がりにボディクリームを塗りながら思う。
この傷を見る度「無理はよくない」ということを想起する。ある意味戒め。
今はテレワークということもあり、残業をすることはほとんど減ったけれど、無理は良くない。仕事より、身体の方が大事。
業務を代わりにこなす人間はいるけれど、私の代わりはいない。肝に銘じて、自分を大事にしたいと思う。
なんか、思いの外重い話になってしまった。あ、あれ?
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