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映画レビュー

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この《暴力》は誰のもの? 『ファニーゲームU.S.A.』(2007,ミヒャエル・ハケネ) 2021/7/10の日記

この《暴力》は誰のもの? 『ファニーゲームU.S.A.』(2007,ミヒャエル・ハケネ) 2021/7/10の日記

・『ファニーゲームU.S.A.』(2007,ミヒャエル・ハケネ)を観た。カタルシス0のホラーって感じの映画で、気持ち悪さやイライラを得たい人(そんな人いるの?)にオススメだ。

・あらすじ(映画.comより)
夏の休暇で湖のある別荘にやってきたファーバー一家のもとに、卵を分けてほしいと隣人の青年が突然やってくる。母親のアンは感じのよい青年に卵を分けてやるが、青年は卵を不自然に落とし……。

・映画

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『恋人たちの予感』(1986,監督:ロブ・ライナー)

『恋人たちの予感』(1986,監督:ロブ・ライナー)

※※※ネタバレ含む※※※

〜解説〜
初対面で最悪の印象を互いに持った二人が、“男女の間に友情は成立するか”という命題に苦悩しつつ、11年の後に結ばれるコメディ・タッチのラブ・ストーリー。散文詩的な作りの中で魅力をフルに発揮した主演二人(特にM・ライアンはポスト・ゴールディ・ホーンとでも言うべきキュートさ)とNYの色々な顔を美しく捉えたバリー・ソネンフェルドの撮影が素晴らしい。(引用:Yahoo!

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映画『[リミット]』(2009)が謎すぎたので、誰か分かりやすく教えてくれ

冒頭から一人の男が棺桶に閉じ込められている場面から始まり、エンディングまでずっとその中で物語が繰り広げられる。棺桶の中には携帯電話、ライター、メモ、ペンなどがあり、それらを用いて主人公が助けを求めるのが主な筋だった。

しかし、正直退屈だった。

たぶん、棺桶に閉じ込められているのは何かのメタファーなのかなと思って見ていたんだけど、僕が無知で皆目見当もつかなかった。純粋に閉じ込められている状況や、

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『アマデウス』(1984)才能ある狂った熱狂的ファン ~嫉妬に隠された「愛情」~

素晴らしい映画だった。

あらすじ

オーストリア皇帝ヨーゼフ2世に仕える宮廷作曲家:アントニオ・サリエリ。その彼の前に現れた天才作曲家:ヴォルガンフ・アマデウス・モーツァルト。サリエリから見たモーツァルトの生涯と、自身のモーツァルトの楽曲に憑りつかれることで生じた「嫉妬」や「愛」を描いた作品。

2人だけの世界。それはまさにセックスのように私の知る限り
君は最高のオペラ作曲家だ

映画後半、私は

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