小森妙華

花と寄せ植えのお店「アトリエ華もみじ」代表取締役。花を売るのではなく人々の心を華やかに…

小森妙華

花と寄せ植えのお店「アトリエ華もみじ」代表取締役。花を売るのではなく人々の心を華やかに癒やすことを大切にしています。2020年6月花苗生産会社と企業合併し、生産から小売までの流通を整える。 http://www.hana-momiji.net

マガジン

  • 小さな花屋さんが継続して営業を続けていける仕組み

  • 寄せ植えを素敵に作る

  • カメラと暮らす

    花のことばかり語るのはやめて今日の私を書き留めました。 sony α7 III

  • 小さな森のつくり方

    小さな森がどんな風にして作られているか。私も知りたいのでまとめてみます。

最近の記事

街の花屋の役割

あなたの街には花屋さんがありますか。花屋さんとひとことで言っても花屋さんの営業スタイルは様々です。 花束を作ってくれる小さな生花店、花苗や植木鉢、土などの用土が並んでいる園芸店やホームセンター。おそらく、皆さんが住んでいる地域には、花屋さんが最低でも1件はあるのではないかと思います。 小さな女の子が憧れる職業の代表にはいつも花屋さんがあります。私たち女性にとっては男性に比べ、花屋さんは特に身近な存在です。 そんな私も幼少期に花屋さんになりたいという夢を画用紙に描いていまし

有料
500
    • 一緒に働く仲間を募集しています

      華もみじの業務提携会社の秋田緑花農園では今、一緒に働く仲間を募集しています。今回は農園の方の求人のご案内をさせてください。 今回も前回華もみじの求人をお願いした、仕事百貨さんに素敵にまとめていただきました! 秋田緑花農園では100種類以上の花苗を生産しています。この様々な種類の花を全国の花屋さんに届ける仕組みを今整えています。 これまでのオーソドックスな花の届け方は市場に出荷する方法です。 市場に出荷したあとは、どの花屋さんが買ってくれたのかもわからなければ、その花がよ

      • 大阪ディプロマレッスンの新しい道

        こんにちは、華もみじの小森妙華です。 今日はディプロマ生やこれからブリコラージュフラワーのディプロマレッスンに参加してみたい方に向け、伝えたいことを綴ります。 2021年8月より、大阪ディプロマレッスンの講師をアトリエajisaiの松本望さんにバトンタッチすることになりました。現在大阪校に通っている生徒さんも、8月からは私、小森ではなく、松本先生の授業での受講となります。もし、私のレッスンを受けたかった〜という方がいらっしゃいましたら福岡校、東京校で受講いただくことになりま

        • 巡る。

          身体を整えることは心を整えること。月に1度佐賀県の唐津市まで1時間かけて整体の施術に通っています。通い始めてもう4年。当時は身体の不調で苦しむことが多く、とくに飛行機や新幹線などの乗り物に乗ると血の巡りが悪くなるのか、人の助けを求めようかと思うくらいの不調に悩まされていました。そんな時同じく不調を抱えていたレッスン生の方に紹介してもらった施術の先生。ワラにもすがるとはまさにこういうこと。往復2時間の道のりを毎月通い続けています。長年かけて悪くなった身体なので、とにかく続けてみ

        街の花屋の役割

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        記事

          Bricolage flower写真集 vol.2

          2018年、クラウドファンディングでたくさんの方に支援していただき、ブリコラージュフラワー写真集を自費出版しました。 自分の作品の写真集を出すこと。それは私にとって夢のまた夢であり、到底成し遂げる事ができない夢でもありました。憧れの花屋さんの写真集を手に取っては、私もいつか自分の作品を写真集にできたらいいな。。そう思う気持ちは膨らみ、そして常日頃製作した作品を全て写真に収めているのですが、その写真を1冊の本にまとめれたらいいなぁとも思っていました。 新しい作品と、これまで

          Bricolage flower写真集 vol.2

          寄せ植えを作る時に気をつけている事③

          このシリーズの記事が大変好評で、レッスンに来た皆さんからわかりやすい!との声をいただいています。え、そこまで言っちゃうの?とも言われましたが、ここに書いてきたことは実は常日頃生徒さんに伝えていることなんですよ。このことを聞いた時はきっと理解できなかったと思うのですが、やはりたくさんの練習を重ねて失敗、成功を繰り返しているからこそ、この文章の意味が理解できるんだと思います。頭だけでわかっていても作品は上達しないし、逆に何にも考えないでぼーっと作ってても応用が効かず上達できません

          寄せ植えを作る時に気をつけている事③

          寄せ植えを作る時に気をつけている事②

          物事には「基本」というものがあって、基本の「き」こそがすべて。それをマスターすれば最高のパフォーマンスが発揮できると思います。何かを上達したい時に、ついつい何かをプラスしていきたくなるけど、引き算できるようになってくる時こそが上達する時です。そこにたどり着けると、基本にブレがなく、忠実にできるようになります。 学生の頃、空手をやっていましたが、まさに「型」があって、その型が寸分のブレもなく身体に馴染むようにひたすら形を繰り返しやっていたことを思い出しました。 前回お伝えし

          寄せ植えを作る時に気をつけている事②

          寄せ植えを作る時に気をつけている事①

          インスタグラムのライブ配信をするようになって、皆さんには私が植えている姿を見ていただくことが多くなりました。サクサクと何も考えていないようにどんどん植えていくので、植えてる時って一体何を考えて植えているんですか?と質問をもらうことが多くなりました。 今回はとても勉強熱心な皆さんに、私が寄せ植えを作る時に気をつけていることを伝えたいと思います。何も考えずに作っているように見えますが、実は脳みそフル回転で考え続けながら植えているのです。ライブ配信ではコメントを読みながら、話すこ

          寄せ植えを作る時に気をつけている事①

          楽しむことの大切さ

          先週、東京タネニハにてブリコラ納めを開催しました。年末になると福岡本店では毎年開催していますが、東京も11月でディプロマ1期生が卒業し、卒業してからもブリコラージュフラワーの練習をする場としてタネニハでのレッスン開催を楽しみにしてくれています。福岡本店だけでなく、東京でもみんなが集まれる場所ができ感謝でいっぱいです。 今回はとにかく自由に好きなものを好きなだけ作る会だったので、みんな思い思いに作品を作りました。何故だかわからないけれども今回のみんなの作品は伸びやか。無理がな

          楽しむことの大切さ

          素直な、なつきちゃん

          今日は市場の日。半年間研修に来ている @ryokukakoubou のなつきちゃんと行ってきました。仕入れにも興味があってお勉強したいそうな。なつきちゃんにいい花探してもらって、欲しいのあったら教えてねと。 ボリュームのある実物が欲しいというのですが中々のお値段。「売れる自身ある?」というと華もみじのお客様なら 良さをわかってくれます!と自信満々に言う姿が可愛くて仕方なかったです。 なつきちゃんは私の若い頃によく似ている。やってみたい気持ちが溢れてて、真面目で楽観的で好奇心

          素直な、なつきちゃん

          花の仕入れができない

          小さな花屋さんが継続して営業を続けていける仕組みづくりを目指して、花苗生産農家の会社と花屋である私の会社がグループ企業として共に歩きはじめました。花苗生産農家が抱える悩みと、小さな花屋が抱える悩みの両方をひとつひとつ解決しながら、この業界にイノベーションを起こし、私達の日常にもっともっと植物が寄り添っていけるよう、壮大なプロジェクトをスタートしました。 そんなことをわざわざ、いち小さな花屋の私がはじめた理由がある。 花屋をやりたくてやっと一歩を踏み出したのに、この業界には花

          花の仕入れができない

          小さな花屋さんが継続して営業を続けていける仕組み

          2020年6月に、花屋のわたしは花苗生産の会社の役員に就任した。もともと花苗の生産の研究やアドバイスを共にやっていた会社同士だったので、業務提携のような取り組みは数年前から行っていた。ただ、業務提携となると踏み込めない部分が多く、アドバイスが中心になってしまう。 アドバイスってどうしても表面的になりがちで、「こうするといいですよ〜」である。それを取り入れてくれるかどうかは、どこまで心に響くように伝えられたかということと、相手の環境がそれを受け入れる状況にあるかどうかにある。

          小さな花屋さんが継続して営業を続けていける仕組み

          人を選ぶなんて

          https://shigoto100.com/2020/09/hanamomiji.html 仕事百貨さんでの求人が終了して、いよいよ面接が始まりました。 今回の募集でなんとなんと21人も応募くださったんです。 この中から1人だけ選ぶなんて、、私にできるのだろうか。 会社を始めて5年。実は面接はニ度しかしたことがない。 基本ずっとスカウトだ。自分とフィーリングが合いそうか、ビビビと来たときに一言「うちで働かない?」である。スカウトした人は基本自分と感覚が同じか、もしくは 私

          人を選ぶなんて

          ちっちゃい積み重ね

          華もみじでは基本水曜日の午後が花苗の入荷日です。花苗の仕入れはほぼ私がやっているのですが、仕入れた後は「おみせ部」が中心になって陳列や値段つけ、ディスプレイをしてくれている。福岡本店にはようこ店長がいるのでおみせ部はようこ店長がリーダーかと思いきや、おみせ部のリーダーは賄い担当のじゅんこさんだったりする。 今の体制が整うまで、陳列ディスプレイはほぼ私一人でやっていた。陳列ディスプレイをどう整えるかによってお店のイメージも大きく変わるし、お客様が手にとってくれるかどうかも変わ

          ちっちゃい積み重ね

          花の贈り物をもらうと自分が大切にされている気がする

          9月で5周年を迎えた華もみじ。お祝いに花束をいただきました。もこもこで可愛い大人っぽい色合いのバラの香りがふんわり香る優しい花束でした。花屋だけど花束をもらうのってすごく嬉しい。いや、花屋だからこそ、いつも贈る人が喜ぶであろう花を用意する身なので自分がもらうとなると心の奥から湧き上がる感動がある。 私たちはいつも誰かの想いを花に移して可愛らしい贈り物にするのだけれども、お花をもらって感じたのはなんだか自分自身がとても大切にされてるような気がしたのだ。 お花を買って誰かに贈

          花の贈り物をもらうと自分が大切にされている気がする

          当たり前の花を特別に

          いつのまにか9月も下旬。ようやく30度を下回る日々が増えてきて花ものが入荷し始めた。決算期が8月ということもあり、9月に今年どんな1年にしようかなぁと考えることが多いのですが、お花についての今年の方針は「当たり前の花を特別に」こんな感じでいこうかと思う。 花の仕入れを初めて6年くらい、色んな植物を手にとってきた。すごく希少価値が高くて手に入りないく植物もあったし、珍しい品種や新品種の植物も触ってきた。たくさんの花を寄せ植えにしていくと、ちょこちょこ枯れてしまう子が出てくる。

          当たり前の花を特別に