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寄せ植えを作る時に気をつけている事②

物事には「基本」というものがあって、基本の「き」こそがすべて。それをマスターすれば最高のパフォーマンスが発揮できると思います。何かを上達したい時に、ついつい何かをプラスしていきたくなるけど、引き算できるようになってくる時こそが上達する時です。そこにたどり着けると、基本にブレがなく、忠実にできるようになります。

学生の頃、空手をやっていましたが、まさに「型」があって、その型が寸分のブレもなく身体に馴染むようにひたすら形を繰り返しやっていたことを思い出しました。

前回お伝えした、寄せ植えを作る時に気をつけている事。今日は2回目をお伝えします。第1回目では、寄せ植えをする時というより寄せ植えに入る前の準備段階のことを細分化してお伝えしました。さぁここから、と言いたいところですが、前回の内容で寄せ植えを上手に作れる8割くらいが決まります 笑


数を揃える

前回大切な3つのことをお伝えしました。

1、使いたい器を選ぶ

2、使いたいメインの植物を選ぶ

3、メインの子を引き立てる最高の子を選ぶ


次に考えるのは花苗の数量のことです。選んだ器に根鉢が何個くらい入るでしょうか。器の口の広さと植物をよーくじっと見つめてください。果たしていくつ入りますか?ここは人に聞いてはダメです。自分でじっくり観察して、いくつ入るか想定してみましょう。ここで人に聞いてしまうと、次回作品を作る時も人に聞きます。考えない癖をつけると、ずっと考えないでいてしまいます。ここを乗り越えていかないと、自分らしく満足のいく作品は作れないままです。

間違ってもいいんです。だって、苗を植えなければ済むだけですよ。華もみじに来店して植えに来たのなら、売り場に戻すだけです。間違ってもいいから「推測」し想像してみてください。

さて、器に入る数量は推測できましたか?10~12ポットくらい、みたいな感じでOKです。花苗の大きさも違うし、ボリュームも違うから一概に「何ポット」とは絶対に言い切れません。小さい苗だったらいっぱい入るし、ボリューミーな苗なら思ったより入らないかもしれません。

では例えば10ポット入るバスケットを選んだとしましょう。こんな感じのバスケットかな。

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あら可愛い♡

そしたら、

2、使いたいメインの植物を選ぶ

で選んだメインの花苗を器に入る推測数の10ポット中、半分をその苗にしてください。いいですか、半分を同じ種類の苗にしてください。あれもこれも入れてはダメです。必ず、半分の苗は同じ種類の苗ですよ!

メインだから1ポット。ではなく、メインの花苗で器の半分を埋め尽くしましょう。少なくても多くてもダメです。半分の苗というのがポイントです。

ここまでできたら、もう作品は7割できたも当然です!
え?そんなんじゃつまんない?笑


引き立て役は3割

美味しいハンバーグは、やっぱりフライドポテトや甘いニンジン、インゲンなどの添え物があるからこそ美味しさを増します。それと同じで寄せ植えだって、メインのお花だけ際立たない。やはり

3、メインの子を引き立てる最高の子を選ぶ

が大事でしたね。では引き立て役の最高の子の数を考えましょう。あ、題名に書いちゃいましたね、そう3割です!同じ花を選んでください。え、つまんない?笑 あれもこれも入れたいのに、これじゃぁもう8割のお花が決まっちゃってつまんない。そうですよね。よくわかります。でも私の作品、よく見て。いつもこの割合ですよ!

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メインの多摩のもみじちゃん、5割。最高の引き立て役のアリッサム(アリッサムの数が足りず代わりに白いイベリスを混ぜています)3割。

ね?メイン5割、引き立て役3割でしょう。嘘じゃないです。本当でしょ。でもそんなんじゃ色々花が選べないからつまらないでしょうか。でもね、最初に言ったけど、物事は引き算なのです。欲張らない。

目的は、選んだ器に美しくブリコラージュ することです。

1、使いたい器を選ぶ 

2、使いたいメインの植物を選ぶ

3、メインの子を引き立てる最高の子を選ぶ

4、数を揃える

ここまで来ればあとは簡単です。あっという間に美しい作品ができます。


好きな花を好きな数だけ

やっとここで、いつものお決まりのフレーズがきました。ブリコラージュフラワーのテーマである「好きな花を寄せ集める」です。すでに8割も好きな花を選んだはずですが、残りはバラバラでいいので好きな花苗を選んでくださいね。入るだけなのであと2苗ですが 笑

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みていただいたらわかるように、アイビー雪ほたるとクリスマスローズを選んで植えてます。2苗です。ちらっと葉牡丹が顔を出していますが、ここがちょっと欲張ったところですね 笑 メイン5割、最高の引き立て役3割、残り好きな苗2割ができるようになれば、少しだけ個数を変更して変化をつけることができるようになってきます。あくまで基本の「き」を大切に。

他の作品も見てみましょう!

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どうでしょうか?基本の「き」で植えているでしょうか?そして皆さん、自分の作品をみてみてください。基本の「き」で植えていますか?植えれてないのであれば、何が足りなくて、何が多すぎるのでしょうか。

たくさん観察してみてください。観察し、考えること。それがなければ次の成功へは繋がりません。何がダメですか?どうしたら正解ですか?というのは、人に聞くのではなく、自分で導くものです。じーっと見つめて、じっくり考えてみてくださいね。

1、使いたい器を選ぶ

2、使いたいメインの植物を選ぶ

3、メインの子を引き立てる最高の子を選ぶ

4、数を揃える

さて、今日は4つ目の項目で2253文字を使ってしまいました。長いですね。でもここに書いた基本の「き」で作品の8割が決まります。これほんとです。

次回は植えながら考えていることをお伝えしたいと思います。でも、それって動画を見れば全部答えはわかるんですけれども!

では皆さん続きをお楽しみに。


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