寄せ植えを作る時に気をつけている事①
インスタグラムのライブ配信をするようになって、皆さんには私が植えている姿を見ていただくことが多くなりました。サクサクと何も考えていないようにどんどん植えていくので、植えてる時って一体何を考えて植えているんですか?と質問をもらうことが多くなりました。
今回はとても勉強熱心な皆さんに、私が寄せ植えを作る時に気をつけていることを伝えたいと思います。何も考えずに作っているように見えますが、実は脳みそフル回転で考え続けながら植えているのです。ライブ配信ではコメントを読みながら、話すことを考えながら、時間を見ながら、そして作品のことを考えているわけなのですが、特別すごい能力があるわけでもなく、基本的な要素を大切にして花を向き合っています。
↑こんな風になんとなく作っているようで頭の中はフル回転です
ブリコラージュ フラワーは立体パズル
ブリコラージュフラワーは根のついた植物を一つの鉢やバスケットに集めて植えていきます。切花のアレンジメントと大きく違うところは根っこと土の部分「根鉢」があるというところ。根鉢は植物が植えた後も育っていくために、落としすぎてはいけない大切な部分です。
しかし、ブリコラージュ フラワーを作る時には一つの鉢やバスケットにたくさんの花苗を入れるために根鉢をある程度削ることが必要なのはご存知だと思います。なので、切花のように、茎を好きな長さに切って給水フォームに刺すわけではなく根鉢を上手に収めることが必要になります。
また、根鉢だけを意識していても美しい作品は作れないので見えているお花や葉っぱの部分を美しく仕立てなければいけません。
「根鉢を鉢やバスケットに、どううまく収めるか」と「見える部分の花やリーフをどう美しく仕立てるか」の2つを同時に考えなければいけません。
わかりやすく伝えると「立体パズル」のようだとよく言っています。
↑立体パズルの代表といえば1月のレッスン課題、マウントスタイルブリコラージュ まるで地球儀のようにまんまる。根鉢を中央に寄せて植えていきます
テトリスっていうゲーム、覚えていますか?あれは画面上のゲームなので2Dで平面ですが、テトリスが3Dでさらに複雑な立体形だと考えてもらえるとわかりやすいです。いや、わかりにくい?笑
ですので、まず
1、使いたい器を選ぶ
2、使いたいメインの植物を選ぶ
この2つを選びます。まずはここから進めないと立体パズルを読み解くことは難しくなります。毎度毎度、好きな植物で好きなように〜と言っていますが、好きな植物で好きなように作るための前準備として
1、使いたい器を選ぶ
2、使いたいメインの植物を選ぶ
ここから初めてくださいね。あれにも植えたい、これにも植えたい。メインと言わずあの花も入れたい、この花お入れたいと心はワクワクするところですが、まずはこの2つでグッと堪えてくださいね。
果たしてこの器に根鉢がどのくらい収まるのか
次に考えるのはここです。根鉢です。まだあれも植えたい、これも植えたいと花を選び始めちゃったらダメですよ。
選んだ鉢にはたして根鉢がいくつ入るでしょうか?お花だと根鉢を落とせるのはトイレットペーパーの芯くらいの太さです。リーフ類はもっと落とせますよね。アリッサムは?イベリスは?植物によって、根鉢を落としていい限界がありますね。
作品を作りながらたくさんの根鉢を落としてきたと思いますが、落としすぎてしまったりしながら「ここまで落としても大丈夫」のギリギリラインを覚えてきていると思います。ギリギリのラインは「ここが枯れた」という失敗から知ることができますので積極的に挑戦し、失敗することをおすすめします。
そして、最大でこの器にどれだけの根鉢が入るでしょうか。花を選び始める前にまず考えてください。ここがとても大切になります。ここを自分で想像する力が、この後作品を美しく仕上げ、そして育っていくために大切な部分になります。
ディプロマレッスンの皆さんには、「何ポット選べばいいですか?」と聞かれるもんなら「何ポット入ると思いますか?」と必ず問いを返します。自分の力でよく考えて何ポット入るのだろうかを知ることが何より大切なんです。
絶対に使いたい花を選ぶ
さて、鉢が決まりなんとなく収まるポット数がわかったらようやく楽しいお花選びです。
さぁ1種類の絶対に入れたい花を選んでください。
え、1種類じゃなくてあれもこれも入れたいし、あの色もこの色も入れたい!って気持ちはわかりますよ。でもまず1種類です!
今日はこの子をメインで作りたいんです!という子を選びます。この時、花が綺麗で花付きもよくて、株もしっかりしているこがいいです。生命力に溢れている子と言いますか、「私私!使って!」と手をあげているような子を選ぶといいですね。
え?手をあげている子がよくわからない?笑
センターを飾るのはひとり
アイドルグループもを見ているとわかりますが必ずセンターに立つ人がいます。魅力溢れる、キラキラしている人がセンターを務めますよね。そしてセンターを際立たせるためには必ず引き立て役が必要となります。引き立てる役。これを上手に選べるとセンターがキラキラと引き立ちます。
メインに使う子を引き立てる子って一体どんな子でしょうか。色や形、質感、大きさなど様々な比較を繰り返して「よし!この子がいるとメインが引き立つわ!」という子を見極めましょう。ここは完全に感覚が必要になります。感覚とは当てずっぽという意味ではなく、これまで自分が何度も植物と植物を組み合わせながら体感してきた「あ、これとこれ、ほら可愛い」という感覚です。何度も成功と失敗を繰り返してきているからこその「これとこれ、絶対可愛いよね、ほら可愛い」です。
私がライブ配信でよく使う「ほら可愛い」はそんな経験から出る言葉です。ドヤ顔で言ってるんですね。ほら、言ったでしょ。可愛いでしょ??の「ほら可愛い」なんですね 笑
メインの子を手に持って、ウロウロしながら引き立て役の子を探し出してください。とにかくたくさんの植物を手にとって合わせてみて「あ、可愛いかも」と感じる子を選んでください。
1、使いたい器を選ぶ
2、使いたいメインの植物を選ぶ
3、メインの子を引き立てる最高の子を選ぶ
今日はこの3つをお伝えしました。思ったより、掘り下げて書き初めてしまったため、あと4分で公開時間となってしまいました。ここまでで2431文字。明日続きをここで更新いたします。20時に公開です。
それでは1/12火曜日、今夜21時からインスタグラムのライブ配信でお会いしましょう♪
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