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寄せ植えを作る時に気をつけている事③

このシリーズの記事が大変好評で、レッスンに来た皆さんからわかりやすい!との声をいただいています。え、そこまで言っちゃうの?とも言われましたが、ここに書いてきたことは実は常日頃生徒さんに伝えていることなんですよ。このことを聞いた時はきっと理解できなかったと思うのですが、やはりたくさんの練習を重ねて失敗、成功を繰り返しているからこそ、この文章の意味が理解できるんだと思います。頭だけでわかっていても作品は上達しないし、逆に何にも考えないでぼーっと作ってても応用が効かず上達できません。

何故こうするのか?どうしたらできるのか?ブリコラージュ フラワーに限らず、1つ1つの動作に意味を持ち、考えながらコネコネしていくことが大切だと思っています。

植える時に考えることはただ1つ

前回までで伝えてきた

1、使いたい器を選ぶ

2、使いたいメインの植物を選ぶ

3、メインの子を引き立てる最高の子を選ぶ

4、数を揃える

ここはしっかり理解していただけたでしょうか。上記の4つを理解すれば8割くらいは完成したのも同然です。根鉢を制するものはブリコラージュフラワーを制す。ここを理解した上で、最終段階に進みましょう。

植える時に考えることはただ1つです。

お顔を揃えましょう。それだけです。

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植える植物がまるでニコニコと笑っているように、集合写真を撮影するときのように、お顔の向きを揃えていきましょう。そう言うと、どこが顔かわかりません!と言う方が結構います。正解が欲しいですよね。だって綺麗に作りたいですもんね。

でもね、お顔が何処かというのは「感じる」ものなんです。どこがこの子のお顔なのか、感じ方は人それぞれ。ここです!と言う決まりは絶対にありえません。

ここがこのこのお顔だ!と思ったところと、自分がちょうど向き合うように植えていきます。1ユニットずつ、「こんにちは」するように、1つ1つのお花のお顔と向き合っていきましょう。

それを繰り返していくと、あら可愛い。キラキラしたお花の顔が揃った美しいブリコラージュフラワーが完成します。

1、使いたい器を選ぶ

2、使いたいメインの植物を選ぶ

3、メインの子を引き立てる最高の子を選ぶ

4、数を揃える

5、お顔を前にむかせる

この4つをしっかり見極めることができれば、失敗することなく、植物の特徴を活かせたブリコラージュフラワーを作ることができるようになります。


何万回作品を作るか

上記の5つが基本であり全てです。これを極めてみてください。極めるためにはとにかく数をこなすことです。いろんな花材を触って、根鉢、株の大きさ、植えた後の特徴など、経験を重ねていきましょう。

何事も数をこなすことこそが上達の道ですが、やはり何も考えないでただ数をこなすだけでは上達しません。作品を作る時には毎回全力で取り組み、どうしたら根鉢のことがわかるだろうか、この子のお顔はどこだろうか。1つ1つの植物、1つ1つの根鉢、1つ1つのユニット。全てに全集中して取り組めば、必ず上達します。


才能なんてない。あるのは直向きな情熱だけ

ここで、私が18歳のころ。イングリッシュガーデンに憧れ、イギリスの窓辺のようなモコモコの寄せ植えが作れるようになりたい!と夢を描いていた頃の寄せ植え写真をご紹介します。

忘れもしない。園芸店で器や花材を集めました。クリスマスらしい寄せ植えを作りたい!と18歳の私は精一杯、頭の中にクリスマスをイメージしました。もみの木、雪、松ぼっくり、ポインセチア、雪、星、ひいらぎ。頭の中のイメージをその時にできる限りの精一杯で作った作品。


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とにかく色々な花材が入っています。温かみを出したくて、ウッドプランターを選んでるし、寒い冬だけどふわふわ感を出したくてヘリクリサム。松ぼっくりもやっぱり入れてるし、ウッドチップのようなものを垣根に見立てて刺してたり。遊び心がほしくてツルニチニチソウをぐるっと巻いたり。大好きなハートカズラも入っているような。。 ずいぶんと欲張りな寄せ植えです。

この時、とっても可愛くできたからと、デジカメで写真に残していました。その写真を今も持っていました。これが、私が自分で作った作品を初めて撮影した作品になります。全てはここからスタートしたんです。

その後私は、自分が作った作品はほぼ全て写真に納めています。どんなに下手でも忙しくても写真に納め続けてきました。そこから繋がって今があります。

だから、寄せ植えを上達したい方は是非とも作った作品を必ず写真に納めてください。何ならSNSにアップしてください。下手だから撮影しない、SNSにアップしないではなく、人に見てもらうと自然に上達していきますよ。

カメラも是非、一眼レフカメラで撮影しましょう。作品を作るとともに、撮影すれば写真の技術も一緒に上達します。


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その時の自分のベストを尽くす。今の自分にできる精一杯で取り組むこと。
寄せ植えを美しく作るためには、自分の心に素直に、背伸びしすぎず、卑下せずに。ありのままの自分を表現できれば、それが本当の美しさなんだろう。

私はそう思うので、これからも今の自分にできる精一杯でブリコラージュフラワーを作っていきます。



ブリコラージュフラワーとは
https://www.hana-momiji.net/gathering_bricolageflower/

アトリエ華もみじ
https://www.hana-momiji.net/


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