優先順位を見極めるには

社会に出たばかりのとき、上司に「重要度」と「緊急度」で2軸のマトリックスをつくってタスクを振り分けろ!そして優先順位をつけろ!

みたいなこと言われて、いつも「緊急度」については割とすんなりわかるんだけど、この「重要度」ってのがずっとよくわからなくて、「違う!」ってしょっちゅう怒られて「なんやねん!」ってやきもきしてた時期があった。

今はもちろんそれなりに確度が高い(と思ってる)優先順位をつけられるけど、いざ自分が部下を持つ立場になって彼らに「優先順位」を求めて感じたのは、「緊急度」はわりと的確だけど、「重要度」をつけるのってやっぱり難しいよねってこと。

緊急度と重要度の2軸でタスクの処理順を決めるのは方法としてはかなりオーソドックスだと思うけど、実は「重要度」を決めるのは全然一筋縄ではいかないってことを理解しておいたほうが良い。

じゃあなんで今は重要度を決められるようになったか?

あの頃の自分と今の自分の違いはなにか?

決定的な違いは持ってる情報量。

重要度を理解して最適な優先順位付けをするのにいちばん強く影響するのは持ってる情報量なんだよね。

上司から受けた仕事内容ってのはさらにその上から降りてきた仕事の一部でさらにその上には・・・的な感じで、いわゆる重要度ってのは当然だけど自分自身の重要度ではなくて、会社から見た重要度のこと。

だから、重要度を決めるには実は大量の情報量が必要になる。右も左もわからない新人がゼロからそれを獲得していくのって実はめっちゃハード。なので優先順位付けってのは言うのは簡単だけどめっちゃ難しいってこと。

それを理解した上でできるのは、とにかく自分の業務はもちろん、まずは自分の所属するチーム全体のことをとことん把握すること。これ、簡単なことのように見えて社会人10年目の人でも全然できてない人めっちゃ多い。

自分の業務、自分の所属するチーム全体のことが把握できたら、今度は部署単位、次は全部署、その次は会社全体って感じでアンテナをどんどん高くしていけば、緊急度合いが低いけど超重要なこと、みたいなレベルの高い課題も徐々に見えてくる。もちろんそこに至るまでには多大な労力が必要なわけだけど。

「そんなことしてる場合じゃない!とにかく目の前のタスクについて2軸のマトリックスを作るように言われてるんだ!」って人は素直に上司に聞いてみたらいいと思う。

教えてくれなさそうな上司なら、一旦自分の持ってる情報量(少なくてもいいから)で優先順位を便宜上決めて持っていけばフィードバックが得られる。このとき出来れば「なぜ○○の方が重要度が高いのか」まで確認しておくと自分の情報量を増やすのに繋がる。

一番やっちゃいけないのは「あーでもないこーでもない」って自分の頭の中だけで考えて、「優先順位を決めるためのマトリックスをつくるというタスク」自体を後回しにして塩漬けにしちゃうこと。だって、上司からそんなタスクを投げられた時点で、そのタスクの緊急度合いは高いでしょ?笑

日常の中でどんな小さなことでもいいから情報を刈り取るつもりで積み上げていくとやがて重要度を見極められるようになっていく。

なので、「優先順位が決められない!」って悩んでる新人は、最初から確度が高い重要度を見極めるのはかなり厳しいってことを理解した上で(それが出来ない自分を責めずに)、素直に上司のフィードバックを受け入れつつ情報をもらいつつ、自らの足で情報を拾いにいくのがおすすめ。だって優先順位を見極めるってのは実はすこぶる難しいんだから、焦らずに。

そして幅広く深く情報を拾うってのは、すなわちそのまま役職を上げることに繋がるよ。このあたりはまた別で詳しく書こうと思う。

ということで仕事が始まるのでどろん!

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