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カピ子
2023年12月19日 06:46
無音の中で孤独が青白く燃え盛る。凍える沈黙の焼灼が酸素を費やす。切断された真空のなかで声の兆しが蒸発していく。途切れ途切れの鉄の滲みが並ぶ不自由な辞書。どのページにもパスワードがなく鉄格子の外に怯えて横たわる。地上の人々がさまざまな表情を振りまく音に打たれて痛みつけられる。ただみすぼらしい真実と息を潜めて静かに眠りにつきたい。それ以外の真実はエイリアンのブラッ
2023年9月11日 15:26
京都市内を北上する電車移動はあと一歩で届かない歯痒さがある。バスは混む。LUUPは人目が気になる。自転車は坂道や通り抜け禁止区域を避けてのルート設計が難しい。京阪本線と烏丸線は微妙にすれ違っていて出発地と目的地のいずれも駅近だとしてもどうにもならない徒歩距離が生じてしまう。でも、雨の日の京阪の地下線に乗ると心がじんわりとした幸せと忘却のような平和に満たされる。イメー
2023年4月14日 20:18
絶望という言葉は軽い。スナック菓子の響き。カロリーだらけで栄養素なし。まだジャンクフードのほうに噛み応えがあるだろう。痛がりながら悲しみのカタルシス。でも干からびて伸びきった絶望ときたら、最悪だ。出口はないし、美しくない。自由はある種の尊厳だ。いや、自由は尊厳の大部分を占めると言ってもいい。本物の自由はないが、尊厳が根づいた場所に自由は確かにある。見苦しく他人の見よう見まねでしが