堀 桂子

元プログラマーです。子供たちにプログラミングを好きになってほしいと願っています。

堀 桂子

元プログラマーです。子供たちにプログラミングを好きになってほしいと願っています。

マガジン

  • キッチンでプログラミング

    プログラミング教育のテキスト。 「プログラミングって料理を教えるのに似てるよね」というコンセプト。 2024年春、自費出版。

最近の記事

私が子ども達に特定のプログラミング言語を教えない理由

一番の理由は、技術の進歩にあります。 パソコンやスマホを見るとよくわかりますが、新しい機種を買っても数年たったら古くなってしまいます。そして、アプリの使い勝手だってすぐに変わってしまいます。 私たちはそのたびに勉強し直すという労力が必要になってきます。 プログラミング言語も既に数百種類ありますが、どんどん新しいものが開発されています。 ですから、小学生の時に学んだ言語が大人になっても役に立つかというと、あやしいものがあります。 将来、IT関係の仕事に就くにしても、分野によっ

    • ツバメの来る喫茶店 珈森(かしん)

      私の大好きな喫茶店を紹介します。 大好きポイント 1.お店の雰囲気がいい 2.マスターがやさしい 3.何を食べてもおいしい 4.モーニングがいい 5.ツバメが来る 1.内装も素敵なんですが、観葉植物が生き生きしているのが素敵です。 私が行き始めてから、観葉植物の葉が枯れているのを見たことがありません。ときどきアボカドなんかも育てています。 2.マスターはとってもやさしいです。 顔もやさしそうです。 3.全部のメニューを制覇したわけではありませんが、今までに食べたものは

      • オリジナル画像の証明はどうやってすればいいんだろう?

        最近、なんだかなーっていうことばかり起こるので、ちょっと悲しい。 いつもLINEを使っているんだけど、スタンプを使ったことがないんです。 スタンプをゲットすることも考えたんだけど、たくさんありすぎてどれがいいやらわからない。 よーし、スタンプ作っちゃうぞ。 ということで、LINEスタンプメーカーを使ってスタンプ作りに挑戦しました。 最低限の8個のスタンプを作って申請したところ、リジェクト。 ガーン。 画像を入れたのがまずかったようです。 「権利者からの許諾が証明できない

        • キッチンでプログラミングを実際に子供達と一緒にやりたいなあ

          キッチンでプログラミングの最初の発想は、公民館などの調理室を使用して実際に料理を作りながらプログラミングの概念を教えたいということだったんですよね。でも、それがなかなかうまく行かなくてnoteに記事を書いてみたんですが、子供がnoteを読むわけもなくて今に至っているわけです。 最近、自分が病気かもしれないという兆候があって、いろいろ考えたりする中で、自分でやらなくても志を引き継いでくれる仲間がいればいいよねと言われてなるほどと思いました。 そこで、テキストを作ったり、企画書

        私が子ども達に特定のプログラミング言語を教えない理由

        マガジン

        • キッチンでプログラミング
          20本

        記事

          早期教育について思うこと

          子供の教育について、小さいうちが大切だという話をよく聞く。 私はそれはいかがなものかと常々思っている。 もちろん、子供の側からすればそれがいいのだろう。 スタートラインで手厚くサポートしてもらえれば、その後の人生が歩みやすくなるに違いない。 しかし、問題は親である。 専業主婦(専業主夫)で一人っ子、経済的にも余裕のある家庭ならまだしも、共働き、シングルマザー(シングルファーザー)、子供がたくさんいるなどの状況においては、子供にかけられる時間も短くなり、教科書に載っているよ

          早期教育について思うこと

          物は身代わりに壊れてくれる

          今日、車の荷台のドアを開けようとしたら、バキッと音がして取っ手が割れてしまいました。 もちろんドアは開きません。 古い車なので、経年劣化なんだと思います。 今日は荷台に乗っているものを確認しようとしただけだったので、特に困ったことはありませんでした。 以前の私だったら、壊れたことにばかり目がいっていたと思います。 しかし、ある時、「物が壊れてくれるのは自分の身代わりになってくれている」と聞いてから、物が壊れたことに感謝できるようになりました。 今日も、「車さん壊れ

          物は身代わりに壊れてくれる

          編み物は楽しい

          母が腰が冷えると言うのでベストを編むことにした。 手芸店に行って中細のウールの毛糸を選んだ。何玉くらいいるかわからなかったので、店員さんに相談してみた。ウエストが97cmであることを告げると店員さんは展示してあった男性用のベストを見せて13玉くらい必要だと言った。更に、足りなかった時のことを考えて15玉買っといた方が安心と言われた。見たところ、展示品は太めの糸で編まれており、一玉の大きさも小さかったのでそんなにいる訳はないと思ったが、洋服を編むのは久し振りだったし、手芸店ま

          編み物は楽しい

          キッチンでプログラミングを書くに至った経緯

          2020年から小学校でプログラミング教育が必須になるという情報を得たのがいつだったかは忘れましたが、この時から子供たちにプログラミングの概念を教えたいと思うようになりました。 私のコンセプトは教育の機会均等です。 プログラミング言語を学ぶためには、通常はパソコンを必要とします。しかし、経済的な事情等でご家庭にパソコンがない場合もあるでしょう。そこで、私はパソコンを使わないでプログラミングを教えるというアプローチをとることにしました。 こうしてできたのが「親子で楽しむ台所

          キッチンでプログラミングを書くに至った経緯

          川柳では食べていけませんか

          川柳を始めて10年余り経ちました。 当初は川柳作家になりたいなんて思っていたのですが、そもそも川柳作家って職業として成り立つのでしょうか? 小説家とかなら本が売れたら印税が入るというのはわかるのですが、書店に行ってもサラリーマン川柳やシルバー川柳の本が置いてあるだけで、個人の句集が置いてあるのなんか見たことがありません。 もちろん川柳雑誌なんかには句集が紹介されているのですが、そんなに売れるとも思えません。 川柳雑誌自体も私の住んでいる田舎では置いている書店がありませ

          川柳では食べていけませんか

          ターシャ・テューダーや福岡正信さんに憧れているのです

          私にはやりたいことがいろいろあります。その中の1つに自給自足に近い生活をしたいということがあります。近いというのは、お米なんかは自分で作るのはちょっと無理だと思うし、牛や豚なんかも食べたいけど自分で育てるのはなあという感じです。 以前から、日本の食料自給率の低さには危機感を抱いていました。そして、農薬の害についても気になっていました。このままでは日本の農業はダメになってしまうだろうと思いました。食料を諸外国から輸入することは、平時であれば問題ないことですが、気候変動などで輸

          ターシャ・テューダーや福岡正信さんに憧れているのです

          キッチンでプログラミング(13)

          【いろいろなものをザックリとらえよう】ビットさんが言いました。「今日は多態性(たたいせい)を紹介したいと思うの。多態性はポリモーフィズムとも言うわ。」 かなたちゃんが言いました。「わーっ、むずかしそう。」 「そうね。言葉がむずかしそうよね。でも、内容はそんなにむずかしくないし、とても便利な考え方なの。」 「例えば、レストランに来た4人のお客さんが、2人はクリームシチュー、1人はチキンカレー、1人はトマトシチューを注文したとするでしょう。そうすると、次のように書かなければ

          キッチンでプログラミング(13)

          キッチンでプログラミング(12)

          今回は前回より少し簡単な継承について紹介したいと思います。 【親クラスと子のクラスを作ろう(その2)】ビットさんが言いました。「ちょっとむずかしかったみたいだから、もっと簡単なのにするわね。ちょっとリッチなローストビーフサラダを作ってみましょう。」 ~親クラス~ <名前> サラダを作るロボット <属性> レタス ミニトマト コーン ドレッシング ← ごまドレッシング <操作> 下ごしらえ(){ this.レタスを3cm角にちぎる。 this.ミニトマ

          キッチンでプログラミング(12)

          キッチンでプログラミング(11)

          今回は継承を取り上げたいと思います。 【親と子のクラスを作ろう(その1)】ビットさんが言いました。「今日はチキンカレーを作りましょう。」 はじめ君が言いました。「わーい、カレーだ、うれしいな。」 かなたちゃんが言いました。「どうやって作るの。」 ビットさんが言いました。「クリームシチューの作り方を覚えているかしら。あれを参考にしてチキンカレーの作り方をオブジェクト指向で書いてみて。」 かなたちゃんが言いました。「私、やってみる。」 そしてできたのが、次のようなクラ

          キッチンでプログラミング(11)

          キッチンでプログラミング(10)

          ここからはオブジェクト指向プログラミングについてみていきたいと思います。まずはオブジェクト指向プログラミングの概要とカプセル化についてです。 【オブジェクト指向を始めよう】ビットさんが言いました。「これから料理ロボットの世界をオブジェクト指向プログラミングで表現する方法について紹介するわね。オブジェクト指向プログラミングはプログラム開発における部品化の考え方で、大規模化するプログラムを人間が管理しきれなくなったために生まれたのよ。ここでレストランの仕事を考えてみましょう。従

          キッチンでプログラミング(10)

          キッチンでプログラミング(9)

          今回も手続き型プログラミングの復習をします。 【みそ汁を作ろう】ビットさんが言いました。「今日はみそ汁を作りましょう。」 ~作り方~ 材料 細ねぎ 10cm  乾燥わかめ 小さじ1 だし入りみそ 小さじ1  水 180ml 1.細ねぎを2mm幅に切る。 2.水を鍋に入れて火にかける。 3.10秒待つ。 4.わいたか?   はい→5に進む。   いいえ→3にもどる。 5.細ねぎ、乾燥わかめ、だし入りみそを入れる。 6.まぜる。 7.火を止める。 ~

          キッチンでプログラミング(9)

          キッチンでプログラミング(8)

          今回は手続き型プログラミングの復習をしたいと思います。 【ぎょうざを作ろう】ビットさんが言いました。 「今まで手続き型プログラミングについて簡単に紹介してきたけど、どうだったかしら。順次処理、条件分岐、繰り返しを使いこなせるようになりましょう。それじゃあ、今日はぎょうざを作りましょう。」 ~作り方~ 材料 豚ひき肉 200g  キャベツ 200g  ニラ 50g ぎょうざの皮 25枚  しょうゆ 大さじ1 チューブのしょうが 2cm  塩 小さじ1 1.キャベ

          キッチンでプログラミング(8)