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私の物語

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今までの記憶へ、ひとつまみの嘘をまぜながら綴った私の物語。
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2020年2月の記事一覧

言葉の花火をながめて。

言葉の花火をながめて。

ふとした瞬間
突然、ぼんやりとしてしまうことがある。

だいたいそれは
いろんな事を思い出したり考えたりしている時で
そんな時に話しかけられると
意識はどこか別のところに行ってしまっているため
適当な相づちや返事を返してしまう。

記憶たちが次々と『コトバ』になり
まるで、花火のようにパッと
暗闇の脳内へ広がっては消えていく。

私はいつも
パッと広がっては消えていく
コトバの花火となった記

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「じゃぁ、またね!」

「じゃぁ、またね!」

私は、故郷が嫌いだった。

義務教育の9年間
私はとても息苦しかった。

どうして?

わからない。

思春期特有の『何か』だったのかもしれない。

自分でもよくわからなくて
だから私は、それを全て故郷のせいにした。

遠くのどこかへ、行ってしまいたかった。

念願叶って、私とはこれっぽっちも縁の無い
知り合いも誰もいない遠くの大学へ進学した。

だけど

『20歳の私』は『30歳の私』からしてみ

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