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この"もやもや"とした不明瞭な感情と共に生きていく
この胸の中、心の中に巣食うもやもやとした感情。
形があるのかどうかもよくわからない。
固形のようなものなのか、液体のようなものなのか、気体のようなものなのか。
色は多分、ドス黒いものとは違うけれど、黒にほど近いどんよりとした灰色。
ひとつはっきりとわかること。
それは誰かという他の人に対して感じているものでは無いということ。
その正体はきっと自分自身に向かって覚えている感情。
ただ、あまりにもその中身が不明瞭過ぎて、言葉では現わし難いのが現状。
どこかぼんやりとした気配のような。
棘棘しく、自身で触るのにも危険なような。
それは少しずつ肥大化していっている。
恐らくはきっと、不透明な不安、そして憤り。
いっそこの腹を掻っ捌いて、無理矢理にでもそれらを外へ引きずり出し、この眼と手で確かめたいくらいだ。
時にそれは"僕"という人格すらも少しずつ蝕んでくる。
その"もやもや"としたものに完全に飲み込まれないように必死に抵抗する他ない。
そいつの矛先は僕自身に向けてだから僕にしか止められない。
そんなことが時折ふと、不意に牙を剥いてくる。
そいつがいつ僕に手を出してくるかわからないから、毎日のようにその不安と闘っている。
だけど、きっとその"もやもや"としたものは誰しもの心の中に居座っているんじゃないかとも思う。
僕だけじゃなく、日々それらに飲み込まれないようにと闘っている人も多くいるのだとも思う。
ただそれは自分自身へかどうかはわからない。
僕の場合はそれが自分自身へ向いているということはわかるけれど。
例えば、他の人にとってそれらが抑えきれず噴出してしまった場合にどうなるのかは僕にはわからない。
願わくば、どうかそれらに飲み込まれてしまったせいで他の人を傷つけるようなことは起きないでほしい。
そしてそれと同じくらい、自身を傷つけないであげてほしい。
人の奥底に宿る歪な感情。
手懐けるのには少々手がかかる厄介もの。
だがしかし多分これから先、今日も明日も明後日も、その先もきっとこの命の続く限り、それらと僕は日々を共にしていく。
手放したいのに、そうそう容易くは離れてくれない感情。
だってそれは仕方ないこと。
それはなんでかって。
僕は今、生きているから。
この命で生きていく以上、僕はこれからも闘い続けていくしかない。
自分でも、まあなんとも難儀なものだと思ってしまう。
嫌気も差すし、到底好きにはなれないけれど、そんな部分も含めて僕だから。
僕は僕として、この僕と一緒に生きていこう。
そしてこの記事を読んでくださっているあなたも。
あなた自身と共に、あなたと生きていってほしい。
それだけはどうか簡単に諦めないでほしい。
順風満帆な日々じゃなくとも、辛い日々の繰り返しだとしても。
同じく悩める者として僕も生きていくから。
スマホでもパソコン越しでもいいから。
なんとか手を取り合って生きていこうよ。
指切りげんまん。
仮に僕とあなたのどちらかが嘘になっても、針を千本も飲ませるなんて苦しませることはしないから。
ただそのかわり、お互い涙はその体中から水分が枯れ果ててしまうまで流すこと。
それが約束。
さあ、全身全霊で生きるぞ。
ひろき
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