ひろき

20代男性。10年弱の付き合いになる精神疾患のこと、その他思いついたことなどを徒然と書…

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20代男性。10年弱の付き合いになる精神疾患のこと、その他思いついたことなどを徒然と書き記しております。介護施設にて非正規雇用で勤務中。適合することを敢えて拒む社会不適合者。温もった言葉を何処かの悩める貴方の側に届けたい。Instagram→@kin_hiroki25

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    自身の綴った創作の短編や詩を集めました。

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    創作の中でも、物語に近いようなものを選んでいます。

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どん底で見た景色も夢という絶景に変える

これは僕の決意であり、覚悟でもあり、目標でもある。 実現不能な夢ではないと思っている。 精神疾患との付き合いはかれこれ7年以上になる。 高校2年の時に症状が現れ始めて、高校3年の時に初めて心療内科を受診した。 17歳の時、なにもかも思うように全く出来なかったあの頃から、24歳になった今、僕は少しずつ前進することができているらしい。 今もなお精神面での悩みは尽きないけれど。 精神疾患のせいで出来なくなったことは山ほどある。 数え出したらキリが無い。 しかし、疾患

    • お天道様よりもまるでお月様のような人でありたい

      僕はお天道様があまり好きじゃない。 もう少し正確に言えば、雲一つない真っ新な快晴の日があまり好きではない。 それは僕が捻くれ者だからだろうか。 子どもの頃、母によく言われていた。 「お天道様の下を歩けなくなるようなことはしなさんな」って。 これはつまり悪いことはしてはいけないよっていう意味。 お天道様とは太陽。 太陽は道行く人を明るく照らす。 平日でも土日でも、祝日でも関係なく。 子どもも大人も関係なく。 僕にはそれが辛い時期があった。 皆んなは太陽に照ら

      • 誰しもがドラフト1位の即戦力ルーキーではない

        唐突ではありますが、日本のプロ野球のドラフト会議というものをご存知でしょうか? ざっくりと説明しますと毎年プロ野球の12球団が高校生、大学生、社会人、或いは独立リーガーのプロ志望届を出した選手から自球団に欲しい選手を指名していきます。 ドラフト1位となるとその世代のトップレベルの選手が指名され、複数の球団が競合した場合はくじ引きで交渉権を獲得します。 多くの場合の1位指名の選手は、即戦力となる選手です。 それは投手でも、野手でも。 才能豊かな選手が1位指名となり、堂

        • "新年度"にそんなに身構えなくても大丈夫

          もうすぐ新年度が始まりますね。 新年度を迎えるにあたって、不安や溜め息を抱えていらっしゃる方も少なからずいるのではないかと思います。 そもそも、◯年度という考えは日本だけのようです。 ひとつの区切りとしてちょうどいいのでしょうか。 僕は"年度"というものを作った張本人ではないのでわかりません。 新年度というものは先述した通り、区切りとして何かのスタートを切るのに適しているのかもしれません。 ただ、皆んなが皆んな新年度だからという理由で無理をしてスタートダッシュを切

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          居場所

          高校生時代、僕が所属していた剣道部の皆んなは碌に日々の稽古もままならない自分なんかにも居場所でいてくれました──── ──── 僕は小学校一年生から中学校3年間、そして一応は高校3年間と剣道を続けていました。 高校2年生の夏に、僕は一度剣道部を休部しました。 それは僕が皆んなと同じようには稽古に付いていけなかったことが始まりでした。 元来より僕は夏場の暑さにめっぽう弱い方だったのです。  小学生の頃は地区のソフトボール大会の練習後に熱中症を起こし勢いもそのままに少

          何もかも諦めようと思っていました

          これは自分を含め、精神病の患者に限ったことではないのかもしれませんが、頭の中は常に漠然としていて尚且つ大きな不安や猛烈な自己否定がふわふわと浮かんでは膨らみ、いつそれが破裂してしまうのかと、僕の心を脅かしにきます。 数日前、僕はこれまでの何もかもを諦めてしまおうかと思いました。 これまでほぼ週に一回続けてきた病院への通院。 毎日のてんかんの発作止めの薬の服用。 毎日の不整脈のための薬の服用。 毎日の精神科からの薬の服用。 お風呂に入ることや、歯を磨くこと。 ご飯を食

          何もかも諦めようと思っていました

          辛さにはその人なりの尺度がある

          百人の人がいたら、百通りの性格や生き方があるでしょう。 百人の人がいたら、きっと百の数の考え方、ものの捉え方があるのでしょう。 百人の人がいたら、おそらく百の悩みや不安があるのでしょう。 それらは百から千、万、億と数が増えても同じなような気がします。 何もかもが全くの同じ人間は存在しないはずだと思うのです。 容姿、思考、悩みや不安。 それらに対して人はそれぞれの尺度を持っていると思います。 そして。 その尺度が人の数だけあるのなら、それを誰かが誰かに当てはめよ

          辛さにはその人なりの尺度がある

          この"もやもや"とした不明瞭な感情と共に生きていく

          この胸の中、心の中に巣食うもやもやとした感情。 形があるのかどうかもよくわからない。 固形のようなものなのか、液体のようなものなのか、気体のようなものなのか。 色は多分、ドス黒いものとは違うけれど、黒にほど近いどんよりとした灰色。 ひとつはっきりとわかること。 それは誰かという他の人に対して感じているものでは無いということ。 その正体はきっと自分自身に向かって覚えている感情。 ただ、あまりにもその中身が不明瞭過ぎて、言葉では現わし難いのが現状。 どこかぼんやり

          この"もやもや"とした不明瞭な感情と共に生きていく

          あの時見た流れ星と数日前の流れ星

          数日前、ベランダでふと夜の空を見上げると偶然にも流れ星を見ました。 流れ星を見たこと自体は初めてではありません。 流れ星を見たことを鮮明に覚えているのは、高校3年生の時分。 当時は碌に学校へも通えず、まともに食事も喉を通らず、不眠症と診断されて睡眠導入剤を処方されていたにも関わらず、薬に慣れてきたのかある眠れない夜のことでした。 その当時、僕は眠れない時間が長く続くとスマホを右のポケットに、家の鍵を左のポケットに入れてイヤホンで音楽を聴きながら家の近くの川の土手をよく

          あの時見た流れ星と数日前の流れ星

          15歳の少年と25歳の男の対話

          これはとある15歳の少年と、とある25歳の男のお話し。 どうやら男はその少年を見かけた時、話しかけずにはいられなかったらしい。 少年もその男から声をかけられて、なんだかんだで話し込んでしまったらしい。 男「聞いてもいい?君は今何歳なの?」 少年「僕は今15歳。今年の誕生日で16歳になる高校1年生だよ」 男「そっか。僕は今25歳なんだ。今年26歳になるよ。学校は楽しい?」 少年「うん。体育の授業とか厳しかったりもするし、課題とか大変だけど、基本的には友達とも仲良くで

          15歳の少年と25歳の男の対話

          在るがままの命

          生き物の命は本能的に生きようとするみたいです。 生きようと意識をせずとも身体に問題が無く健康体であれば、心臓が拍動をし、血管が脈打ち、肺が呼吸をします。 これは人間に限らずでしょう。 もし何かしらの異常が体内で起これば、身体が危険信号として、身体に何か症状を訴えます。 例えばなにかの感染症に罹った場合、発熱したり、吐き気を催したり、どこかの臓器に痛みを感じたりなどなど。 医療という技術があるおかげでそれに対処をすることができます。 薬を飲んだり、点滴を打ったり、或

          在るがままの命

          生きてりゃそんな時もある

          人との約束があったのに寝坊して電車に乗り遅れてしまい、結局遅刻してしまった。 そんな時もある。"なるべく気をつけようね" 寝る前にスマホを充電していたつもりが、充電を忘れてしまっていた。 そんな時もある。"今の世の中それは難儀かもね" 午後から雨の予報だったのに、傘を持って出るのを忘れてしまってずぶ濡れになる羽目になった。 そんな時もある。"風邪ひかないようにお風呂に入って温まるんだよ" やっとの思いで作成した重要なデータが消えてしまった。 そんな時もある。"そ

          生きてりゃそんな時もある

          「弱さ」という剥き出しの感情

          僕は弱い。 弱いことを知っている。 過去に別の記事で「弱くて強いを目指す」ということを掲げた。 それは今も僕の中で変わっていない。 弱いからこそ、強くなれると信じている。 弱さを知ることは、きっと誰にでもできることじゃない。 そして自分が弱いのだと公にするのも、もしかしたら珍しいことなのかもしれない。 ただそれは自分の見識が狭いだけかもしれないけれど。 弱い生き物だから、苦しむ誰かに寄り添えるものであれると、僕はそうでありたいと願って止まない。 僕はこの「弱さ

          「弱さ」という剥き出しの感情

          そんなに隣の芝生が青くみえるなら

          皆さんは誰かに嫉妬したり、羨ましくてその人がよく見えて、反対に自分の悪い面ばかりを気にしてしまうことはありませんか。 いわゆる"隣の芝生は青く見える"ということわざですね。 確かに隣の芝生は本当に青いのかもしれません。 それはきっとその人がきちんと種を蒔き、毎日毎日、暑さにも寒さにもめげずに水遣りを続けた賜物(たまもの)なのでしょう。 だからといって、あなたが努力を怠っていると言いたいという訳ではありません。 きっと同じような努力をしてもそれが上手く実らないのは、そ

          そんなに隣の芝生が青くみえるなら

          あの日燃やせなかった二枚目の遺書

          あの日、僕は一度死にました。 正確には今現在生きてはいるのですが。 鬱の症状で何もできず、正体不明の不安に襲われて。 とにかく毎日が辛くて辛くて。 何もかもが苦しくて苦しくて。 ただただ時間が過ぎていくだけの日々を送る自分に堪らない程に嫌気が差して、自分が生きていること自体が申し訳ないと思い込み、その先を生きることに絶望していたあの日。 確かに、あの日あの時首を括った際に僕は一度死んだと思うのです。 ただしそれはもしかすると心がその時に一度最期を迎えたということなの

          あの日燃やせなかった二枚目の遺書

          人が辿る生きる道、それをきっと「人生」と呼ぶ

          人生のあり方は人それぞれ、千差万別。 十人十色、人の数だけ人生がある。 どうやら産声を上げたその時に目の前に真っ直ぐな道が伸びるらしい。 しかしその道のりを辿るうちに必ずしも真っ直ぐではないということに気付かされる。 一本線のようにスーッと伸びているかと思いきや、クネクネと右や左に曲がっていたり、ガタガタとして歩き難かったり、急に道が横に逸れたりもするかもしれない。 もしかすると昇り降りの差が激しく、もはや標高差と言っても差し支えないほどに辿るのが苦しい道もあるかもし

          人が辿る生きる道、それをきっと「人生」と呼ぶ