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そんなに隣の芝生が青くみえるなら

皆さんは誰かに嫉妬したり、羨ましくてその人がよく見えて、反対に自分の悪い面ばかりを気にしてしまうことはありませんか。

いわゆる"隣の芝生は青く見える"ということわざですね。

確かに隣の芝生は本当に青いのかもしれません。

それはきっとその人がきちんと種を蒔き、毎日毎日、暑さにも寒さにもめげずに水遣りを続けた賜物(たまもの)なのでしょう。

だからといって、あなたが努力を怠っていると言いたいという訳ではありません。

きっと同じような努力をしてもそれが上手く実らないのは、そもそも庭の土の土壌の良さが違うからなのかもしれません。

そこで大切なのはあなたが"自分は努力している、頑張っている"という自信を持っていられるかどうかではないでしょうか。

ただそれでもやはりどうしても他人と比べてしまうのであれば。

どうぞ僕の隣へ引っ越して来てみて下さい。

ズボラな僕の庭は荒れ放題。
芝生なんてものは全て枯れ果ててしまい、青さのあの字もない茶色一色な芝生をした庭でしょう。

僕の庭の芝生が青くなることはそうそうありませんので安心していつでも隣へ来てみて下さい。

勿論その時はおもてなしをしますし、きちんと引越しのご挨拶にも伺いますから。

もしそこから動くのが困難なのであれば、僕があなたのお隣へ引越しましょう。

それでもきっと僕の庭は一カ月も経たないうちに荒れ果てるのだろうと思います。

そうすればあなたは「自分はまだあの隣の家よりはマシだな」と思えるはずですから。

その隣に住む僕からすれば、それで一向に構わないのです。

僕の言葉はあなたの側にいつでもいますからね。

人のものさしは人それぞれでしょうが、それで自分を追い詰めるようなことをする必要はないのではないでしょうか。

芝生の青い隣のその人はよっぽど庭のお手入れが得意で好きなのでしょう。

わざわざ相手方のその土俵に上がってまで競わなくてもいいと思うのです。

心苦しむあなたがそれで生きやすくなるのなら、どうぞあなたの心の中では都合の良いように僕を写して下さい。

そして。

もし仮に僕が土いじりに目覚めた時は、一緒に庭の手入れでもしようじゃありませんか。

そしてお昼はおにぎりでも食べながらお互いの人生について存分に語り合いましょうね。

ついでにお茶でもゆっくり飲みながら。


今回はこの辺りで。
それでは、また。

ひろき

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