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【読書の秋2021】働くことから離れたら、働くことで迷子になった。


約3ヶ月前、こんな記事を書いた。



前から「わたし」を表す人柄が
2つどころか3つも4つもあるような気がしていた。


よく話す自分と、
黙っている自分。

相手と円滑に話せる自分と、
相手の考えがわからない自分。

テキパキすることで充実する自分と、
じっくり考えることで充実する自分。

コミュニケーション能力があると思う自分と、
人と話すのは苦手だと思う自分。

誰かといるのが好きな自分と、
1人を求める自分。


「わたし」が何者なのか分からなくて、
ただただ混乱していた。


そんな迷子の「わたし」が、
ほんの少し迷路を進む読書感想文です。




「わたし」の仕事事情


そもそも私の家系は自営業だらけ。

親戚を集結させれば、家は建つし服も作れる。
魚もお寿司もお蕎麦もうどんも食べられる。
髪を切るのもアクセサリーをつけるのも困らない。

そんな大人に囲まれていた私も
幼い時から何かのプロを目指したいと生きてきた。

何か才能があるとは思ってなかったけど、
子どもと教えることも好きで教員免許を取った。



「教員向いてる」と何人にも言ってもらったけど、
現場の忙しさとマルチさに耐えられる気がしなかった。

だから就活して学童で働いた。


教員にならなくて正解だとは思った。
けど学童でも2年で限界だった。
(これで教員になってたら…と思うとぞっとする。)


辞めてからも色々あった。

転職直前に結核と分かり入院、
順調に退院したら今度はメンタルをやられた。

そんなこんなで4月5月の春休みのあと、
そのまま6月から休職して今に至っている。


本当に何があるか分からない人生だけど、
これがわたしのざっくりな仕事事情だ。




偶然を探しに行った


時間だけはある毎日の中で、
放置していたnoteをコツコツ再開させた。


そんな時に見つけたのがこの記事だ。


「偶然の出会い」が結構好きで、自ら飛び込んだ。

「本に出会いに行った」感覚だ。


書籍の一覧を見て、家にある「星の王子さま」読み直し案を抱えながら一応いちばん下まで目を通した。



これが大正解。

まさに望んだ「偶然の出会い」だった。



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「組織で働かなくていい」
このひと言に惹かれたんだと思う。



そもそも、私は就職活動との相性がたぶんすごく悪い。


オフィシャルな場所で自分のことを話そうとすると泣きたくもないのに勝手に涙が出てくるし、言いたいことがあってもその涙を堪えるのに必死でそれどころじゃない面接がほとんど。


それまでにやってきたこともある。
頑張ってきたこともそれなりにある。

でもそれを面接という話す場でいかに上手く、いかに面接官に刺さるように伝えられるかが全てなのがどうしても気に食わなかった。

個性を見せようと言いながら全員スーツなのも個性を潰しているようにしか見えなかったし、その集団の中に自分が入っている事実も嫌だった。



何かをしていると、感覚的に「それを続ける自分」が想像できる時と嫌な予感がする時がある。


「会社で働く自分」は全く想像できなかった。

就活中もだし、これを書いている今も、だ。

(そしてこれも理由は謎だけど、「なんとなく嫌な感じ」は自分が直接関わらない場面でも面白いほどよく当たる。)


だからこの本のタイトルだけで救われた。

読んで救われた気持ちになったことはあるけど、
タイトルだけでその感情が湧いてくるってすごい。

初めて。


この言葉に掴まれば、もしかしたら全く想像できない「会社で働く自分」から抜け出せるかもしれないと思った。




しっかり「内向型」だった


ただの読者の1人にすぎない私が貴重な本の内容を書きすぎてしまうのは私の「価値」に対する考えと合わないので最低限に留めるが、


私の内向型チェックは

A6+B5+C7+D7=25


「多少は外と繋がりたいしっかりめ内向型」だった。

昔から大勢の人が集まる場所にはよく行くし、
地元の人たちと関わるのも大好き。

感想は「まさにその通り」だ。


まず「内向型だ」と思えたことがよかった。

それ以上に、最初に書いた「自分が何人もいるような感覚」の謎が解けたような感覚が本当に気持ちよかった。

1人でじっくり考えるのが好き。
人といるのも嫌いじゃない。

まさに、まさに、その通り。

あまりにその通りすぎて、霧が晴れたみたいだった。
すごく難しい問題を解いていて悩みに悩んでパッと糸口が見えたような、そんな感覚。



読み進めていくと出てくるworkも、書き出すことで自分の好きなこと、やってきたこと、褒められたことが目に見えて分かる。

取り組んでてハッピーな気持ちになれた。


褒められたことを書くのにすごく抵抗のある私、
だけどここで噓をついたら今度こそ何も変われないような気がして思い切ってペンを走らせた。


別に誰が見るわけでもないし。





「辛い」中に「好き」を見つけた


もう1つ嬉しかったのが、辛すぎると思っていた仕事の中にも好んでやっていた業務の存在に気付けたこと。


前職(学童)を辞めた時は崩れてこそないけど、
ラスト半年は退職というゴールが決まってたからなんとか倒れず出勤した、くらいにはギリギリだった。


でもworkの中で、好きな業務を考えてみたら、

・連絡帳書き
・データ入力
・チェック作業
・子どもとの「平和な(ここ大事)」やりとり
・掲示物づくり、工作の試作

たくさん出てきて驚いた。

(ちょっと話はズレますが、教員も学童職員もなかなかの何でも屋だと思います。PC作業もあれば、工作もあり、遊ぶことも、人間関係を整えることも仕事です。幼稚園の先生とか保育士さんなども含めて「子どもと遊んでるだけでしょ」って思ってる人、その考えは今すぐ、この瞬間に改めて欲しい。遊びは思ってる何倍も奥が深いです。)


中には嫌なことから逃げるようにやった業務も。
でもこうして改めて考えてみれば「仕事が嫌でも楽しくできたこと」だったんだなって思う。

全てをマイナスに捉えず済んだのはこのworkがあったから。




これから


そんなこんなでworkを進め、
迷子だった私にも無事に「やってみたいこと」と「引き続きやりたいこと」ができました。

【やってみたいこと】
・整ったインスタ投稿(型はだいたいできてる)
・手書き文字の販売(ココナラ)
・ライター業
(・サムネ、はがきみたいな動かない媒体のデザイン)
 (↑興味がものすごくある)
【引き続きやりたいこと】
・note投稿(これ)
・Twitter


あとはやっぱり教員免許を取る、しかも現場に出ないと決めてから2つ目を取り始めるくらいには「教える」という行為が好き。

これも活かせないかな…
でも勉強を子どもに教えることは継続が厳しいから、なんとかそこをくぐり抜けた案を考えたい。



…とこんな感じで未来を見ているんだけど、

まずはいい方向に来ている体調をもう少し戻す。

そこから少しずつ働けるようになったらベスト。


私はとにかく環境の変化に弱い。
ダイエットもせずお菓子も普通に食べてるのに、
大学入って1ヶ月で5㎏、就職しても1ヶ月で2㎏落ちた。


だから自分が落ちつける環境で、自分のペースで。





おわりに


今回の読書の秋2021、「私も記事に目を通します」と書かれた著者である堤ゆかりさんに向けての文章で締めたいと思います。



就活の時、転職の時、どれだけ求人を見てもしっくりくる仕事がなくて、大好きな子どもとの関わりも仕事となると自分との相性が良くなくて、スピードや話す力を圧倒的に求める今の社会の雰囲気も合わなくて、休職しながらずっとずっと迷路に迷い込んだような気持ちでした。

でも、こんな私にも「調子が戻ってきたらやりたいかも」と思えることがこんなにたくさんありました。

休職中という身分上、今はnoteやInstagramなど趣味の範囲で出来ることに限定して動いていますが、他のことについても動き出せる準備を少しずつ進めています。

諸事情により今の会社への復職が難しそうで恐らく本にあるような副業からのスタートにはなりません。
金銭的な不安はもちろんあります。

でも「好きなことで収入を得られるかもしれない」
と考えるだけで今はワクワクします。



仕事に対してこんな感情を抱くのは初めてです。



この感動がどれだけ伝わるのかは分からないけど、

ゆかりさん、この本を書いて、世に出してくださって
本当にありがとうございます。





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