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共有帳【ウマ━(●゚∀゚●)━ス!!!!】

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“偉大な思想は胃袋から生れる。” ヴォーヴナルグ 著『省察と格言』より。 “スキ”をしたクリエーターさんたちの投稿から食とそれにまつわる是非多くの方々に読んでみて欲しいと思った素… もっと読む
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#小説

おバアはんの教え(ロングバージョン)

 「人生山あり、谷あり」ということばがある。「人生は、いずれにしても苦労ばかりだ」と多く…

奥田知志
2年前
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夜明けに嫌気が差したのは、これが初めてかもしれない 

#読書感想文 いつの日だったか、飲み屋で知り合った女性は「とにかくラム酒が好き」と言って…

#001 カボチャ狂想曲

この「カボチャ狂想曲」は、日本児童文学者協会賞に推薦され批評を頂いた作品です。カボチャが…

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【小説】ひよどりストア桜が丘店 青果部門

ふっと頭の端をかすめるのは、幼い頃の自分の姿だ。炒り卵の中に入っているピーマンを「苦いん…

上田聡子
2年前
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【掌編】夏らしくない

ホームからの階段を下りて改札を通ると、夜がとっぷりと帳を下ろしていた。空を見上げると楕円…

上田聡子
2年前
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【小説】奥川さんのカレー #おいしいはたのしい

朝、六時に目覚ましが鳴る。ずっと寝ていたい、という思いと裏腹にがばりと起きて、洗面所に向…

上田聡子
3年前
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ホットなカフェオレひとつください。

「ねえねえ、カフェオレとカフェラテの違いって知ってる?」 私は得意げに向かいの彼に話しかける。いつもの喫茶店。日曜日の午後2時。私の前には馴染みのマスターが入れてくれた熱々のカフェオレが暖かい店内でもくっきりと湯気を立てている。私の問いに対して向かいに座る彼は手元のハードカバーから目も上げずに言葉を返してきた。 「知ってる」 「あのね、カフェオレがフランス語で、カフェラテがイタリア語なんだって」 彼はハードカバーの陰からちらりと目線だけをこちらに寄越してくる。 「……

待ちびと来たるハンバーグ【うしろむき夕食店*五の皿】

ポプラ社さん、新人作家冬森灯さんとコラボした『うしろむき夕食店』プロジェクト。毎月第三金…

KIRIN
3年前
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縁談きながにビーフシチュー【うしろむき夕食店*三の皿】

ポプラ社さん、新人作家冬森灯さんとコラボした『うしろむき夕食店』プロジェクト。毎月第三金…

KIRIN
3年前
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【小説】フルーツ白玉

秋のはじめ、夜中に白玉粉をこねている。あまりつくったことがないから、とりあえず粉が入って…

上田聡子
3年前
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【祝】はんぺんチーズフライって、とってもエモーショナルな味がするんだね【編集部の…

 掲示板に「210」の文字はなかった。  つまり僕は、受験に失敗したらしい。  同世代ら…

商いよろしマカロニグラタン【うしろむき夕食店*二の皿】

ポプラ社さん、新人作家冬森灯さんとコラボした『うしろむき夕食店』プロジェクト。第一話はお…

KIRIN
3年前
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掌編小説 「甘くないドーナッツ」

『ドーナッツ』という名前の古本屋が、その町の中心部、オフィスビルの立ち並ぶ通りの角にある…

西平麻依
3年前
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チームブレストから作る「小説」と、幻のボツ企画案とは――? 『うしろむき夕食店』企画決定の裏側を大公開!

キリンビール公式note×ポプラ社一般書通信×新人作家・冬森灯  業界を超えた異色のチームが贈る『うしろむき夕食店』プロジェクト、ついにスタートいたします! ポプラ社一般書通信でもお知らせしてきましたが、 「乾杯の瞬間」「つながる温かな想い」を小説の形で届ける試み「うしろむき夕食店」が、いよいよキリンビール公式noteさんで連載開始となりました。 (▲「うしろむき夕食店」第一話はこちらから) 連載を始めるにあたって、キリンビール公式noteの担当さん、冬森灯さん、ポプラ