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研ぎ澄まされて風待月(かぜまちづき)。

遅いゴールデンウィークのような、少し早めの夏休みのような休暇をいただき羽根のばし京都旅行へ行ってきた。

夏の京都は盆地特有の暑さがむんむんと身体に纏わりつく。

そんな中の京都旅行なんて中学の修学旅行以来ではないだろうか。

土日だっていうのに街を歩けば多くの修学旅行生が、みな同じ制服を着て汗をかきながらぞろぞろと歩いている。

私も負けじと汗をふきふき、ひたすら前へ前へと足を運んでいく。


旅の途中、沿道や園庭でひっそりと息をしている紫陽花や青紅葉がとても印象的だった。

陽にあたり夏風にさらさらと揺れるさまはなんとも心が癒される。

古都の建物と自然の織りなす風情になんだかほっこりした気持ちになった。

関東にもこんな穏やかな場所があれば…なんて思ったり。

ぼーっと景色を眺めながら、特に何がしたいとか思うことなくふわっと肩の力を抜いて素の自分に戻っていく。

こうやって自分時間を作ることの大切さをあらためて学んだ旅行だった。

次の日、仕事があるのに付き合ってくれた旅の案内人である彼には深く感謝。

また明日から気持ちを切り替えて頑張ってみようかな。

沿道の紫陽花。花びらが可愛くてぱちりと。
夕暮れの京都が美しくて。
追憶の窓のような。
苔が結ぶ緑のガーデン。
神様みたいな鯉に目が奪われて。

6月は水無月。
別名を常夏月、風待月とも言うらしい。
水と風で楽しむ月間。
梅雨の合間をくぐり抜けて行く。

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