KAWA

ここでは音楽のレビューを書いていきます。

KAWA

ここでは音楽のレビューを書いていきます。

最近の記事

90年代の音楽好きが2021年のバンドを聴く、その4(Black Midi)

2日間noteの執筆をお休みしていましたが、今日からポツポツ復帰します。今回は一昨年、鮮烈なアルバムでデビューしたBlack Midiの新譜『Cavalcade』を取り上げます。それでは早速レビューさせて頂きます。 イギリスの期待の新星Black Midiが、本年、Rough Trade Recordsよりリリースした2ndアルバム『Cavalcade』。1曲目『John L』の目が覚める様なドラムの音で、幕を開けるこのアルバム。この曲は、まるで『Discipline』の頃

    • 90年代の隠れていない名盤、その70(Radiohead)

      1日のお休みを頂きましたが、めでたく70回目を迎えた当コーナー。そんな記念すべき回は、予告した通りRadioheadのアルバム『Ok Computer』を取り上げます。それでは早速レビューに移ります。 イギリスのロック・バンド、Radioheadが97年にNigel Godrichをプロヂュースに迎えてリリースしたアルバム『Ok Computer』。1曲目の『Airbag』は浮遊感高まるトム・ヨークのヴォーカルと幻想的でいながらパワフルな印象のバックの演奏が印象的な1曲。2

      • 90年代の隠れていない名盤、その69(Mogwai)

        遂に70回目の更新が近づいた当コーナー、その記念という訳ではありませんが、今回はスコットランドのポスト・ロックバンド、Mogwaiのアルバム『Come On Die Young』を取り上げます。それでは早速レビューに移らせて頂きます。 スコットランドのポスト・ロックバンド、Mogwaiが99年にリリースしたアルバム『Come On Die Young』。1曲目『Punk Rock』から男性(イギー・ポップ)の声に、物悲しいギターのフレーズが被さる、ダークな雰囲気の1曲で、こ

        • 90年代の隠れていない名盤、その68(石野卓球)

          70回目が見えて来た当コーナー。テクノ系のアーティストの紹介が続きます。今回は電気グルーヴで、お馴染みの石野卓球のソロ・アルバム『BERLIN TRAX』を取り上げます。それでは早速レビューに移りたいと思います。 電気グルーヴのメンバーとして抜群の知名度を誇る石野卓球が、98年にリリースしたソロ・アルバム『BERLIN TRAX』。1曲目『Polynasia』四つ打ちのテクノにオリエンタルなアタック音が加わる、アルバムのオープニングに相応しいナンバーだ。自分はこの曲が大好き

        90年代の音楽好きが2021年のバンドを聴く、その4(Black Midi)

        • 90年代の隠れていない名盤、その70(Radiohead)

        • 90年代の隠れていない名盤、その69(Mogwai)

        • 90年代の隠れていない名盤、その68(石野卓球)

          90年代の隠れていない名盤、その67(Oval)

          遂に70回目が見えて来た当コーナー。 今回はドイツの音響ユニットOvalのアルバム『94 Diskont』を取り上げます。それでは早速レビューに移らせて頂きます。 ドイツの、マーカス・ポップ率いるOvalが、96年にMille Plateauxよりリリースしたアルバム『94 Diskont』。ひたすら同じフレーズを反復する約24分の大作『Do While』で幕を開けるこのアルバム。『Do While』は淡々と反復を続け、アナログの感触が強いノイズ、電子音楽が、徐々に塗れて行

          90年代の隠れていない名盤、その67(Oval)

          90年代の隠れていない名盤、その66(田中フミヤ)

          淡々と更新が続き、66回目を迎えた当コーナー、今回はテクノ界の重鎮、田中フミヤのアルバム『Unknown Possibilities Vol.1』を取り上げます。それでは早速レビューに移らせて頂きます。 京都出身で大阪で『とれまレコード』を主催しているテクノ・アーティスト、田中フミヤが97年にリリースしたアルバム『UNKNOWN POSSIBILITY vol.1』。1曲目に『MOVE』はノイズの持続音の様な音が続く。特にリズムの無い一曲目だが、ジャケットに表れている様な都

          90年代の隠れていない名盤、その66(田中フミヤ)

          90年代の隠れていない名盤、その65(Tad)

          淡々と更新を続ける当コーナー。450回目のスキを貰ったと通達があり、こんなコーナーを読んで頂けてるんだなぁと、少し感傷的になりました。そんな今回は、アメリカのTadがリリースしたアルバム『Inhaler』を取り上げます。それではレビューに移ります。 アメリカのバンド、Tadが93年にWarner Recordsよりリリースしたメジャー・デビューアルバム『Inhaler』。1曲目の『Grease Box』は重たいベースソロから始まる、横ノリのヘヴィ・ロックだ。巨漢のメンバーの

          90年代の隠れていない名盤、その65(Tad)

          90年代の隠れていない名盤、その64(Rollins Band)

          淡々と更新を続け64回目を迎えた当コーナー。今回は元Black Flagのヘンリー・ロリンズ率いる、Rollins Bandのアルバム『The End of Silence』を取り上げます。それでは早速レビューに移ります。 元Black Flagのヘンリー・ロリンズ率いるRollins Bandが、92年にメジャーからリリースしたアルバム『The End of Silence』。 1曲目の『Low Self Opinion』横ノリのヘヴィ・ロック。ロリンズが野太いヴォーカル

          90年代の隠れていない名盤、その64(Rollins Band)

          90年代の隠れていない名盤、その63(Sugar)

          最近ヘヴィなバンドの紹介が続いたので、爽やか?でなくても、抜けが良いアルバムを紹介します。Hüsker Düの元メンバー、ボブ・モールド率いるSugarのアルバム『Copper Blue』を紹介します。それでは早速レビューに移ります。 アメリカのメロディックなハードコア・パンクバンドHüsker Düの元メンバー、ボブ・モールドが結成したSugarが、92年にリリースしたアルバム『Copper Blue』。1曲目『The Act We Act』からボブの手によるポップ・セン

          90年代の隠れていない名盤、その63(Sugar)

          90年代の隠れていない名盤、その62(The Dillinger Escape Plan)

          気づけば62回目の更新を迎えていた、当コーナー。今回はアメリカのニュージャージー州、出身のエクストリーム、ヘヴィ・ロックバンド、The Dillinger Escape Planのアルバム『Calculating Infinity』を取り上げます。それでは早速レビューに移ります。 ニュージャージー州出身のエクストリーム、ヘヴィ・ロック・バンド、The Dillinger Escape Planが99年にリリースした1stアルバム『Calculating Infinity』。

          90年代の隠れていない名盤、その62(The Dillinger Escape Plan)

          90年代の隠れていない名盤、その61(Portishead)

          淡々とした更新が続き、現在61回目を迎えた当コーナー。今回は英ブリストル出身のPortisheadのアルバム『Dummy』を取り上げます。それではレビューに移ります。 英ブリストルでベス・ギボンズとジェフ・バーロウにより結成され、遅れてギタリストのエイドリアン・アトリーが加わったPortisheadが94年にリリースした、1stアルバム『Dummy』。1曲目『Mysterons』の打ち込みによる幽玄なトラックをバックに、妖しく歌い上げるベスのヴォーカルを聴くだけで、このユニ

          90年代の隠れていない名盤、その61(Portishead)

          90年代の隠れていない名盤、その60(Robert Wyatt)

          遂に60回目を迎えた当コーナー、ヘヴィなロックバンドが続いたので、今回は対照的なアーティストである、Robert Wyattのアルバム『Shleep』を紹介します。 それでは早速レビューに移させて貰います。 Soft Machine、Matching Moleのドラマーだったワイアットだが、事故からドラムが叩けなくなり、紆余曲折してシンガーソングライナーとした再活動したRobert Wyattが、97年にリリースしたソロ・アルバム『Shleep』。1曲目『Heaps of

          90年代の隠れていない名盤、その60(Robert Wyatt)

          90年代の隠れていない名盤、その59(Sepultura)

          最近ヘヴィ・ロックのアーティストの紹介が続く当コーナー。今回もブラジル出身のヘヴィ・ロックバンドSepulturaのアルバム『Roots』を取り上げます。それでは早速レビューに移らせて頂きます。 ブラジル出身のヘヴィ・ロックバンドSepulturaが、96年にRoadrunner Recordsよりリリースしたアルバム『Roots』。アルバムのタイトル名よろしく、バンドのルーツであるブラジルの伝統音楽を大胆に取り入れた1枚である。1曲目『Roots Bloody Roots

          90年代の隠れていない名盤、その59(Sepultura)

          90年代の隠れていない名盤、その58(Brutal Truth)

          今日も淡々と更新を続け58回目となった当コーナー。今回はダン・リルカー率いるBrutal Truthのアルバム『Need To Contral』を紹介します。それでは早速レビューに移ります。 ダン・リルカー率いるBrutal Truthが94年にリリースしたアルバム『Need To Contral』。 1曲目『Collapse』は、Swansの様な重く遅いリズムが打ち下ろされる、スロー・ヘヴィナンバー。ダンのシャウトも不穏な雰囲気を一気に煽る様だ。2曲目『Black Doo

          90年代の隠れていない名盤、その58(Brutal Truth)

          90年代の隠れていない名盤、その57(Anthrax)

          淡々と更新を続け、57回目を迎えた当コーナー。今回はスラッシュ・メタル界の重鎮Anthraxのアルバム『Attack of the Killer B's』を取り上げます。それでは早速レビューに 移りたいと思います。 ニューヨークで結成されたAnthraxが、91年にリリースした、未発表曲、ライヴ音源、カバー音源などを収録した企画盤『Attack of the Killer B's』。1曲目『Milk (Ode to Billy)』は S.O.D.のカバー。原曲に比ベ重さも速

          90年代の隠れていない名盤、その57(Anthrax)

          90年代の隠れていない名盤、その56(Fugazi)

          堪能と更新されて今回で56回目を迎える当コーナー。今回はイアン・マッケイ率いるFugaziのアルバム『In on the Kill Taker』を紹介します。それでは早速レビューに移ります。 元MINOR THREATのイアン・マッケイ率いるFugaziが、93年にDischord Recordsよりリリースしたアルバム『In on the Kill Taker』。1曲目の『Facet Squared』はマッケイの力強いヴォーカルが引っ張る緊張感と独特なメロディの混ざったナ

          90年代の隠れていない名盤、その56(Fugazi)