90年代の隠れていない名盤、その70(Radiohead)
1日のお休みを頂きましたが、めでたく70回目を迎えた当コーナー。そんな記念すべき回は、予告した通りRadioheadのアルバム『Ok Computer』を取り上げます。それでは早速レビューに移ります。
イギリスのロック・バンド、Radioheadが97年にNigel Godrichをプロヂュースに迎えてリリースしたアルバム『Ok Computer』。1曲目の『Airbag』は浮遊感高まるトム・ヨークのヴォーカルと幻想的でいながらパワフルな印象のバックの演奏が印象的な1曲。2曲目『Paranoid Android』は簡素な楽器による、ダウナーなメロディを演奏したもの。ここでもトムのヴォーカルは印象的だ。3曲目の『Subterranean Homesick Alien』はタメがある様な不思議のバックの前で、トムが歌いまくる幻想的な、漂う様な1曲だ。4曲目の『Exit Music (For a Film)』は映画『ロミオ+ジュリエット』の為に書き下ろされたサウンドは。ドラマチックと言うよりは白昼夢の中、トムが淡々と歌っている様なナンバーだ。5曲目『Let Down』はノスタルジックなメロディに、トムのヴォーカルが溶け込んで一体になる、良い意味でポップな1枚。6曲目『Karma Police』はアコースティックなギターから始まり、独特なメロディをトムが歌い上げるドラマチックな1曲。7曲目『Fitter Happier』はノイズ等の状況音をコラージュした様な1曲。8曲目の『Electioneering』は打って変わって、アップ・テンポのロック・ナンバーだ。サビを聴けば多くの人がRadioheadだと分かるナンバーだ。9曲目の『Climbing Up the Walls』は、ダークで内向的なナンバー。曲のテンポもゆったりとしている。利き手に徐々にサウンドが迫って来る様だ。10曲目『No Surprises』は童謡のようなオルゴールとアコースティックなギターによる冒頭から、ノスタルジックな曲調の曲をトムが魂込めて歌い上げる。ドラマチックな一曲だ。11曲目『Lucky』も、緩やかなテンポの楽曲に儚く力強いトムのヴォーカルが重なる。アルバムのラスト12曲目の『The Tourist』ゆったりとしたテンポで曲が始まり途中から楽器が重なりベルの音と共に終焉を迎える。Radioheadにとっても大きなターニング・ポイントになったであろう傑作である。暗いが、何処か光や救いがありそうなのがRadioheadの大きな魅力だろう。未聴の人は是非聴いてほしい傑作。
以上Radioheadの『Ok Computer』の紹介でした。次回はblack midiに新譜を取り上げます。よろしくお願いします!
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