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90年代の隠れていない名盤、その63(Sugar)

最近ヘヴィなバンドの紹介が続いたので、爽やか?でなくても、抜けが良いアルバムを紹介します。Hüsker Düの元メンバー、ボブ・モールド率いるSugarのアルバム『Copper Blue』を紹介します。それでは早速レビューに移ります。

アメリカのメロディックなハードコア・パンクバンドHüsker Düの元メンバー、ボブ・モールドが結成したSugarが、92年にリリースしたアルバム『Copper Blue』。1曲目『The Act We Act』からボブの手によるポップ・センスが爆発している。Hüsker Düのポップな部分を拡大したかの様な、ボブのこのバンドにかける、本気度が良く分かるナンバーだ。そして2曲目の『A Good Idea』超絶印象的なベース・ソロで始まり、ボブの歌声とバンド演奏が被る瞬間の、光が散った様な、バンド・マジックが起きたかの様な奇跡のギター・ロック、グランジ・ロックだ。この曲を初めて聴いた時の衝撃は忘れられない、鮮明な一曲である。3曲目『Changes』はミッド・テンポなバンド演奏に合わせて、これまたボブのポップ・センスが炸裂した1曲である。4曲目『Helpless』哀愁を帯びたギターが堪らない。5曲目『Hoover Dam』も弾き語りの様なスタイルを取ったナンバー。ここでもボブのソングライティングは光っている。6曲目『The Slim』は、やや暗い曲調がアルバムでは異色のナンバー。7曲目『If I Can't Change Your Mind』は弾き語りの様なポップなナンバー。ボブが聴き手に寄り添って歌っている様なナンバー。8曲目『Fortune Teller』はテンポの速いグランジ・ロックと言っていいナンバー。疾走感が気持ちいい。9曲目『Slick』は、まるでビートルズの様なポップ・ナンバー。ラスト・ナンバーである10曲目『Man on the Moon』は、力強くドラムが打ち鳴らされ演奏が始まる爽快な一曲。全10曲トータル約45分の捨て曲無しの、極上のポップ・ソングが詰まった傑作である。未聴の方は是非聴いて貰いたい1枚だ。

以上Sugarのアルバム『Copper Blue』の紹介でした。次回取り上げるアーティストは未定です。よろしくお願いします!

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#グランジ
#ハードコア・パンク
#Sugar

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