90年代の隠れていない名盤、その65(Tad)
淡々と更新を続ける当コーナー。450回目のスキを貰ったと通達があり、こんなコーナーを読んで頂けてるんだなぁと、少し感傷的になりました。そんな今回は、アメリカのTadがリリースしたアルバム『Inhaler』を取り上げます。それではレビューに移ります。
アメリカのバンド、Tadが93年にWarner Recordsよりリリースしたメジャー・デビューアルバム『Inhaler』。1曲目の『Grease Box』は重たいベースソロから始まる、横ノリのヘヴィ・ロックだ。巨漢のメンバーのルックスから想像出来るタメのあるヘヴィ・ロックである。2曲目『Throat Locust』は豪快に飛ばすスピード・ナンバー。サビは意外にもキャッチーだ。3曲目『Leafy Incline』は暗いベースから始まる幻想的な冒頭から、激しい演奏に流れていくナンバー。4曲目『Luminol』は鋭いギターのリフから始まる緊張感のあるヘヴィ・ロックだ。5曲目『Ulcer』は切迫感のあるギターから始まるナンバー。中盤から演奏は、よりタイトかつ緊張感のあるものになる。6曲目『Lycanthrope』は横ノリのヘヴィ・ロックで重厚感満点だ。7曲目『Just Bought the Farm』は地を這うようなベース・ラインからヘヴィ・ロックに突入するナンバーだ。脳みそを抉るようなベース・ラインが、ひたすらカッコいい。8曲目『Rotor』はタメのあるヘヴィ・ロック。切れ味抜群のギターのリフがカッコいい。9曲目『Paregoric』は打ち鳴らされるトライバル・ビートが印象的なナンバー。ここでもキャッチーなフレーズが光る。10曲目『Pansy』は強力なリフから始まるゴリゴリのヘヴィ・ロックだ。ラストに当たる11曲目の『Gouge』は爽やかなアコースティック・ギターで始まる。アルバム1キャッチーなナンバーだ。後半にノイズギターが被さるが、曲はキャッチーな、ままだ。
このアルバムは90年代のヘヴィ・ロックを語る際には、外せない傑作である。
以上Tadのアルバム『Inhaler』の紹介でした。次回取り上げるアーティストは未定です。よろしくお願いします!
#90年代
#名盤
#ヘヴィ・ロック
#グランジ
#Tad