今でしょ⁈ 今なの⁈③


よ「手元を見るとどんな事が分かるんですか⁇」

ヒ「目線が興味の表れの一つって言ったと思うけど、手元はそれより一段上の興味って感じかな」

よ「解説お願いするッス!」

ヒ「具体的に言うと、商品の触り方とも言えるかもね。ある程度探しているアイテムが固まっていると、その方はまず目線の方向が固まってくる。
もしそこで探してるだろうモノが見つかったらどうすると思う?」

よ「そりゃあどんなのか詳しく見たいので、手に取っちゃいます」

ヒ「そうそう。そこで上手い人は声かけたりしてるかな。
触っただけじゃ分からない内容を組み入れて会話のきっかけとかにしてる。業界用語でMDA、マーチャンダイズアプローチなんて言うね。」

よ「なるほど。確かにそんな感じで声かけられたりするかも。」

ヒ「目線と違って、触るって事は実際に行動に出てる訳だから興味の度合いがちょっと強いとも言えるんだよね。
だから会話のきっかけにされることが多いのかもね。」

よ「でもスタッフ側からすると、声かける前に商品棚に戻されちゃうとかよくありますよ〜。」

ヒ「これはそうだね、興味の曲線とか意識してみるとどうだろ?
アパレルみたいなショップでいうと、商品を触ってから"3秒間"は興味の度合いは上向きに上がっていくみたいで、それ以降は下がってっちゃうんだって。
だからその3秒の内にお声掛けしてみるっていうのはアリな考え方だと思うよ。」

よ「それ初耳でした!3秒か〜、でもなんかそれってお客様の都合ちょっと無視してるような気も…」

ヒ「そうだね。だからそうならないよう、お客様の雰囲気や視線の先を見てみたりして、どんな方なのかはある程度予想出来てたら良いよね。
何か探されてるのかな、ゆっくり見られたいのかなみたいに。」

よ「予想ですか?でも俺そういうのハズしちゃいそうで迷惑かけちゃうかも…」

ヒ「全然的外れなんて事も俺もあるよ。だからそこはお声掛けで実際に聞いてみて、ギャップを埋めていけば良いと思うよ。」

よ「なるほど…、確かに何も知らない内から話されるよりは良さそうですね!」

ヒ「そうそう。相手がある程度こっちの事を分かってくれてると、会話のテンポが良くなるっていうのもあると思うんだよね。それこそ友達と話してる時みたいにね。
いざ声かけるって時に相手の事がなんとなくでも分かってると、会話自体が全然変わってくると思うよ。」

よ「確かに…。なるほど!声かけのタイミング、なんとなく分かりました!
お客様の視線と手元を見ておくって凄い大切そうです!
僕もトライしてみます!」

ヒ「お、そう言って貰えてなによりだ。
よし、もう片付けも終わったし帰りましょ〜。」




よ「でも全く商品触らない方とかはどうなんだろう⁇
明日先輩に聞いてみよう!」


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