「W杯2022」地上波TV視聴日記②「日本代表1次リーグ突破と、メッシの怖さと、エムバペの凄さ」。11.28~12.5。
地上波で、録画やハイライトも混ぜながら、ワールドカップを見ているから、もっと熱心なファンからは、とても冷静すぎる、もしかしたら許せない見方かもしれないが、それでも、明らかに普段と違う毎日が流れている。
11月28日
セルビア3−3カメルーン
最初はのびのびしていて1点を先制したカメルーン。だけど、前半のうちに、セルビアが逆転する。
すごく柔らかく、不思議にゆっくりに見えるフリーキックから2点目。
食事の後、皿を洗って、戻って、後半25分になっていたら、3対3になっていた。
あれから、30分足らずで、両チームで3点も入っている。
それからどちらもチャンスがあったが、同点のまま終わった。
見ていなかったゴール場面を録画で見た。
セルビアが2点をとって、3対1になった後、カメルーンが、2点目は、見たこともない高い弧を描くループシュートでゴールを決め、そのあとは、きれいに崩して追いついた。
多彩だった。
あとの試合は、主にデイリーハイライトで見た。
スペイン1―1ドイツ
スペインは、技術の高い力まないゴール。
ドイツは、力強いシュート。
引き分けだった。
日本は、勝つしかない。
韓国2ー3 ガーナ
ガーナが2対0でリードして、試合が進み、後半になっている。
後半12分。
韓国左サイドからのクロスに、真ん中に走り込んだプレーヤーが、ヘディングでゴール。
1点差。
後半15分。
韓国、左サイドからのクロス。さっきの得点シーンと、ほとんど同じ形。同じプレーヤーが、高く、体を投げ出すようにヘディングで、またシュートを決める。本当に叩き込む。という表現がピッタリで、直接、体が当たったわけではないのに、相手のGKも後ろへ吹き飛ばされるように倒れていた。
すごく気持ちがこもっていた。
同点。
後半23分。今度は、ガーナが得点。
ガーナのプレーヤーが、ゴール前で、信じられないくらい綺麗に、サイドキックで空振りして、それがスルーになったことで、フリーの味方がシュートを打って、決めて、逆転。
3対2。
アディショナルタイムは10分。
韓国が、本当に猛攻を続ける。骨折し、マスクをつけているプレーヤーもヘディングをしているし、画面からでも、本当にお互いに必死なのは伝わってくる。
そのまま試合が終わる。
ガーナは、12年ぶりの勝利だという。うれしいのだろうと、思う。それは想像がつかいような種類の喜びだし、負けた韓国は、あれだけ攻めて、点に結びつかなかったのは、本当に無念だと思うし、まだ勝ち点をあげていない。
残酷なコントラストが、試合が終わったピッチの上で、交錯している。
11月29日
ブラジル1―0スイス。
放送時刻は、午前1時からキックオフ。お風呂から出てきたら、5分ほど経っていた。
ブラジルのプレーは、短い時間でも見てみたくなる。ネイマールがケガで戦列を離れてしまったけれど、でも、ボールが生きているように動く。
ブラジルのディフェンスも、相手のすきをみて、襲いかかる感じで、怖さがある。いつ、ボールを奪えるかを、個々人が知っている。ただ、詰めればいいと思っていない。奪うためには、どうしたらいいかを考えているから、ボールを持っている側にも緊張感は強いのだと思う。
でも、まだ同点のまま、25分が過ぎる。ゴール前の激しい本当に戦いがあったけれど、同点のまま前半が終わる。
もう遅いので寝ることにする。そのあとは、録画した試合を見る。
とにかく、スイスの守りが固い。途中で、照明が落ちるアクシデントもある。
後半38分。ブラジル・カゼミーロのシュート。アウトサイドで、振り抜いたのとは、違う角度のシュートがゴールへ向かうから、GKは動けなかった。
ああいうシュートを、普通なら、一生に一度もうてないかと思うと、技術の質が違うのだと思った。相手にしてみれば、次に何が起きるか、分からないプレーだと思う。
オランダ2―0カタール
1次予選敗退が決まった開催国。どんな気持ちで、オランダと戦うのだろう。
やっと、オランダの試合が見られる。今はグループでは勝ち点でトップのようだ。
勝つか、引き分けると、決勝トーナメント進出が決まる。
セットプレーなどの時にも、マンマークではなく、ゾーンディフェンスをしていることにオランダらしさを見るけれど、他の場面では、とにかくグランダーにこだわる感じも少なくなったように思う。
後半に入って、オランダが得点し、そのまま終わった。
地上波だと、完全に裏番組になる「セネガル2−1エクアドル」の試合も時々見ていたが、オランダの試合が見たかったけれど、こちらの方が、決勝トーナメントへ進むかどうか、で緊張感の高い気配はあった。この試合で勝たないと次がなかったセネガルが、トーナメントへ進む。
スペインがわざと負けるという陰謀論までドイツでささやかれているらしい。2位通過だと、ブラジルと当たるのを避けるられるため、そんな話まで出ているんだと思う。
11月30日
テレビ番組表を見たけれど、今日は地上波ではワールドカップの生放送はないみたいだ。
これが日常なのだけど、この10日間で、夜になるとサッカーの試合が見られることに、少し慣れてきている。
デイリーハイライトを、午後11時15分から見た。
1次リーグ最終戦。
4チームでのリーグ戦だから、、短い時間での運命の上下動が激しすぎるのかもしれない。
グループBのことは、ほとんど見ていなかった。
イングランド3―0ウェールズ。
同じ国なのに、というのと、歴史的な意味を優先することの両方を思う。
イングランドが、すごくうまく、強く見える。
決勝トーナメントに出て、すごく嬉しい、と語るプレーヤーの目は、とても静かだった。
本当にこれからなのだろう。
アメリカ1−0イラン。
スポーツ大国なのに、サッカーにはやや無関心のように思える不思議な国。アメリカ。そのことで世界から微妙に孤立しているように思えるくらいだ。
とても激しい試合に見える。アメリカは決勝トーナメントに進んだ。
スペイン戦を前に、森保監督は、どうして、「手のひら返し」という攻撃的な言葉を使ったのだろうか。もし怒りがあるならば、それを、もっと見せてもいいのにとは思う。その上で、自分には考えがあって、ここまで戦ってきた。次のスペイン戦で、その成果を見せる、といった言葉を残してくれた方が、もっと期待が盛り上がったはずだった。
スペイン監督が、2位通過の陰謀説を否定している。W杯も陰謀論とは無縁ではいられないのかもしれない。
12月1日
地上波では、デイリーハイライトだけを見られた。
ポーランド0−2 アルゼンチン
GKがメッシの顔に手を当ててしまって、PK。でも、メッシのPKを止めた。
すごい。
後半。アルゼンチンが2点を取って試合を決める。
やっぱりすごい。
アルゼンチンは、初戦で負けたのに、グループを首位で通過した。
強い、というのは、こういうことだし、リーグ戦を重視するのは、サッカーの強さを決めるためだと思う。
昔は、ワールドカップは、2次リーグまであったことを思い出す。
メキシコ2―1サウジアラビア
メキシコは勝ったけれど、得失点差で、ポーランドが決勝トーナメントに進む。
今日、負けたポーランドが、進む。
初戦にアルゼンチンに勝ったサウジアラビアが、4位。
リーグ戦は残酷なほど、偶然が存在する余地を少なくする。
オーストラリア1―0 デンマーク
後半15分。オーストラリアが、ペナルティエリアから組み立て、最後はシュート。すごくいいゴール。
オーストラリアが、決勝トーナメント進出。16年ぶり。
フランス0−1チュニジア
フランス。スターティングメンバーを大幅に変えて、エムバペも外す。9人、メンバーをかえて、臨む。
後半11分。チュニジア。先制点。その後、エムバペなど、主力を入れていく。1対0で負けて、でも、一位通過。
監督のインタビュー。
休ませることができた選手がいる。
経験もつめた。
全員で戦う。
もう、通過は決まっていたチームの戦い方としては、とても、正しいのかもしれない。
12月2日
クロアチア0ー0ベルギー
前半15分。クロアチアにPK。モドリッチ。
と思ったら、VARが介入した結果。PKから、クロアチアのオフサイドにかわる。AIの方が上なのか。なんだか間延びしたけれど、試合の流れも変わるプレーだから、通常に戻る。
試合は、どちらも得点がないまま、終わった。
日本2−1スペイン
起きて、情報に触れずに、日本とスペインの試合の録画を見始める。
スペインのプレーヤーのことを名前を把握できていない。
前半12分。1点を取られる。
スペインのサッカーは、サッカーとして魅力があると思う。前線のプレーヤー、特にトップのモラタがマーク空いてて、怖い。
解説の岡田武史が、勇気を持って、という言葉を使うことが多くなる。
それは、視聴者も同じ思いになっていたはずだ。
後半に入る。
三笘と、堂安を交代させる。今回も大胆にプレーヤーをかえた。
後半3分。堂安が、最後は、ほぼ個人技でシュートを決める。凄いシュートだった。
後半8分。道安の右サイドからのシュートのようなボールを、ライン際から三苫があげて、田中碧がゴール。
これで逆転かと思ったが、VAR判定になった。スローで見ると、三苫がボールを折り返す前に、ゴールラインを割ったように見えた。だけど、VARだと、ミリ単位でラインにかかっていたことがわかったようだ。
ライン際には、日本代表の前田大然が先に滑り込んでいたし、三苫のあげたボールが当たってもおかしくないのに、そうはならなかったのも不思議な気がした。
2対1になった。
目を疑うような展開。
試合は、そのまま終わった。
日本代表は、予選リーグを一位で通過した。
信じられないことが起こるけれど、プレーヤーが日常的に見えたから、奇跡には思えなかった。
いつも、ヨーロッパのプロリーグで、日常的にプレーを続けているプレーヤーが多数いる、ということは、こういうことにつながるのかもしれない。
スペインも、死力を尽くした、という感じがなかったけれど、でも、それは
愚かにも、陰謀論に自分が影響を受けているだけかもしれない。
ドイツのメディアに、こういう話が出るということは、それだけ日本代表の戦い方そのものは、評価されてきたということだとも思う。
もう随分と昔の話になってしまうが、日本のプレーヤーで最初にプロになったのは、奥寺康彦で、ドイツでデビューした。それは、40年くらい前だった。
そんなことを思うと、感慨深い。
日本代表がワールドカップに出て、ドイツとスペインに逆転勝ちする、といったことを、もし40年前にタイムスリップして周囲に言ったとしたら、誰も信じてくれないし、ひどい目にあうと思う。おそらくサッカーに詳しい人ほど、信じてくれないはずだ。
そのくらいの出来事ではあると思う。
もちろん次に勝つことは見てみたいが、日本代表は、すでに新しい景色は見せてくれているはずだ。
12月3日
テレビでずっと、日本とスペイン戦を繰り返し見た。
見るたびに、どうして勝ったのだろう、と思う。
こんなことがあったことが、まだ微妙に信じられない。
グループ H。韓国がポルトガルに2対1で勝ったことで、別の会場のウルグアイが、すでに2点勝っていたのに、さらに1点が必要になったのに、焦りも出てきたせいか、追加点が取れず、勝ったのに、決勝トーナメントに進めなくなった。
勝っても、敗退する。仕方がないけれど、残酷だとは思う。
気がついたら、1次リーグの最後の試合になった。
ブラジル0−1カメルーン
すでに一次リーグ突破を決めているブラジルは、これまでとメンバーを大幅に入れ替えている。それでも、解説で、ブラジルの守備の強さのことが繰り返し語られている。
どのメンバーが出てきても、サッカーがうまいのはわかる。それも、テレビ画面でも伝わってくるのは、やっぱりすごいと思う。
カメルーンまで、力を引き出させているのがブラジルというチームなのではないか、といった解説の言葉で、ブラジルは、確かに特別な存在だと思える。
そんなことを思っていたら、アディショナルタイムに、カメルーンが流れるようなオフェンスで、ブラジルのキーパーが動けないようなヘディングでのシュート。それで、ユニフォームを脱いで、退場にまでなる。
0対1。
その得点で、別の会場のスイスVSセルビア戦の得点によって、一次リーグの順位が変わってくる。ブラジルの2位通過の可能性が出てきてしまう。
あと5分。
スタジアムが、違うザワザワに包まれながら、そのまま試合は終わった。カメルーンは、ブラジルに勝った。
同じグループのもう一つのの試合は、その後動きがなく、だから、だから、ブラジルの一位通過は変わらなかった。
12月4日
夜中に試合をしていた決勝トーメントは、地上波で放送がなかったので、デイリーハイライトを見た。
アルゼンチン2―1オーストラリア
決勝トーナメントになると、さらに緊張感が増し、明らかに空気感が変わってくるのだけど、それでも、アルゼンチンの1点目はメッシだった。
それも、ものすごくジャストミートのシュートというよりは、下手をすれば当たり損ねとも思えるような感じに、特に何度もスローモーションで繰り返し見ると、より、そんなふうに思える。
だけど、試合の動きの中で、ディフェンダーの股も抜いて、本当にここしかないようなところを狙って、その狙い通りに仕留める。そんなイメージがあるから、本当にスナイパーな感じがして、やっぱりメッシはすごくて、怖い。
オランダ3−1アメリカ
得点シーンだけを見ていると、オランダが鮮やかに勝ったようだけど、試合後のオランダの監督は、得点を取っているが、相手にボールを簡単に渡しすぎている。修正しないと優勝できない、といったことを冷静に語っていたから、そんなに簡単に勝ったわけでもないのかと思う。
ただ、アメリカの負け方を見ると、やはり、特殊なスポーツ大国、と思ってしまう。
エディー・マーフィーの映画の中で、サッカーに対して、アメリカ人が、あれは可愛いスポーツだろ、といったことを言うシーンがあって、アメリカは自国が世界一であるスポーツで、しかも、同じフットボールであれば、アメリカンフットボールという国技のような競技があって、あの力強さが好きな国なのかもしれない、と思う。しかも、見せ場が頻繁にやってくるスポーツでもある。
ただ、ワールドカップという、多くの国が、本気で熱狂するようなスポーツイベントに対して、アメリカは、どうしても国をあげて、という感じになっていない気がしている。もちろん強化もしているし、一次リーグを勝ち抜くような力もあるのだけど、スポーツ大国にしては、サッカーが、他のスポーツのようには強くない。国民の興味の持ち方が薄いのだろうけど、でも、そういうアメリカの姿を見ていると、どこかスポーツ大国の孤立、のようなことも思う。
アメリカが、もっとワールドカップに本気で総力をあげて、そのことでサッカーの凄さと残酷さをもっと、アメリカ国民が知れば、他の「世界」とも、もう少し仲良くなれるだろうし、ブラジルの凄さもわかったりすると、移民に対しての見方が、少しは変わってこないだろうか。
それは、サッカー寄りすぎる、ちょっと楽観的な見方だろうと感じながらも、そんなことも、想像してしまう。
12月5日
日曜日の夜は、体調が良くなくて、早めに寝たので、夜中の試合を録画したのを見る。
フランス3―1ポーランド
試合前、フランスの国家が流れている時、フランスのプレーヤーの中で、エムバペだけが、少し微笑んでいるように見える。これからサッカーができるのが、嬉しいのだろうか。
こんなプレーヤーがいるチームに勝てる気はしない。
エムバペはずっと突出したプレーを見せるが、前半44分で、フランスがゴール前でゆっくりめのパスを回したあと、エムバペがスルーパスを出して、ジルーが決める。
1対0。
後半29分。エムバペがゴール前でボールをもらう。
一回止まって、ディフェンスがつめると思う前に、一瞬、空白の時間ができて、そして、シュートを練習のように決める。まだ打たないと思わせて打ったように見えた。
それからアディショナルタイムに入ったあと、エムバペが、ゴール前でボールをもらい、ディフェンスがいるのに、ナチュラルにゴールをまた決める。
3対0。
その後、PKでポーランドが1点を返して、試合が終わるが、エムバペは突出して、ただ凄かった。
ペレが登場した時、こんな感じに見えたのだろうか、と思う。
イングランド3−0セネガル
イングランドが、サッカーの教科書のようなパスをつないで、得点を決め続けたように見えた。
安定して、強かった。
クロアチア戦を前に
どうして、日本はドイツに勝っただけではなく、スペインにも勝てたのか、何度も考えたのだけど、本質的には分からない。
もちろん、例えば、長友佑都は、スペイン戦の前にも一貫して「必ず勝つ」と言い続けたし、プレーヤーたちの諦めない姿勢がなければ、2戦の逆転勝ちはあり得ない。
ただ、そこにやはり運のようなものがないと、そうした劇的なことは、起こらないのではないか、という気持ちもある。
ドイツ戦でのVARも、スペイン戦のVARも、日本に有利に働いたとも言えるけれど、それよりも、今回のワールドカップで、そのシステムがなければ、今回の勝利はなかったかもしれないと思うと、やはり巡り合わせや運がないと勝てないのだと思う。
最も不思議に思うのは、森保監督の変化だった。
ワールドカップが始まって、森保一監督の選手交代が、とても大胆になったのと、それがうまくいくようになって、くだらない冗談だけど、もしかして、「あそこにいるのは森保一ではなく、森保二になっているのかもしれない」と思うくらい、ここまでと別人のような監督になっているような気がする。
変化があったのは、交代のプレーヤーの数だった。
交代枠が3人から5人になったのは、このカタール大会で、それもコロナ禍の影響によって一時的な措置ともいわれてる。
さらに、この規定によると、交代の機会は3回までで、必然的に1度に複数のプレーヤーを交代しないと「5人枠」を使い切ることはできない。だから、この枠を使おうと思ったら、大胆な交代しかできなくなる。
2つのチーム
森保監督は、このルール変更によって、戦い方を決めたのかもしれない。
今までは交代は3人までで、これは基本的には最初の11人で最後まで戦い切ることを前提としたルールだと思う。
5人までかえられるとなれば、フィールドプレーヤーの半分を入れ替えることができるが、これまでの戦い方に自信があり、その上、自分のチームの「ベストイレブン」が素晴らしければ、調子が悪かったり、ケガをしたり、経験を積ませる、リズムを変える、といった交代方法を守り、5人を交代させるような大きい変化を選ぶことは逆に難しいような気がする。。
森保監督は、他の出場チーム、例えばドイツやスペインと比べて、日本代表が強くないのは、わかっていたはずで、だから、強い相手に前半は守り、後半に攻撃を仕掛ける、といったことを、意識だけではなく、今回のルールを有効に使い、人をかえることで実現させようとしたのかもしれない。
それは、種目は違うけれど、アメリカンフットボールはオフェンスとディフェンスでは、同じチームでありながら、違う組織かのように見える、そこまで行かなくても、前半はディフェンシブチーム、後半はオフェンシブチームとして、5人をかえる。そこまで思い切ったことを考えられたのは、戦力的に上、という意識がなかったことと、ベンチにいるプレーヤーがピッチに出ても、チームの一体感が継続しやすい、という日本代表の特徴を見据えた上での采配なのではないか。
おそらく、この戦い方の欠点は、相手がずっとディフェンスブな場合に機能しにくいことで、だから、コスタリカ戦に負けた、と見ることもできる。
12月6日の決勝トーナメントの日本代表とクロアチア代表戦では、日本サッカーの分析も、もっと深くされているのだろうけれど、分かっていても、そこまでの大きい変化をするチームは、他にはほとんどいないから、4年前のクロアチアの魅力的な戦いを覚えているとしても、やはり、勝敗は、本当に分からないと思う。
ベスト8になったら、地上波だけを見ている視聴者でも、やっぱりうれしいに違いないけれど、すでに、ドイツとスペインに逆転勝ちしたなんて、観客として経験のない喜びで、まだ実感としてよく分かっていないから、日本代表がベスト8になったとき、どんなうれしさなのか、それもまだ分からない。
(他にも、いろいろと書いています↓。よろしかったら、読んでもらえたら、うれしいです)。
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