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「ポイントカード」に関しての「微妙なコミュニケーション」について。

 最近、マーケティング理論に沿っているらしく、近所でも同じコンビニグループが複数開店するようになった。その関係者にとっては、同じコンビニなのに競争させられるような気持ちがあるのだろうか。あるコンビニは2軒あるのだけど、いろいろあってオーナーは同じだという話も聞いたことがある。

 だけど、そうした戦略とは関係なく、あるコンビニでの、あるスタッフとのコミュニケーションが、自分にとっては独特なことに、つい最近気がついた。

ドミナント戦略

ドミナント戦略とは、コンビニやファミリーレストランなどチェーンストアがあるひとつの地域に集中的に出店していく経営戦略のことで、その地域内における市場占有率の向上(独占状態)を目指すものです。このような出店方法により、ブランドの知名度を上げることができるほか、配送効率をアップさせることで、競合他社より優位な立場を築くことができるとされています。また集中出店するエリアのことをドミナントエリアと呼びます。

  こうした戦略は、そのコンビニの「本部」にとっては「正解」なのだろうけど、この「ドミナントエリア」に住んでいる人間にとっては、現場の人間が駒のように使われているような微妙な怖さを感じることもある。

  それに、近所には違うコンビニグループが、2店舗ずつ出店されているから、「ドミナント」(支配的な、優位に立つ)も達成されていないのではないか、と思ったりもする。

  それでも、同じコンビニでも、品揃えも少し変えてあるし、家との距離や、駅からの導線によって、自分自身も都合によって使い分けているし、ある商品がない場合は、違う店舗にも足を運ばないと、諦めにくくもなっているから、影響も、利便性の恩恵も受けているのだろうと思う。

スタッフ

 近所には、「コンビニA」と、「コンビニB」が2軒ずつある。

 そして、同じコンビニでも、できるだけ元からあった店舗を使うようにしている。

 そのことに何の意味があるかも分からないのだけど、自分の中での微妙なルールになっているようだし、スイーツを買うときは「コンビニB」を利用する。

 そして、その「コンビニB」は、日常的には、ウチにとっては「セカンド」的なポジションだから、それほど頻繁に行くわけでもない。

 同じ「コンビニB」が、駅のそばにできたけれど、できるだけ、元からあった「コンビニB」を利用するようにしている。そして、そのコンビニに行くと、いつも同じスタッフがレジの向こうにいる気がしている。

 ただ、他にも何件が近所にコンビニはあるけれど、こんなにいつも同じ人がいる印象はない。

 その中年女性は、どこか堂々としている。

 言葉遣いも、表情も、動作も失礼なところは全くないのだけど、静かな「圧」のようなものを、客として勝手に感じてしまい、買うものを選ぶときに、迷い始めたり、消費期限を気にして奥の方から商品を取ろうとするときに、つい、レジのあちら側にいる、その女性の視線を気にして、急いだり、手を引っ込めることもある。

 どうして、そんなに気になるのだろうか、自分でも不思議だった。

ポイントカード

 コロナ禍で接触を減らすという意味合いもあるだろうし、キャッシュレス化を目指している部分もありそうだし、コンビニも、スタッフとの関わりもどんどん少なくなっている。

 だけど、そのことにまだ慣れていなくて、スタッフに現金を渡してしまい、「こちらにお願いします」と正されたり、後は、ポイントカードを手渡してしまいそうになって、「こちらです」とカードリーダーと呼ばれる機械を使うことを促される。

 その堂々とした中年女性がいる「コンビニB」でも、ポイントカードを出すと、「こちらです」と手で指されるのだけど、その感じは、やっぱり「あ、すみません」と、こちらがおどおどしてしまう空気感がある。

 さらに、カードリーダーを使うときに、カードには小さな矢印があるのだけど、老眼が進んでいるので、本当に見えないが、そのスタッフだと、後ろに人が並んでいなくても、なんだか気持ちが焦る。

 そして、そのリーダーにカードを入れる。
「裏です」と、手のひらを回す仕草と共に言われる。

 こちらに対して、カードの裏をむけて、入れ直す。
 受け付けました。みたいな表示が出るまで、微妙に緊張する。

 「ありがとうございました」

 それで店を後にするのだけど、なんだかホッとする。

「うむ」

 その「コンビニB」のスイーツは、テレビのランキングで何度も上位に入るので、その度に寄ることになる。

 そして、何度か行くたびに、カードリーダーを使うときに、何度も「裏です」と言われ続けた。

 その度に、「あ、すみません」と、必要以上にうろたえてしまっていた。

 最近、クリームパンとバウムクーヘンを買った。

 そして、レジに行き、いつもの中年女性がいて、ポイントカードを財布から出すときに「裏です」という言葉を思い出し、初めて、最初から、そのポジションでリーダーに入れた。

 受け付けました。といった表示が出る。

 そのとき、レジの向こうで、その中年女性のスタッフは、「うむ。よくやった」とは決して言葉にはしていないが、明らかにそんな表情で、少し笑顔でうなずいた。

 こちらは、やっと任務完了できたような気持ちになった。

 そんな話を妻にしたら笑っていたけど、「あの人、親分肌なんだよね」と言っていて、妻も同じことを感じていたのも、初めて知った。




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