「3連休と、新型コロナ公費負担全面撤退」。2024.2.24。
久しぶりに晴れた。
寒いけれど、日差しがあるのはありがたい気持ちになる。
コーヒー
午前9時前に家を出る。
先週と比べると、駅までの道で人通りが多い。
病院の前に高齢の女性が一人いる。
向こうからきて、すれ違う人の何人かが、手にコーヒーと思われるカップを持って歩いてくる。
こんなにコーヒーを持った人たちを、近くの道で見た記憶はあまりない。
ホーム
駅に着いた。
今日は遅延の情報はないようだ。
ホームには20人くらい、人が待っている。重めのせきをしながら、そばを通り過ぎていく人がいる。
線路をはさんだ、向かい側のホームから、せきの声が、結構何度も響いてくる。
マスク着用率は、やっぱり3割くらいの印象だった。
くしゃみ
電車が来た。
電車に乗る。
車内は空いているけれど、1駅ごとに人が増えて終点間際が最も人がいる。
そばの座席から、くしゃみが3回、立て続けに聞こえてくる。
お腹の大きい若い女性と、若い男性が並んで立っている。
終点
この路線の終点に着いた。
ドアが開くと、一斉に人が降りていく。
その波に乗るようにホームに降りる。
いつものことだけど、降車ホームは、人でいっぱいになって、今の電車にこんなにたくさん人が乗っていたのか、とちょっと不思議に思う。
声
人はたくさんいるのに、淡々と早足で次の路線に乗り換える。
ホームに立っていると、急に「すみません」とキャップをかぶった若い男性に声をかけられ、思わず身構える。
それは、ちょうど発車しようとする電車が、ある駅に止まるかどうかを尋ねるためだった。
その駅は、もちろん名前は知っているけれど、いつも降りる駅はそれよりもかなり手前だから、そういえば、止まるかどうかに自信がない。
だけど、その男性は別の駅名も行ってくれて、それは、確実に止まる駅だったから、とりあえず、一緒に乗ってもらった。
それから、微妙に焦りながらも、ドアの上に出てくる路線の案内を見る。画面が切り替わる。その中に、その若い男性が、最初に言っていた駅名があるのが確認できた。
だから、止まります。この電車に乗っていけば大丈夫です、と伝えられた。
ちょっと安心した。
以前は、比較的、多く道を聞かれていたが、久しぶりに尋ねられると、やっぱりちょっと緊張するものだった。
ブーム
電車の中に、本を宣伝する広告もある。
その文章の中に、「教養ブーム」という言葉があって、今は、そういうブームらしいと知ったけれど、教養はブームになるんだ、ということには、でも、ちょっと違和感がある。
迷惑
ドアの上の小さい画面では、「えきねっと」や「Suica」に関する迷惑メールへの注意喚起が始まっている。
それを見ながら、そういえば、そういう迷惑メールがよく来るのを思い出す。
その画面では、カードの情報を打ち込まないでください。もしも、情報を伝えてしまった時はカード会社に連絡してください。という具体的な指示に進んでいた。
せきの声
大きな駅に、もうすぐ着く。
その駅だけ、これまでと違う側のドアが開くから、それまでドア付近に立っていたのだけど、逆のドアの方に移動する。
ドアが開くと、大勢の人が降りていって、車内はかなり空間があいた。
人が少なくなった。
空は、青空で、また明日からもしかしたら雪が降るかもしれない、という天気予報が信じられないくらい天気がいいままだった。
せきの声が、また車内で響く。
3連休
目的の駅に着く。
電車を降りて、ホームを歩いて、階段をのぼる。
改札を出ると、構内の通路には待ち合わせをしているらしき人がかなり多くいる。
そして、その隅っこにある小さい机に、テープで貼ってあるアルコールのポンプがあって、それを押したら、ほとんど空で、いつもと音が違っていた。
もしかしたら、これで、この除菌のためのポンプはなくなってしまうのかも、と思う。
それから、歩いて、階段を降りて、道路を歩く。
先週まで、とても静かで、ほとんど人が歩いていなかった場所で、思ったよりも人とすれ違う。
キャリーケースを持った人たちも、ここに来るまでかなり見た気がする。
そういえば、今日は3連休の真ん中だった。
ここまで、いつも寒いから、と厚着をするせいか汗をかくことが多いのだけど、今日は、それよりも寒さが上回ったせいか、珍しく背中は乾いている。
新型コロナの公費負担、4月から全面撤退。
今は2月だから、4月は、たぶん、わりと早く来るのだろう。そして、もしもコロナに感染したら、まず金銭的に負担が重くなるようだ。
高齢者が身近に感じられる場所にいると、コロナ禍収束は、あまり実感はできない。当然だけど、感染しないように、させないようにという日常は変わらない。
「読売新聞」が報じるように、通常の診療体制への移行は仕方がないのかもしれないけれど、だからといって、コロナに感染した場合に、「ただのカゼ」として扱うのではなく、きちんと「新型コロナウイルス」として適切に診察されて、治療されることが保証されれば、今より安心もできる。
だけど、「5類移行」後、新型コロナに感染したときの症状が決して軽くなったとは思えないのだけど、いかにも軽症で済むような印象になってしまったのは、やっぱり怖い。
現時点での重症化の割合は、どうなっているのだろうか。
実際に感染した場合に、誰でも素早く適切な治療を受けられるのだろうか。
知りたいことは、あまり詳しく報じられないままだ。
夕方
午後4時過ぎに用事が終わる。
まだ寒さがある。
それでも晴れているので、日が長くなっていて、まだ夕方というには明るい。
電車
駅に着くまで、人の流れも穏やかで、なんだか静かで、淡々としている。
朝は3連休を感じたのだけど、今は普通の土曜日に思える。
駅に着いて、ホームで、現金が使えなくなった自販機の横のゴミ箱に、空になったペットボトルを捨てた。それから、電車が到着するアナウンスが聞こえてきて、電車がきた。
ドアが開いて、車両に乗った。いつもの土曜日より、人が多い。
いくつかめの大きな駅で、さらに人が増える。
投資
ドアの上の小さい画面で、今日はニュースを見ていない。
その画面の中では、何度も投資の話をしている。こういう情報を繰り返し見ていると、いつの間にか自分も投資をしたくなるのだろうか。
空席
目的の駅について、乗り換える。
いつもより空いていて、空席がある。
珍しく座れた。
図書館
帰りに図書館に寄った。
本を返して、また新しく本を借りた。
坂道を降りていたら、午後5時を告げる音楽が流れ始めた。
まだ明るい。
家に帰ったころ、夕暮れになってきた。
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