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3LA Interview

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#音楽インタビュー

「バンドを始めなさい。ツアーに出なさい。友人を愛し、そして笑って死ね。」 Interview with BASQUE (2024)

「バンドを始めなさい。ツアーに出なさい。友人を愛し、そして笑って死ね。」 Interview with BASQUE (2024)

このインタビューは3LAでもCDをリリースすることになったカナダのBASQUEへのメールインタビューになります。最初のプレス枚数はすぐに売り切れてしまったが、遂に2ndプレスされたCDが日本国内に到着しています。前回のタイミングでは聞けなかったことをバンドに聞いてみました。

「僕らが 「典型的な」スクリーモ・バンドだと言うのは間違っていると思う。」

Q1:
まず聞いてみたいのはBASQUEとい

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「バンドは止まって、この男は家で一人、4トラックに向かって叫んでいる。」 Interiew with Yngve Hilmo (Snöras)

「バンドは止まって、この男は家で一人、4トラックに向かって叫んでいる。」 Interiew with Yngve Hilmo (Snöras)


コンプリート・ディスコグラフィボックスをリリースすることになっているSnoras、その主体でもあるYngve Hilmoへのインタビューです。ソロ・プロジェクトとして始まりながら、ノルウェーのローカルハードコアシーンの歴史の一部とも言える数々のバンドと関係しながら表現された彼らの謎が紐解かれる重要なインタビューとなりました。

「Snörasはソロ・プロジェクトとしてスタートした、私と自宅にあっ

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「"音楽"と"パンク"とは人それぞれ意味が違う」 Interview with Ryan, 2013 (Meatcube Label, ex.Cease Upon The Capitol,Sanctions)

「"音楽"と"パンク"とは人それぞれ意味が違う」 Interview with Ryan, 2013 (Meatcube Label, ex.Cease Upon The Capitol,Sanctions)

この記事は2013年に行ったMeatcubeレーベルを運営し、Cease Upon The Capitol,Sanctionsのメンバーでもあったライアン氏にインタビューしたものをリライトし公開したものです。日本への愛の溢れるコメント、そして音楽を世界にシェアしていこうとする行動力に心からリスペクト覚えました。

3LA : レーベルを始めたのはいつですか?

Ryan : もともとディストロを始

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「シューゲイザーはサイケデリック・ロックの進化系だと思う。」 Interview with Mildred (2024 Summer)

「シューゲイザーはサイケデリック・ロックの進化系だと思う。」 Interview with Mildred (2024 Summer)

2024年にEP『Pt. Of Things To Come』をリリースしたMildred。自身の貧困体験からも着想を得た彼らの音楽は彼らの自身の生活の中で練り上げられた思考体系と融合し、独自のシューゲイズ&Screamoの音楽を作り上げる方向性に舵を切っている。製作中の次回作となるアルバム『Pt.1』に向けて動き出しているバンドへの2024年2回目のインタビューとなります。

前回のインタビュー

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「場所の雰囲気やカルチャーに安易に乗っかるだけではなく、バンドはいいライブをやらないとそこから何も生まれない」 / Interview with Mr.Kasanuma #4

「場所の雰囲気やカルチャーに安易に乗っかるだけではなく、バンドはいいライブをやらないとそこから何も生まれない」 / Interview with Mr.Kasanuma #4

インタビューは本来の内容からどんどん外れていった完全に雑談レベルに…。しかし重要な内容もあったので敢えての完全収録!

前回までのあらすじ
#4 . ライブハウスシーンから外れたもうひとつの可能性を語る(完全に余談)「スタジオライブはライブハウスでのライブに対するカウンター」(過去と今)

3LA : 過去のバンドについて今でもyoutubeにいくつかのスタジオライブ映像が上がっていますが、当時は

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Kowloon Ghost Syndicateについて / Interview with Kasanuma #3

Kowloon Ghost Syndicateについて / Interview with Kasanuma #3

このインタビューが行われたのは2016年、当時の笠沼さんはKowloon Ghost Syndicateで活動しており、過去のGauge Means Nothingの話だけじゃなくて「今」の話を聞きたかった。その「今」の話もこうして過去の話になったのだなぁと思います。Kowloon Ghost Syndicateは少しだけまだ3LAに音源の在庫があるかもしれない。

前回までのエピソードは下記をご

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00's日本激情シーンとGauge Means Nothing / Interview with Kasanuma #1

00's日本激情シーンとGauge Means Nothing / Interview with Kasanuma #1

#1 : 00's日本激情シーンとGauge Means Nothing2010年代終盤から2020年を周り世界的にやってきた何度目かのEmo-Hardcoreムーブメントの1つは「skramz」として再定義され、そしてその文脈からも逸脱をしていく。2000年代の日本国内激情、そしてskramz界のカルト的存在として再評価されるGauge Means Nothing… (リイシューが最も待たれるバン

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原点回帰した最高傑作、スパニッシュネオクラスト / Interview with SVDESTADA

原点回帰した最高傑作、スパニッシュネオクラスト / Interview with SVDESTADA

2度の来日も実現させたKhmerのボーカリストMario C. Vaisesらがスペイン・マドリードにて結成したSVDESTADAは、エンジニアを務めるKollapse StudioのIván Ferro(ex.Ictus,Khmer)と再びタッグを組み、その結成から1年後に1stアルバム『Yo Soy El Mar 』を発表。2021年にはタンゴ要素も組み合わせ「スパニッシュネオクラストの更新」

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Interview with Kazu (from SeeK)

Interview with Kazu (from SeeK)

2023年に傑作アルバム『故郷で死ぬ男』を完成させた大阪SeeK、11/4のSWARRRM『焦がせ』レコ発にて東京での年内最後のライブを行う。ライブが迫る中、本作アルバムのサウンドの肝となるギタリストKazuへの初インタビューを行いました。

3LA : おつかれさまです!どうですか!

Kazu : 2023年7月のSo Hideous(US)とのジャパンツアーが終わってからずっと忙しかったです

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「僕たちはスクリーモを "アップデート" しようとはしていない」 Interview with MASSA NERA

「僕たちはスクリーモを "アップデート" しようとはしていない」 Interview with MASSA NERA

Massa Neraの新しいアルバムは素晴らしい内容だった。リリース前、彼らから直接のコンタクトを貰い、そのメールに記載されていたsoundcloudのURLでリリースの一足先に聞かせてもらっていた。この作品はこれまでのMassa Neraが発表してきたハードコアサウンドの追求の結果であり、そして新たな領域を踏み出しているような、そんな刺激的な感覚を覚えた。彼らからオファーを受けて実現したこのイン

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SPOILMAN『HARMONY』を巡る交換日記 #3 (→3LA→カシマ→)

SPOILMAN『HARMONY』を巡る交換日記 #3 (→3LA→カシマ→)

前回までのあらすじ!

交換日記は続く。
響けユーフォニアムの話をしたら翌週には続編製作決定の発表がされるなど、若干未来日記的に話は現実とリンクしていく。

もはや何を聞いても、だいたいどんなノリで製作しているかも想像出来てしまうし、特定のメッセージを乗せるようなこともしていないバンドなのだから、具体的な言葉にしてしまうより、この文字の質感で今まで伝えられなかったものが伝わるならそれはそれでいいか

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SPOILMAN『HARMONY』を巡る交換日記 #2 (→3LA→カシマ→)

SPOILMAN『HARMONY』を巡る交換日記 #2 (→3LA→カシマ→)

https://note.com/3la/n/n301c5cbb9ee7

前回までのあらすじ↑
アルバムのプロモーションの為の交換日記のはずが、早速『HARMONY』は売り切れてしまった。うーん、やっぱり売り切れるものですね。

参考資料:

Tiramisuはアルバムリリース前からライブで演奏されていたっぽい。
この映像もかっこいい。

京都アニメーションはキャラデザはアニメなんだけど、キャラ

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SPOILMAN『HARMONY』を巡る交換日記 #1 (3LA→カシマ→)

SPOILMAN『HARMONY』を巡る交換日記 #1 (3LA→カシマ→)

交換日記を始めるにあたって
SPOILMANの『HARMONY』がリリースされ、Gt/Voのカシマさんから今回もインタビューやってくれないかという話を頂いた。しかし、過去作のリリース時にも対面インタビューもしているし、あまり同じようなことをしても意味がない。何故なら…、いや何故ならというのも変だけど、本作『HARMONY』は、SPOILMANというバンドが1st,2ndで積み上げてきた作風からある

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「歌は音を表現するときの原点だと思っているので大事にしたい」 Interview with downt (by 3LA)

「歌は音を表現するときの原点だと思っているので大事にしたい」 Interview with downt (by 3LA)

2021年の10月、1st full album "downt"をリリースして以降、その作品とライブ活動で大きな反響を起こしたdowntへのインタビューとなります。リリースされたCDもカセットも全て売り切れ状態となっており、バンドは現在次なる作品を制作中。このインタビューは主に僕の興味の引いたいくつかの点について質問していますが、この内容さえ次回作発表時にはきっと過去の話。1st〜2ndの過渡期に

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