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不作続きのサツマイモ🍠 さ~て今年の出来は❓

深まる秋🍁🍂🌾 
10月に入ってもダラダラと暑いなあと思ってたら、中旬からは突然冬のような寒さに。ここ数日、やっと秋らしい気候になってきて、僕の畑作業も快調です😊

そんな中、今年も秋の味覚、サツマイモを掘って収穫しましたぁ~🍠🍠🍠

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うほほ~い🥰 また食卓に甘~いお芋たちが並ぶ季節が来たよ~🤤

1.ジャガイモ🥔 とサツマイモ🍠

1年前の投稿でも、サツマイモのことを(妻が)書いていました。

そこでは、同じお芋のジャガイモ🥔と比べつつ、サツマイモ🍠の特徴をいくつかご紹介しています。

✅どちらも原産地は中南米だけど、ジャガイモが南米の涼しい高地出身であるのに対して、サツマイモは中米の暑い地域が発祥の地。ともに乾燥ぎみの痩せた土地で育つ。
✅ジャガイモはナス科、サツマイモはヒルガオ科と、全く違う仲間
✅ジャガイモの芋は地下茎塊茎かいけい)だけど、サツマイモは根っこ塊根かいこん
✅ちなみに、英語でジャガイモは"potato"、より甘みのあるサツマイモは"sweet potato"。でもイギリスでは元々、先に知られるようになったサツマイモのことを"potato"と呼んでいた。

ここで、もう少しエピソードを追加すると、
✅一般的に、ジャガイモの栽培は種いもを植えて始めるのに対して、サツマイモは苗づる(茎)を植える。詳しくは後述。
✅ジャガイモもサツマイモも、中南米から欧州へ伝わり、東南アジアや中国を経て、戦国~江戸期の頃に日本へもたらされた。しかし、ジャガイモが本格的に栽培されるようになったのは明治期の北海道だったのに対し、サツマイモは江戸初期にまずは琉球(沖縄)を経て、薩摩(鹿児島)で広まった。だから「サツマ」イモ。

どちらの芋も、痩せた土地で育つので飢饉対策として重視されたのは同じだけれど、上記のように元々ジャガイモは涼しい地域、サツマイモは暑い地域の出身だから、日本でもそれぞれ、まず北と南で普及したんですねぇ🤔

2.サツマイモの品種🍠 粘質系の3種が台頭

現在、サツマイモ生産量の世界1位は中国で、世界の半分以上を占めるそうな。でもその多くはお酒の原料となるそうです。
日本では数十種類の品種が栽培されていて、芋焼酎やでん粉の原料となる品種もあるけれど、お芋のまま食べる生食用の品種としては、西日本の「鳴門金時(高系14号)」と東日本の「紅あずま」が代表格です。いわば東西の両横綱。

家庭菜園のサツマイモも、僕が栽培を始めた頃はこれらの2種が主流だった気がするけど、近年は情勢が変わってきた❗
これらはいずれも、加熱するとほのかに甘くて、サツマイモらしいホクホクの食感になる品種です。
ところが、最近はねっとり、しっとりとした食感でさらに甘みが強い、「安納芋」「紅はるか」「シルクスイート」という3品種が人気急上昇🤩❗
今や、これら粘質系の御三家が、伝統的な粉質系の両横綱に割って入ってきた感じ。苗のお値段は高めですけどね💸💸

僕は、「蜜芋」とも称される安納芋が好き💗
初めて栽培して、そのカスタードクリームみたいな焼き芋を食べたときの衝撃は、今でも忘れられませ~ん😲😵😍

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ちなみに安納芋は、皮が赤紫色ではなくピンク色っぽいのが特徴的です。

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こちらはシルクスイートのさつまいもご飯。
きめが細かくしっとりした食感です。甘~いお芋に出汁を利かせて、もう箸が止まりませ~ん🤤

3.サツマイモの苗が品薄らしい😥

さて、サツマイモの栽培は、春に苗を植えつけてスタートします。

一般的には苗づるといって、サツマイモのを数枚の葉をつけたまま30~40㎝ぐらいに切ったやつを束売りしているので、それを買って、畑のうねに差し込んで植えつけます。

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⇑ちょっと分かりにくい写真だけど、苗づるの束を新聞紙でくるんで、水につけてあります。

ところで今春は、この苗づるの入手に一苦労しました💦

6月初めのある日、朝一番で行きつけの種苗店に行ったら、なんとサツマイモの全品種が品切れ❗ 「苗の供給が追いついておらず、入荷の目途が立たたないので予約は終了」などとも書いてある😱

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次にJAへ行ったら、9時台なのにもうすべて売り切れ。さらにホームセンター2軒へ行ったら、今期は既に販売終了とのこと。
十数年前から毎年ずっとこの時期に買ってきたのに、こんなことは初めて😲 今年は何か事情があるのか❓

とはいえ実は、過去3年は通販で買っていた。これはこれで、随分早くに注文しておき、配達日は指定できないので、僕の植えつけのタイミングに合わないこともあって不都合でした。

結局、昼過ぎに最初のお店へ再度行ってみたら、運良くちょうど少しだけ入荷したようで、やっと入手できましたー❗😂🎉
本当は2種類を20本ずつ、計40本の苗を植える計画だったけど、品種や本数に選択肢があまりなくって、1種類のみ、安納芋1束50本2,400円を購入。う~ん、高いけど仕方ない😭

後から家庭菜園関係のSNSのグループで聞いたところ、どうも今年はサツマイモの苗が全国的に品薄で、値段も高騰しているらしい😲
昨年来の家庭菜園ブームが背景にあるのでは、という声もありました。喜ぶべきか、憂うべきか、複雑だなあ…

4.手間いらずのサツマイモ栽培🍠

えー気を取り直して、サツマイモ栽培のお話に戻ります。

1で書いたとおり、サツマイモは暑いのが大好きなので、当地(愛知県)では5月~6月上旬頃に植えて、10月~11月上旬頃に収穫します。
夏野菜だけれど、秋までの長~い間、5か月近く畑に居座っている。

また、サツマイモは乾燥気味の痩せた土地でよく育つ作物です。
水はけが良く、粘土質よりも砂っぽい土が適する。そのため、なるべく高い畝を立てると良いそうです。

うちでは畝に、黒いマルチシートを張っています。春や秋の地温上昇や、夏の雑草の抑制、梅雨などの長雨における過湿対策です。

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今年は上記のように、安納芋ばかり40本の苗づるを植えつけました。(余った10本は、お隣の畑の方にお裾分け)
苗づるの植え方にはひと工夫要る。茎の、葉っぱが分かれているところから、根っこが伸びてきて芋になるので、その節々が最低3か所ぐらいは土に埋まるよう、横向きに土へ差し込むんです。葉っぱは必ず地上へ出します。

乾燥が好きといっても、苗を植えた直後は水分が無いと枯れちゃうので、最初だけは水やりをします💧 雨が降ればなお良し。
植えつけ直後、一旦はくたんと萎れてしまい心配になりますが、5日ほどたって、茎や葉がむくっと起き上がってきたら、植えつけ成功❗

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はい、サツマイモ栽培のお話は以上。おしまい❗
この後は5か月後の収穫まで、ほとんど何もしないで放置なんです。ただ植えとくだけ。こんな手間いらずの作物が他にあるだろうか…😅
元肥はごく少なめか、土が肥えていれば不要。追肥も不要水やりも最初以外は基本的に不要です。

その後、夏になると茎や葉が急速に成長し、モジャモジャに繁って畝を覆い尽くします。

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強いていえば、この時期の作業として、伸びた茎から新たに出てきた根っこが土中で中途半端に芋を作らないよう、茎や葉をひっくり返して上に重ねる「つる返し」があります。
でも、うちでは畝にマルチを張っているので、それも不要です。

5.不作続きのサツマイモ🍠 今年の収穫は❓

楽勝~😏みたいなことを書いたけど、実はうちの畑ではここ数年、サツマイモの出来が今ひとつなんです…😢

同じ芋でもジャガイモやサトイモだと、地上部の茎や葉が立派に育てば、地中の芋もたいていよく出来ている。
ところがサツマイモの場合、茎や葉が繁っているからといって、芋が豊作だとは限らない。茎や葉ばかりが伸びる「つるぼけ」になることがあるんです。
これは、茎や葉のような野菜の体を作る栄養素である、窒素(N)が多すぎるため。うちの不作もきっとこれです😭

サツマイモが痩せた土地でも育つのは、窒素固定細菌を共生させて、窒素を土からでなく大気中からも取り込むという芸当を持っているから。(このブログで以前に登場したマメ科の「根粒菌」と同じです)
これに加えて、肥料過多で土中の窒素も豊富だと、個体としての成長ばかりして、子孫に栄養を残すための芋づくりが疎かになるらしいのです。

つるぼけ対策として、一昨年からは元肥を入れるのをやめた(追肥は元々していない)。さらに今年は、土壌改良のための堆肥さえも入れなかった。
昨年は、苗の植えつけに失敗してサツマイモの本数自体が少なくなっちゃったけど、今年は40本すべて成功。

さ~て。満を持して、去る10月末、安納芋を妻と2人で一気に収穫❗
出来はどうだ⁉

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う~ん…
芋のサイズは全体的に大きめだけど、量は今年も今ひとつだなあ😔
40本植えてこれだけでは、明らかに少ない。2,400円の元は取れたのかなぁ…

実は、この不作続きの真の原因が、うすうす分かってきています。
それは、ここ数年の輪作計画で、サツマイモの前作に春ジャガイモを作っていること

Inked作付図公開用(長期計画)_LI

(うちの畑の作付計画については、こちらの投稿をご覧ください)

ジャガイモは、サツマイモと違って短期集中で芋を育てるため、しっかり肥料を効かせます。
本当はジャガイモの収穫時に肥料が切れるようにすべきなんだけど、どうしても土中に残ってしまって、次のサツマイモの養分になっちゃってるのでは。そのせいで、毎年つるぼけが生じているのではないだろうか。

あと、ここの畑の土がサツマイモには向かない、ガチガチの粘土質ってのもあります。収穫は、まるで遺跡発掘か化石採集のようです😅

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この輪作計画も、ちょうど今年度で終わりとなります。
次年度からこそ、かつてのような豊作を取り戻したい。そして、しばらくやっていないサツマイモ掘り会を復活させるぞ~💪😆

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