見出し画像

野菜と子どもを育ててみて、思うこと🤔

最近の僕の投稿は「解説もの」が続いてきたので、今回はエッセイ的な?文章を、つれづれなるままに書きてみむとてするなり📝

秋冬野菜の作付けが完了🥕🧅🥦

8月からコツコツとやってきた秋冬野菜の作付けが、先日すべて終わりました。今年も台風などの波乱なく、概ね順調です。ほっ😌
種をまいたり苗を植えたりした作物は25種類ほどで、だいたい去年⬇と同じです。

最後に、冬越しをして来春に収穫するタマネギエンドウソラマメの3種を植えたのも、去年と同じ。
ただしエンドウソラマメは、去年までは畑にじかまきしてたけれど発芽率が今ひとつだったので、今年は家のベランダでポットに種をまき、苗をつくってから植えました⬇

画像1

苗づくり🌱 畑デビューまでの道程

この育苗っていうのは、なかなか地味ぃ~で根気のいる作業です💦

ベランダでの育苗で時々あるのが、日照不足で徒長とちょう(ひょろ長く伸びること)しちゃったり、水の過不足で萎れちゃったりすること。こまめな管理が必要です。
あと僕に限っては、苗が十分育ったのに、それらを植える畑の準備が間に合ってなくて、わさわさに絡み合っちゃうこともよくあります🥴💧
(下の写真はキャベツ(左)とハクサイ(右)のわさわさ苗)

画像3

季節は違うけど、夏野菜のトマト🍅なんかだと、真冬の2月末にポットへ種まきして、実に2か月間も家で育苗します。(下の写真)
時々の水やりはもちろんのこと、暖かい日はベランダに出して日光浴させ、風が冷たい日には慌てて室内へ入れたりと、めっちゃ過保護に育ててる😓

画像4

⬇⬇⬇

画像5

そんなこんなで、紆余曲折を経つつもコツコツとお世話を続けて、やっとこさ畑へ定植となりまーす。

エンドウソラマメに話を戻すと、下の写真は、それらの育苗を終えて先日、畑へ定植したときの姿です🌱🌱🌱

画像6

家で過保護に育てた、まだちっちゃくて頼りない苗たちが風に吹かれるのを見ると、ここまで育ったかぁ😂という感慨と、これから大丈夫かなぁ😯という心配とが入り交じった、複雑な気持ちになります。

これってまさに、我が子が保育園デビューするときの、きゅんきゅんする気持ちじゃん。いざ菜園へ、ご入園おめでとう~㊗🎊って感じ😆

画像9

野菜栽培は子育てに似ている🥦👶

時々言われることだけど、野菜栽培って子育てに似ているんですよね。
このブログでも以前ちらっと書いてます(こちら)。

子どもは、養育者の意向を完璧に反映した「製品」には育たない。その子が持って生まれた素質とか、他の人たちや社会からの様々な影響も受けて、自分で育っていく。
必ずしもこちらの思い通りにはならないし、出来ることって限られてるなぁってのが、高校生の子二人を持つ親としての実感😓
幸いなことに今のところ大きな病気や障害もないので、基本的な衣食住教医は保証して、あとは子どもが自分で育つのを支え、見守るしかないって感じかなあ🤔

野菜栽培も、育てる人間の働きより、自然の作用によるところのほうが大きい、と実感しています。野菜栽培は「ものづくり」の一種だと僕は考えているけれど、いわば自然とのコラボレーションであるところが、工業など他の「ものづくり」とは違います。
育苗期はともかく、野菜の苗を畑に植えておけば、誰がやってもそれなりに育って、収穫できちゃいます。土と水と日光さえあれば、野菜は基本、勝手に育つんです。もちろん技術によって出来に差は出るけれどね。自然の力の偉大さってやつを思い知らされます。

画像9

その反面、野菜栽培はその時々の気候や、その場所の土壌などの自然条件に左右されます。必ずしも計算どおりには育ちません。子育てと同様、なかなか工業製品のようにはいかない。
でも、計算どおりにいかない不確定要素こそが、野菜栽培のワクワクするところでもあります。

畑に種をまいた数日後、どきどきしながら確かめに行って、きれいに発芽していたときの歓喜😀 雨上がりの畑に行ったら、思いのほか野菜たちが急成長していたときの驚き😲
そこには、育てる者としての満足感もさることながら、作物や雨・土・日光、土壌微生物たちへの、つまり自然への畏敬の念があります。
我が子がいつの間にか難しい字を書けるようになってた、みたいな。もちろん、うまくいってなくてため息をつくこともあるけれどね。

画像7

不確定要素が多すぎるからだと思うけど、子育てと同様に、野菜栽培には色んな方法論があって、唯一の「正解」というものがない。これがまた、悩ましくも面白いところなんですよね。
自分なりに試行錯誤でお世話をして、あとは野菜自身やそれを取り巻く自然の力を信じて、委ねるしかないと思います。

畑の土の包容力

ちなみに、さっき野菜の苗を植えておけばそれなりに勝手に育つと書いたけど、これは畑で露地栽培をする場合の話。プランターでの栽培となると、そうはいきません。
総じて野菜はプランターより畑のほうがよく育ち、栽培も簡単です。今夏のうちのミニトマトを比べてみてください🍅

プランターと畑

これは日当たりの差もあるけれど、やっぱり土の豊かさ、包容力が違うからだと思います。
狭いプランターの土と比べて畑の土は、野菜が根っこをしっかり伸ばせます。それに通気性、排水性、保水性、保肥性に優れ、土の中の微生物たちもきっと元気で多様なはずです。
このへんの話は9月の投稿でも書いているんで、興味のある方はご一読ください。

野菜を育てていて浮かんだ、子育て論🤱

野菜栽培は子育てに似ているというお話の最後に、翻って、野菜を育てている中で子育てについて思いついたことを、ちょっと書いてみます。

子育てといえば、最近「親ガチャ」という言葉を耳にします。そこには、子どもにとって親は選べず、くじのように当たり外れがあるというシビアな意味が込められています。
虐待についての報道はもちろんのこと、ずっと福祉の現場にいて、幼少期の辛い家庭環境が人生に影響を及ぼしている人たちに接してきた僕としては、この言葉は厳然たる事実として、違和感なく受け止められます。

野菜の育て親にも色んな人がいるけれど、野菜をプランターではなく畑で育てれば、自然の包容力が、ある程度は何とかしてくれそうな気がします。
これってもしかしたら、この社会が目指すべき子育て環境のイメージを示唆しているんじゃないだろうか。
子育てを家庭というプランターに閉じ込めず、社会がもっと豊かな子育て力を持って、土、雨、日光、微生物があふれる畑のように、子どもたちを包み込むイメージというか。

もちろん、自然にも社会にも厳しい面はあります。
でも畑は人が色々と手を加えることで、適者生存の論理を超え、作物たちを守る環境を整えることができている。この社会だって、もっと仕組みを整えて、子どもたちを優しく包み込むような畑になればいい。

なんてね😋 偉そうに…
畑で黙々と作業をしていると、色んなことを思索したりもするんだけど、最近ふっとこんな考えが浮かんだので書いてみました。おしまい😊

17.4.23-1(太田農園)


🍅宣伝:はたすけっとAICHI(ケータの個人事業です)🍅


この記事が参加している募集

子どもに教えられたこと

わたしの野菜づくり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?