なな

33歳の女身体障害者。将来に危機感を感じnoteでの副収入を目論む。 ■脳性麻痺/■精…

なな

33歳の女身体障害者。将来に危機感を感じnoteでの副収入を目論む。 ■脳性麻痺/■精神障害のこと/■家族とのこと/■自殺した父親のこと/■ひきこもり弟のこと/ ■自殺未遂の過去/■性嗜好のことなどつづっていきます。「障害者」というのは全体を指すのではなく、私個人を指しています。

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(前編)会社に入れば「障害者」から「普通」になれると思っていた

私は未熟児で産まれた。 3ヶ月の早産。 2歳近くになっても歩かないことで身体障害者だと認定を受け、今はなんとか自立歩行で生活している。 母子手帳の「気になること」の欄には母の「歩かない」の文字があった。 小中の時にからかいの対象になり、中学校では歩く姿を真似されることもあった。 しかし当時の私は 「集団の中では必ずいじめの対象になる人間が存在する。 不自由な脚を持っている自分が標的にされるのは仕方ない」 と考えることで自己防衛していた。 共通の趣味をもつ友人が途中まで

    • 【自分のこと】noteを100日間つづけた感想

      noteを、1月頭から100記事連続で書いてきた。 ひそかに「100記事は毎日何かしら書く」ということを目指していたので、「やってみたらなんとかできた」と嬉しい。 時たまごくごく短文の報告なんかがあったけれども、 【100記事毎日書いてみての気づき】 ①継続できた、という自信にもなった。 ②これまでの生活や経験を振り返り、その時不明確だった自分の感情や行動に、名前をつけられるようになった。 ③文章を考える過程で「自分はこう捉えていたのか」と気づくこともあった。自由

      • 【障害のこと】知らない人から不穏な声かけられがち

        障害者あるあるなのかもしれないが、道で声をかけられやすい。 客引きとか詐欺とか、アンケート調査とか、そんなんではない。 よく道を尋ねられるわけでもない。 おそらく私の歩き様をみて「こいつには響くな!」と思って声をかけられるのだろう。 代表的なのは、宗教の勧誘と、「わたし、気功であなたの脚を治せるんで、試してみてもいいですか?」というもの。 宗教は、例えば不治の病気になった人などが、そこに救いを求めたりする場合もあるので「見た目に弱そうな人=勝率が高い」と踏んでいるの

        • 【障害のこと】誰も正しく伝えることなんてできないし、わからない前提で生きよう

          タイトルは「障害者に必要で、一番難しいスキル」としようと思ったが、障害をもつ人全員を、ひとくくりにしている感じがしてやめた。 あくまでもこれは、わたし自身が快く生きていくなかで「一番難しい」と考える内容を示した記事だ。 自分の辛さを、自分も相手にも理解してもらうこと。 自分に最適な生活を組み立てること。どんな障害だったとしても、どんな経験だったとしても、その苦しさだったり、しんどさが強くなるシチュエーションを明確に把握するのは難しい。 苦しさは毎日の生活の延長にあるので

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        • 【障害のこと】知らない人から不穏な声かけられがち

        • 【障害のこと】誰も正しく伝えることなんてできないし、わからない前提で生きよう

          今日は一休み

          今日は疲労がたまっているので、noteおやすみします。 まずは優先順位をつけて、無理せずに。 自分に言い聞かせるように。 みなさんも不安な日々が続きますが、 自分に優しく過ごせますように。

          今日は一休み

          【わたしのこと】意地をはって、認められなくて、また言えなかった

          今日もまた本音を言えなかった。 もっと詳しく言えば、自分でも何が本音なのかわからなくて、適切に伝えられなかった。 就労移行支援という一種の福祉業界で働いているため、在宅勤務が奨励されているこの状況下でも、出勤しての対面支援が基本だ。 それでも子供がいる家庭や、障害者枠で精神的に影響の大きいであろう社員にはテレワークが許可されている。 最近はなんだか体が重くて、仕事にも身が入らなくて、ほとんど定時で帰っていた。(それは別に悪いことではないけれども) なんだか油が差さっ

          【わたしのこと】意地をはって、認められなくて、また言えなかった

          【障害のこと】病院でキレた話

          子宮筋腫で手術をしたのち、休養期間が長かったので、この機会に脳のMRIをとってもらうことにした。 これまで生きてきて、脳性麻痺になった理由も、脳の損傷部分も全く知らない。 例えばアメリカで生まれ暮らす黒人の人が、自分のルーツに興味を持つように、わたしはわたしに起きた最大の謎とその詳細を知りたかった。 つまり自分自身のことをもっと知りたい、と思った。 生まれた当時に搬送された病院に問い合わせる。 脳の画像は30年前なのでもちろん残っていないし、紙のカルテは災害で流され

          【障害のこと】病院でキレた話

          【障害のこと】興味をもって聞いてくれていいよ

          大きな荷物は運べないので、食料の調達や大きな商品の買い物はネットスーパーや通販に頼むことが多い。 ある日、飲料24本ケースが届いた。 配達してくれたのは東南アジア系の若者だった。 肌が浅黒くて、慣れない日本語で頑張っている。 大変そうな素振りも見せず、笑顔で名前の確認をする。 部屋の廊下からわたしが玄関に向かってくる様子を見ていたのだろう。 「足、どうしたの?」 と屈託なく聞いてきた。変わらない笑顔。 「生まれつきこうなんですよー」と返す。 特になんともない、日常会話だ。

          【障害のこと】興味をもって聞いてくれていいよ

          【わたしのこと】今日はいつもとなんだか違う

          朝起きてもそわそわしない。 「何かしなきゃいけない」という焦燥感もない。 心臓がドクドクする音も聞こえない。 「休みなのに休めていない感」のない休日はいつぶりだろう。 本当に理由がわからない。 自分の体も心もコントロールできない現状。 ルーレットみたいに回ってくる、「調子の良い時」を噛み締めるように過ごす。 いつになっから、どうしたら「元の状態」に戻れるんだろう。 その、元の状態も、どんなものなのかもう忘れてしまった。

          【わたしのこと】今日はいつもとなんだか違う

          【わたしのこと】ひとりの時間が楽しい理由と楽しくない理由。そして救いの話

          朝起きて、ご飯をつくり、その残りをお弁当箱に詰めて、着替えて化粧して会社に行く。 この時点で、その日のエネルギーの半分は消費している。特に仕事始めの月曜日には、この一連の行為で1週間のエネルギーの3割分くらいを消費しているので、残った7割のエネルギーで後の勤務や生活を乗り切らないといけない。 コロナウイルスの影響で業務の時間に余裕はある。 行く予定だったコンサートや舞台が4つあったがすべて中止。リハビリ以外の予定も入っていない。 思いがけない連休。 もともと内向的だっ

          【わたしのこと】ひとりの時間が楽しい理由と楽しくない理由。そして救いの話

          【障害のこと】みんなが「明るい障害者」だとおもうなよ

          みんな、多かれ少なかれ複数の「社会的な自分」と「自分だけの自分」を使い分けながら生きている。 もちろんわたしのそのうちの一人である。 職業人としての自分、娘としての自分。女性としての自分。 そのどれもに、もう一つ足される、「障害者」としての自分。 メディアで映し出されるいわゆる「障害者(特に身体)」は「苦しい環境下でも笑顔で状況を乗り越え、笑顔で人生を全うしている」 という一面がフォーマット化されて伝えられていることが多いと感じる。 周囲のサポートを借りながら、外

          【障害のこと】みんなが「明るい障害者」だとおもうなよ

          【障害のこと】もし障害者じゃなかったらやりたかったこと

          全く想像で、叶わないことだってわかっているけれど。 「普通」の状態で生まれていたら、今、何がしたいか考えてみた。 ・自転車に乗ってみたい 10歳くらいの時に試したが、そもそも車輪を廻せず頓挫。 行動範囲もすごく広がって、郊外の静かなところに引っ越したり、自転車通勤できたら理想。 ・お気に入りのウェアを買ったりして、ヨガをしてみたい 1度入会したが、適切な姿勢を保持することができず、「ほんとに効果あんのかな?」 「今これ正しいのかな?」 と疑問符ばかりついたので、「

          【障害のこと】もし障害者じゃなかったらやりたかったこと

          【わたしのこと】からだに疑心暗鬼になる理由

          夜10時。頭がピリピリとしびれる。 手先にも同じ感覚。頭痛や手先のしびれはこれまでもあったので気にしていなかったが、今回はさすがに状況が違っていた。 けいれん発作が先月起きても、そのあと病院は行かなかった。2月以降片頭痛もちではないのに、やたら頭が痛かった。 コロナウイルスの心理的影響もあり、思わず♯7119に電話する。 救急車を呼ぶかどうか判断に迷ったときに、看護師さんなどの専門職に相談できる専用ダイヤルだ。 現在の症状を伝えると、 「言葉のもつれもないですし、

          【わたしのこと】からだに疑心暗鬼になる理由

          【障害のこと】頑張ったらつぶれた。再起したらスタートは周回遅れになるのは悲しい

          就労移行支援、という業界で働いている。 障害や精神疾患、発達障害やそこから派生するうつや不安障害など。 ありとあらゆる診断名といきづらさを抱えた人が、「働き続ける」というゴールに向けて準備する場所。 発達障害や元々の性格から、うつや不安障害、統合失調症などを二次障害として発症し、障害者手帳を取得して再就職を目指す人は多い。 障害者枠で入社し、配慮も得やすいからだ。 心の健康を大きくを損なう人は、概して真面目で努力家の人が多い。 特性上、断りきれなかったり、完璧を求めす

          【障害のこと】頑張ったらつぶれた。再起したらスタートは周回遅れになるのは悲しい

          今この時

          小さい頃はドリフの再放送があって、 バカ殿様を家族で天ぷら食べながら見たりして。 その頃の記憶を思い出す。 14世紀のペスト、医術が皆無の時代を生き抜いた人間もいたのだと壮大に思い返したら、 次の瞬間には「誰かに感染させる自分になったらどうしよう」 とネガティブな想像が頭をよぎる。 せっかく季節の変化に追い付いてきたのに、 今度は社会の動きや変化が早く過ぎて立ち尽くすしかない。 早く日常が戻りますように。 本当に。お願いです。

          今この時

          【家族のこと】自殺が連鎖するわたしなりの見解

          父は死んだ。自分から命を絶った。まだ50手前で。 祖父は自分より早く亡くなった息子について、「育て方を間違った」と言った。孫が目の前にいるのに。その時は、心が砂みたいにジャリジャリになった。 だが、その祖父も自殺を試みたことが複数回あるらしいと、祖父と同居していた母は言っていた。 祖父の定年後に、祖母が比較的若くして亡くなり、仕事一辺倒だった祖父は自責の念に駆られ、寝込んでしまったらしい。わたしがまだ言葉も話せなかった頃。 結果、食事ができなくなり、自宅で首を吊ろうと

          【家族のこと】自殺が連鎖するわたしなりの見解