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2.5 architects 森藤文華 + 葛沁芸
2021年4月25日 00:48
2020.09.18 | 葛東京テレポート駅のロータリーにて待ち合わせた。森藤は別プロジェクトの設営が終わってから車で来て、私をピックアップして、2人は春から長らく訪れていない土地へと向かった。日が暮れてゆく前に上陸したかったけれど、あっという間に日は暮れてしまった。車で島に入るのはこれが初めて、新しくできたばかりのいくつかの道路、橋、トンネルを通過するのも初めて。この冒険に私たち
2021年4月12日 00:50
2020.08.23 | 葛とある暑い日の午後、東京ビエンナーレ事務局の方々に市ヶ谷の事務所までご足労いただき、私たちの描き続けた地図を使った、テスト・ワークショップをさせていただいた。新型コロナウイルスの流行を踏まえて、少人数でできる形でのいくつかのワークショップを計画し、試行させてもらった。ここでは特に、フィールド・ツアーを疑似体験してもらったワークショップと、我々が描いたように、地図
2021年3月30日 13:50
2020.08 | 葛7月の終わりに差し掛かった頃、再開して間もない東京都現代美術館に「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」展を観に滑り込みで訪れた。異様なほどの賑わいを通り抜けて、吹き抜けの大きな気積を堪能しつつ、常設展の方にも足を延ばした。オラファー・エリアソン展からもいくつか得るものがあったが、埋立地の地図を黙々と描き続けていた私の目に飛び込んできた「銀ヤンマ」に、心を奪われ
2021年4月5日 10:50
2020.07 | 葛中央防波堤の外側をツアーすることも、人を集めてワークショップをすることもできない今、東京ビエンナーレの開催もどうなるかわからないけれど、我々にできることとしては、とにもかくにも、青海三丁目地先の地図を描いてみることなのではないか、と思った。思い立ってすぐ1、2日かけてgoogleの衛星写真をひたすらにスクリーンショットした。中央防波堤の外側も含めると膨大な画像の量。今
2021年3月18日 19:30
2020.04 | 森藤埋め立てられてできた、まだ何もない土地。そこには静かな木々と空き地が広がっていた。東京の中でも近くて遠い場所。そこへどのように触れるかを考えていた。桜が散り、日差しが徐々に強くなる頃、新型コロナの猛威が列島に広がり、東京はついに緊急事態宣言が発令された。窓から見やる天気は穏やかなのに、連日跳ね上がる感染者、報道するニュース番組、そういったものに気持ちは灰色に
2020年8月31日 17:10
2020.03.24 | 葛私たちは「自粛期間」の真っ只中にあった。東京に閉じ込められ、五輪とそれにまつわる様々な変動に揺さぶられていた。プロジェクトを揺り起こすために、とにかく青海三丁目地先に行こうと考えた。私にとっては初めての、森藤にとっては2度目の探訪。刻一刻と変貌する場所なので、定期的に行く必要があるとも、感じていた。大井町から湾岸地区へと向かうバスには、フジテレビに出勤する人
2020年8月2日 20:04
2019.09.17 | 森藤人もまばらな都営バスに揺られ、トンネルをくぐる。そこはまだ見ぬ姿の土地があった。暑い、夏の日だった。その日は豊洲の影のない野外でジリジリと日に焼かれながら現場でコンクリートを荒々しく削り、形成を見守っていた。午前中に大方の形状が仕上がり、表面の仕上げをする前に、乾燥待ちのその合間を縫ってかの地に赴くことにした。そう、「青海三丁目地先」である。「青海三丁目