2022/7/28 ふむふむ講演~府立人研教頭部会~
みなさん、こんにちは。
"ちがい"を楽しむ「ふむふむ」ですヾ(≧▽≦)ノ
2022年8月27日、
大阪府立学校人権教育研究会の教頭部会にて
「”ちがい”を知ろう~当事者に聞く性の多様性」と題して
げんのすけによる講演をさせていただきました!
(ご参加の皆さま、お疲れ様でした^^)
大阪府立学校(府立高等学校、府立支援学校)の教頭先生方にお話をさせていただける大変貴重な機会にて、事前にご協力いただいたアンケート結果をもとに、当事者のリアルな想いをお伝えしてきました!
(ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました☆彡
いただいた回答は個人が特定されない形で提示させていただきました。)
今後もふむふむの活動をとおして、当事者の実態やリアルな想いを学校や企業を含む社会に広くお届けし、すべての方が安心して生活できる社会をめざしていきます!
さて、今回は以下のラインナップで講演の概要をお届けします!
ご参加の皆さまは、復習にご活用ください(笑)
これから講演の実施をご検討の皆さまには、本記事が参考になれば幸いです!
府立人研とは?
正式名称は大阪府立学校人権教育研究会です。
『大阪府立学校のすべての校長、教頭および登録している教職員で構成されている人権教育に関わる研究会』で、『1967年に設立して以来、生徒一人ひとりの人権が尊重され、生き生きと学ぶことができる学校づくりをめざして、実践交流・研修・教材づくりなどをすすめて』おられます。
※『』内は府立人研HPより引用
毎年夏季セミナーを実施しておられ、その第2日に実施された教頭部会(テーマは「だれ一人取り残されない ともに高めあう生徒へのサポート・学校づくり」)において貴重な講演の機会をいただきました!
ところで…「教頭って何してる人?」「教頭の学校での立場や役割って?」
という方は是非!教頭とは?~ふむふむYukoのつぶやき#02~をご覧ください。
自分自身が学生・生徒だった頃はあまり教頭との関わりはなく、どんな存在なのかパッとはわかりにくい…という方もいらっしゃると思いますので、ご参考になれば嬉しいです^^
講演内容① LGBTQIA+とは
まずは簡単に用語解説。
ただし、ご存知のように解説しきれないほどの多くの単語がありますので、普段多くの方が触れるであろう単語にとどめておきました。
ここでたいせつなことは、
・「LGBTQIA+」というのはあくまで単語であり、すべてを表すことはできないということ
・自己表現にどの単語を使うかは本人が決めること
(当事者自らがオカマやオナベという単語を使う場合もある)
・用語の知識のみで捉えるのではなく、まずは本人の話をしっかり聞くこと
であるとお伝えしました。
講演内容② 意外と知られていない!?当事者のグラデーション
単語があるのは便利なように感じるけれど、その実、当事者の方はまさに千差万別。
同じ単語で表せる人であったとしも、性自認も性的指向もグラデーションがある。
また、トランスジェンダーの場合、手術や性別変更に対する意識も様々。
ここでたいせつなことは、
・何がたいせつかは一人ひとりちがうということを知ること
・一方的にカテゴライズして判断しないということ
・イメージから入らず、まずは本人の話をしっかり聞くこと
であるとお伝えしました。
講演内容③ 当事者の声 そして学校現場でできること
事前に当事者の方々にご協力いただいたアンケート結果を用いて当事者のリアルな想いをご紹介しました。
当事者の方が、どのような場面で何を感じ、何に困り感を持ち、どうして欲しいと思っているのか…
学校生活の各場面についてお答えいただいたリアルな想いだからこそ、教頭先生方にも身近なこととして受け止めてもらえたのではないかと感じています。(各学校に持って帰り、一人でも多くの先生方と共有いただくようお願いしました)
特に、教頭先生方から挙がったご質問(修学旅行、揺らぎがある生徒対応、親へのカミングアウトのサポート、自傷行為や自死の未然防止)に関しても、当事者の一人であるげんのすけ自身の体験談も踏まえながらお伝えしました。
現在、府立学校に通われている当事者の方や、これから府立学校に通うであろう当事者の方にとって、少しでも安心して学校生活が送れるようになることを考えていると…ちょっぴり語ってしまいました(笑)
講演内容④ Q&A
ここでは、教頭先生方から多くの質問をいただきました。
やはり、学校現場でも様々なお悩みがあるのだな…と感じました。
また、複数校の教頭先生が「ウチの学校では○○のように対応しました」と自校での対応をお話してくださり、他校で実際に行われた対応の情報共有ができたことは、とっても貴重な機会で、ふむふむもとても勉強させていただきました!
感染症対策は欠かせませんが、たくさんの方とリアルな場や雰囲気を共有し、対面でお話させていただくことは、先に述べたような効果ももたらしてくれる、素晴らしいことだと改めて感じました^^!
ふむふむが伝えたいこと
・LGBTQIA+に教科書はない!
コミュニケーションにより理解が深まり、コミュニケーションをはかることで方策を見つけよう
・”ちがい”を知って、”おなじ”を見つけられる、みんなが安心して生活できる学校(環境)づくりをしよう
・「カミングアウトすれば安心できる学校」から「カミングアウトしなくても安心できる学校」にしていこう
最後に
今回、事前に当事者の方々にアンケートにご協力いただきました。
教頭先生方をとおして、一人でも多くの先生方と共有され、今後の学校づくりに生かしていただけるよう期待しています。
そして、ふむふむでは教頭先生をはじめ、現在学校教育に携わっている先生方にもアンケートのご協力をお願いしております。
学校として、教員として、どのような事情を抱えていたり、想いをもっているのか…
今度は、そんな教員のリアルな想い(※)をフィードバックしたいと考えております。※noteUPしました!以下のリンクから、ぜひご覧ください!
当事者と学校現場をつなぐ架け橋となれるよう、頑張ります☆
※【現場のリアルな声】現役教師63人にLGBTQIA+について、いろいろ聞いてみた!~前編~
※【現場のリアルな声】現役教師63人にLGBTQIA+について、いろいろ聞いてみた!~後編~
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