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教頭とは?~ふむふむYukoのつぶやき#02~

みなさん、こんにちは。
ふむふむYukoです。
Yukoのつぶやき#02をご覧いただき、ありがとうございます!(^^)!

実はわたし…
「教頭先生」なるものを経験したことがあるんです…!!

そこで、今回は
教頭職を通じて感じたこと、そしてその想いがどのようにふむふむの活動へとつながるのか…
をご紹介したいと思います。

と、その前に!
「教頭ってどんな人?」「役職名は聞いたことあるけれど、何してる人?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃると思いますので、まずは第一弾。
『教頭とは?Ver.』からお届けします^^*



以下にお示しするのは、あくまでも私が勤めていた自治体の、高等学校におけるお話です。(他の自治体では事情が異なるかもしれませんので、ご了承ください;)

教頭は「ナンバー2」!

教頭とは、…ズバリ!
その学校の「ナンバー2」と言ってよい存在です。

もちろん、トップは校長です。
したがって、最終決定権や責任は校長にあります。
こちらは大変わかりやすいですね。

では、「ナンバー2」である教頭の役割とは?
私は、教頭の大きな役割は2つあると思っています。



教頭の役割~その1.華麗なる調整役~

まず1つが、トップである校長のサポートです。
つまり、校長がよりよい学校運営をしていくために、あらゆる角度から様々なサポートをすることが教頭の大事な役割の1つだと思っています。

校長の意思決定により、学校の方向性が決まることは多々あります。
もちろん、意思決定に至るまでにあらゆる情報を集め、話し合い(会議)や検討を重ねたうえで、生徒や保護者・地域・学校のためになるような決定ができるよう努めなければなりません。
そのためのサポートをするということです。

校長は意思決定を行い、学校の長として責任を取る。
…大変な役職です。
そして、先生方は最前線で生徒や保護者と多くのかかわりをもち、リアルな声をたくさん聴いて知っていますし、また先生方ご自身もさまざまな意見を持っておられます。
その中間に位置するのが教頭。
ここまでお読みいただいただけで、教頭の役割についてお察しの方もいらっしゃるとは思います。。。

生徒や保護者のリアルな情報を先生方から教えてもらい、そして先生方ご自身の意見や想いに耳を傾け、それらの情報を校長にお伝えする。
また、校長がお持ちの情報や設置者(教育委員会)からの指示を聞き、学校に与えられた限られた予算の中でどのように実際の運営を行っていくか…そんなことを総合的に考えながら、校長がそのときにおける最善の判断をできるよう、サポートします。
しかし、教頭にできるのはあくまでサポートです。
最終決定をしなければならないのは校長で、責任を取るのも校長です。
繰り返しになりますが、大変な役職です。


さて、ここまでお読みいただいて、「教頭って中間管理職?」「仕事の幅が広そう…」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
まあ、それは否定できませんね(笑)

ただ、人には得手不得手があります。
ドーンと構えて責任を取るのがうまい人もいれば、
縁の下の力持ち(?)として各方面の調整をするのがうまい人もいます。
どのポジション、どの仕事にやりがりや誇りを感じるかは、人それぞれです。


確かに教頭はトップでもなければ、生徒と直接かかわることも少ないです。(ほとんどの人は、生徒とかかわりたくて教師になります;)
ただし、教頭は40人の生徒の担任をする先生方や、100人以上の生徒を対象に授業をする先生方を含む、すべての先生方の一番身近にいる管理職(※)として、直接情報をもらうことができる貴重なポジションにいます。
一人ひとりの先生方の先には何十人、何百人という生徒がいます。
だからこそ先生方からのご意見は貴重であり、いかに集約して校長に伝えるか、逆に校長の想いをいかに先生方に伝え学校運営へとつなげるか…
(※)私が勤めていた自治体における高等学校では、「管理職」といえば校長・教頭・事務(部)長のことをさします。

学校の「顔」である校長とはちがい、教頭が表に出ることは決して多くはなく、生徒からの知名度は低いことが多いです(笑)
ただ、それもまた教頭なのだと私は思います。
全員が同じことをしていても、意味がありませんよね。
教頭がいかにうまく立ち回れるかで左右されることも多いのではないでしょうか。

私は教頭職が嫌いではありませんでした。(何度も言いますが、どう感じるかは人によります。人にはそれぞれ才能や個性がありますからね!適材適所が一番です^^)★自分の才能、向いている仕事を知りたい方はこちら

…と言いつつ、すぐ辞めましたが…^^;



教頭の役割~その2.先生方の担任~

さらに、教頭にはもう1つ大きな役割があります。(と私は思っています)

生徒に担任の先生がいるように、先生方にも担任のような存在が必要です。
それが教頭なのです。
職員室は、先生というたくさんの生徒と、教頭という担任の先生によってクラス運営されている教室のようなものです。
先生方の勤務や体調管理はもちろんのこと、時には指導・助言を行いながら、生徒や保護者・地域・学校にとって少しでもよいパフォーマンスができるよう、日々先生方と共に奮闘しているのが教頭です。

先生方の周囲で「これは管理職に報告しないと…」と思うようなことが起これば、先生方にとって一番身近な管理職である教頭に報告がきます。
何かあればすぐ生徒が担任の先生に質問や相談をするのと一緒ですね。
(余談ですが、担任の先生に『お母さん!』と言ってしまう生徒もいましたね。それくらい担任の先生は、学校の中においては生徒にとって一番身近な存在だということですね。)

生徒対応や指導の相談、トラブル報告、先生方では判断しかねる問題への対応や、授業・学校行事・クラブ活動に関すること、学校のお金のこと、勤務に関すること、そして先生方ご自身のお悩み…なんでもござれです。

教頭はたくさんの仕事を抱えつつも、先生方からの相談には、いの一番に耳を傾ける必要があります。
教頭が直接生徒を指導することはありませんが、最前線に立って生徒を支援してくれる先生方一人ひとりの声を大切にすることは、教頭の役割そのものです。

補足ですが、学校にいるのは生徒と先生だけではありません。
ひとつの学校を運営するにあたり、本当に多くの方がかかわってくださっています。
例えば、スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカー・キャリアコーディネーターや、学校三師(学校医・学校薬剤師・学校歯科医)などの専門家、クラブ活動などの外部指導員、生徒の特性に応じて看護師や学校生活支援員、時にはNPO法人の方がいらっしゃる場合もあります。
講演や出前授業に来てくださる方や、生徒の進学先や就職先となりうる大学や企業の方など、単発ではありますが、やはり学校運営に欠かせないお客様もたくさん来られます。
教頭は、こうした方々の出入りも含めて、管理しています。

こうして生徒や保護者・地域・学校にとって少しでもよい学校運営ができるように、教頭は学校全体を見つつ、個別対応にも奮闘しているのです。



教頭の役割~番外編.親玉との連携~

そして、一般的にはわかりにくい役割がこちら。
(生徒や保護者から見えにくいのはもちろんのこと、先生方の中にもあまりご存じでない方も多いと思います)

学校運営をするにあたり、その設置者である自治体との連携は欠かせません。
つまり、設置者である都道府県や市区町村の教育委員会(教育庁)とのやりとりです。

私は教頭になる以前、教育委員会に勤めていた経験があるので、要するに”古巣”と連絡を取り合うわけです。
※教育委員会お仕事編は、また改めて記事にします!

学校内におけるトップは校長なので、ある程度は校長に決定権があり、校長が責任を担います。

ですが、学校そのものの設置者は自治体です。
校長では責任を負いきれないことが現実に起こりえます。
その際は、学校の設置者である自治体の責任のもと対応することになるので、日々教育委員会とはこまめに連携を図り、学校内で何かあれば逐一報告することが必要です。

また、教育委員会は各学校における学校運営・教育活動がよい方向に向いているか、常にチェックをしてくれています。
教育委員会は学校のサポートをしてくれますし、ときには指導・助言を受けることもあります。

そして、私が勤めていた自治体の高等学校においては、教育委員会とやり取りをするのは、原則管理職のみです。
つまり、教育委員会との連携のお仕事は、教頭にもたくさん降りかかってきます。

実はこの点が、「教頭って何してるの?」と思われがちで、先生方にさえも教頭の仕事の全容が見えにくいところなのです。

設置者との連携はとても大事なお仕事なのですが、経験したことがない人やそもそもこのような仕事があることを知らない人にとっては、「何でいつも教頭は忙しそうなの?」「誰に連絡しているの?」「何でそんなにパソコンにしがみついて仕事しているの?」と疑問に思われるかもしれません。

設置者との連携は、あくまでも教頭のお仕事の一部であり、そのすべてではありませんが、なかなか一般的には知られていないからこそ、不思議に思えでもあるかなと思い、簡単にご紹介させていただきました。



さて!
以上お示ししましたように、教頭には意外とたくさんのお仕事があります。

学校の「ナンバー2」である教頭は、驚くほど幅広いたくさんの仕事に囲まれつつも、学校全体を見渡し、必要とあらば個々の意見にも耳を傾け、膨大な事務作業をこなしているわけです。
そして、「ナンバー2」だからこそ、学校内のあらゆる情報を持っており、それなりに意見ができる立場で、学校としての決定にも携わることができるポジションの人です。
何となくお分かりいただけましたでしょうか?

ここでご紹介できたことはあくまでほんの一部です。
すべてをお示しすることは到底できそうにありませんが、なんとなく雰囲気をつかんでいただけたのであれば、幸いです^^


それでは、第一弾『教頭とは?』はこの辺にしておきます。
よければ、第二弾『教頭経験で得たもの』もご覧ください☆



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