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そうだ!キャンベラに行こう【日仏夫婦のなれそめ-🇦🇺2:オーストラリア縦断ロードジャーニー/シドニー編④-】

【目次】チャプター1:出会い編
▶︎第1弾 最愛の夫の第一印象が最悪だった話
▶︎第2弾 策士なの?天然なの?ねえどっち?
▶︎第3弾 絶対に忘れられない恥ずかしすぎる初めてのキス
▶︎第4弾 当たり前の関係
▶︎第5弾 そうだ!シドニーに行こう!

【目次】チャプター2:ロードジャーニー/シドニー編
▶︎第1弾 ゴールドコースト〜バイロンベイ〜シドニーまでの旅
▶︎第2弾 念願のシドニー到着
▶︎第3弾 ボンダイビーチとおしゃれなランチ

▼難航するインスペ

その日もインスペ(※1)に来ていた。何度もこなしたインスペにもう慣れっこだったがその日のインスペはいつもとは一味違った。

その物件のオーナーは日本とアジア系のカップルだった。
カップル「私たちはインスペに来てくれた方のパーソナリティを重視しているの。」

そう話すと、部屋の内見や条件の話はそこそこに、私がどうやって育ってきたかや、将来の展望等を事細かく質問されたのは初めての経験だった。

カップル「今日は後3組がインスペに来られるから、その後に一緒に住みたいと思った方にこちらから連絡するのでよろしくお願いしますね。」

なるほど考えてみれば、当たり前のことだ。一緒に住む人を選ぶ権利はオーナーにあってもいいのだ。今までのインスペは部屋を紹介されて条件を話し合い、どちらかといえばオーナーの方がうちに決めてくださいねお願いしますと言った調子だった。いきなり面接と化したインスペは緊張感にあふれていた。

※注1:インスペ:インスペクション。シェアメイトを探しているお家の内見の事でどんなお部屋か見学に見学させてもらうとともにオーナーとの交渉をする事。オーストラリアでは「NICHIGO  PRESS」や「GUMTREE」というサイトでシェアハウスを探していました。

シドニーでの家探しは正直難航していた。数ヶ月の間だけであっても安心して住める家に住みたいという願いは簡単に叶えられるものではなかった。

私「気持ちはわかるけど、居心地悪かったからあの家は嫌だなぁ。」
彼「今晩あのカップルから合格通知きたらどうするの?すみませんこっちは貴方達不合格でしたすいませんっていうの?」
悪い顔で彼が笑ってそう言った。

彼「それか、僕にアイデアがあるんだけど。一回キャンベラ見に行ってみるっていうのはどう?」
私「ウケる。行く。」

シドニーが有名すぎるせいで忘れてしまいがちだがオーストラリアの首都はキャンベラだ。
シドニーから293キロ。たった3時間の距離だと分かるとちょっと興味がそそる。
もし気に入らなかったら、またシドニーに戻ってくるだけの話。
またプチ旅行ができると思うと胸が躍った。

▼ブルーマウンテンズ離婚の危機

キャンベラに行く日、せっかくならブルーマウンテンズも見ておこうよとの彼の希望で寄り道をすることに。そこには素晴らしい広大な自然がどこまで続いているんだろうというほど遠くまで続いていて思わず息を呑んだ。

世界遺産地域にも指定されているブルーマウンテンズ。この美しいユーカリの木の森は4000kmにも及ぶらしい。この中に何匹ものコアラが潜んでいるのかなと話したのを覚えている。

ブルーマウンテンズにある不思議な形の大きな岩「スリーシスターズ」美人三姉妹が村の老長によってその姿を岩に変えられてしまったというアボリジニの伝説から名付けられたとか。

この後の2019年の森林災害でここブルーマウンテンの20%以上が焼失してしまったというニュースを見てとても心が痛んだ。

ここブルーマウンテンズで、私は新たな彼の一面を見ることとなる。
ここではじめて気づいた彼の新たな一面というのは、山好きの彼は山に登るとスーパーマンごとく進化?変身?するということ(笑)
「セーラームーン?」「スーパーサイヤ人?」いやいや、あれは完全に「犬」の姿である。(笑)

嬉しくて先先に登って、遠くから「まーだー?」と聞こえたと思えば、戻ってきて少し手を引っ張りにくる。ウザいので手を振り払うとまた気づけば先の方にいて「まーだー?」と遠くから手を振るのが見えるのだ(笑)
ちゃんと調教されているのか、飼い主(私)の目の届かないところには行かないが嬉しそうに山を軽々と登っていくその姿はもう犬そのものであり、本人も認めている。(笑)
永遠と続く階段を息を切らせながら必死に登っていると、3階分位上からしきりにに早くと叫ばれた時にはもう堪忍袋の尾がプッツリ切れ、もう離婚だ!まだ結婚していないがもう離婚だと叫んだ。(笑)
私たちの間では、成田離婚ならぬブルーマウンテン離婚として私たちの最大の離婚の危機として歴史に刻まれることとなった。
※あ、まだ結婚していなかったけど(笑)

そんなこんなだったが、山の中でスーツケースを持って1人で歩いて去るわけにもいかず、しょうがなく車に乗り込みもう一生一緒に山など行かないと宣言したのが今では私達の笑い話になっている。

それでも旅はまだまだつづく

ーーおまけーー

疲れ果てた私の顔あぁ可愛そうに(爆笑)

—-あとがき(おまけ)—
本文には書かなかったのですが、到着したばかりの日のある夜に夜街を散歩していてゴールデンブリッジを歩いてみようって思いつきで行って見たんですよね。
車で渡るものかな?そもそも歩いて渡れるのかな?と心配しながら言ってのですが、案外普通に歩けちゃいました(笑)

そして、そこから見えたオペラハウスが海に浮かんでいるようで立派でとても素敵でした。

そしてまた別の日は、私たちを出会わせてくれた夫婦にシドニーで再会もしていたり。
アグレッシブでお似合いの2人。またいつか会いたいなぁ。

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次のお話

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