「マジメ」が嫌なら「マメ」になれ。

こんばんは。皆さん、今日もお疲れさまでした。

本日は、「真面目さ」というテーマについて書いていきたいと思います。
私は幼いころから、周りの人に真面目だと言われ続けてきました。思春期の頃はそれがとても嫌でかなり悩んだことを覚えています。しかし、大人になるにつれ真面目コンプレックスは抜けていき、今ではれっきとした長所としてとらえられるようになりました。

皆さんの中にも、よく真面目と言われ、それを恥ずかしいものだと考えられる方はいらっしゃるのではないでしょうか。特に、10代や20代前半の方に多いのではと感じます。本日は、真面目コンプレックスに悩む全ての人に向けて、そして10年前の私に向けて、この記事をお届けします。

タイトルは、『「マジメ」が嫌なら「マメ」になれ』と打ちました。

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「マジメ」は恥だが役に立つ。

真面目と言われることにコンプレックスを感じる感覚は、他の人には分かりにくい独特のものです。しかし、世の中の”マジメ族”の方々は、いろんな場面で周囲から真面目と言われ、心をすり減らしています。

真面目と言われた時、マジメ族の人々はこのようなメッセージを受け取る傾向があるようです。

融通が利かない。頭が固い。
人間として面白みがない。
要領が悪い。
完璧主義で身を滅ぼしがち。
ガラスのハート。

特に10代のころ、私も周囲の友人に真面目だと言われていた時は、上に書いたようなことを暗に言われているような気がしました。

そもそも真面目な人は、元来自分に欠点があればすぐに直したいと思うクセがあります。ですので、真面目であることにメリットを見出せないと、真面目を良い評価と捉えられず、反対に悪い側面ばかりを見てしまいます。そう、マジメのドツボにはまるのです。

ただ、あなたのことを真面目だと言う人は、決してあなたを傷付けるために言っているのではありません。むしろ、あなたの生き方、姿勢に敬意を表している場合が多いと感じます。

責任感が強く、何事にも当事者意識を持てる。
困難に果敢に立ち向かうことができる。
与えられた課題をきっちりやりきれる。

マジメ族の人々は、真面目という言葉が本来持つ良い側面を無視してしまいがちです。上に挙げた真面目の良い点というのは、必ずビジネスに直結してきます。ビジネスでは、いかに相手に信頼してもらえるかがカギを握るでしょう。期待に一生懸命応えようとしてくれるビジネスパートナーは、信頼できますよね。
真面目であるという性格は人生において大きな武器となり、特にビジネスにおいては絶大な効果を発揮します。

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「自己中心的マジメ」

お伝えした通り、真面目であることはマジメ族にとって恥ずかしい事かもしれませんが、社会では確実に役に立つ才能なのです。

しかし、「頭では分かるけれども、私にはどうしてもそうは思えない。真面目と言われるといつも虫唾が走る。」という方もいらっしゃるでしょう。
それは、あなたの真面目が「自己中心的なマジメ」であるからかもしれません。

自己中心的マジメとは、真面目である矛先が常に自分になってしまっている様子の事です。しかもこれは、自分ではなかなか気づけないものです。

例えば、チームであるプロジェクトに取り組んでいたとしましょう。あなたは、チームの繁栄のために自分も含めてみんなが一生懸命努力することは当然だと思うでしょう。しかし、チームは多種多様な価値観を持つ人の集合体です。あなたが一生懸命行っていても、他のメンバーは手を抜いてしまうかもしれません。そこでマジメ族のあなたならおそらく、皆に「もっと頑張ろうよ!」と訴えかけると思います。

ここまで流れは当然のことに思えますよね。ただ、もしあなたの働きかけに対し、メンバーが「○○はマジメだなあ」と言ったとしましょう。そう言われた時に少しでも不快な思いをした場合、あなたは「自己中心的マジメ」の種族かもしれません。

要は、自己中心的マジメの人は、真面目の矢印が自分自身に向いているのです。
チームメンバーに一生懸命になってほしいという願望は、もしかすると今の状況を不快感を覚え、なんとか自分にとって心地よい環境にしたいから生まれているのかもしれません。または、みんなが真面目になり自分と同質の人間が増えることで、自分の真面目へのコンプレックスに抗おうとしているとも言えます。こういう痛いところをつかれている気がしてしまうから、不愉快な気分になってしまうわけです。

これは、自分自身ではなかなか気づけないものでしょう。ただ、人に真面目だと言われた時、一呼吸おいて考えてみてください。自分の真面目の矢印がどこへ向いているのかを。

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「マメ」のススメ

では、自己中心的マジメに気づいたあなたは、次にどうすればよいでしょうか。

話の流れからすると、「真面目の矢印を他者に向ける」になります。

世の中は他者に矢印が向いた真面目な人のことを、「マメ」と呼びます。

マメな人というのは、徹底的に他者目線です。毎年知り合いに綺麗な年賀状を送る人や、飲み会の清算をすぐに行う人。もちろん、マメな人だと思われたいというスケベ心も少しはあるかもしれません。しかし、マメな人というのは他者への貢献のために面倒をいとわない「真面目の理想モデル」だと言えるでしょう。

そしてもう一つ私がお伝えしたいのは、真面目な人はマメになる素質を十分に持ち合わせているということです。

たとえ自己中心的マジメの人であっても、その根底には「物事に対する誠実さ」というものがあります。この「誠実さ」というのは、とても重要なファクターです。誠実さを持ち合わせていない人がマメになることはできません。誠実の対象を「物事+自分」から「物事+他者」に切り替えた瞬間、あなたは正真正銘のマメな人になることができるのです。

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真面目という言葉には、どうしてもマイナスなイメージがつきまとってしまう世の中です。某引っ越し社CMで元ボクサーが「マジメが一番!」と叫んでも、どこか時代錯誤を感じてしまう。そんな雰囲気すらあります。

ただ、マジメ族で26年育った私としては、それでも「マジメが一番!」と豪語したいです。真面目な人が、世の中の歪な風潮に流され変に斜に構えるのは、本当にもったいないと思います。

これから、「信頼」「信用」が通貨のように扱われる時代がやってきます。真面目であるということを恥ずかしいと思わないでください。そのうち、時代があなたに追いついてきますから。で、それでも真面目が嫌なら「マメ」になりましょう。

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本日もご覧いただきありがとうございます。

それでは、今日の一曲。

どこか懐かしい夜のハイウェイ。
https://youtu.be/W37gohJRqtM?list=RDW37gohJRqtM&t=6

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【執筆時間:58分】

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