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ピクニック日和は初夏を弁当に詰め込んで。

「ピクニックに行こう!」って小学生以降は聞かない誘い文句だ。
が、大人になってもピクニックってワクワクする。

最近はアレコレ大変だけど、かなり近しい友人と二人だし、ほとんど人がいない場所だしまぁ大丈夫だろう。
分からんけど、、、


・ピクニック日和

ちょうど良い気温、穏やかな風、木漏れ日、ピクニックをするに相応しい日だ。
村上春樹の小説”カンガルー日和”を思い起こす、まさにピクニック日和だ。
(カンガルー日和は読みやすい短編なので、初めて村上春樹の小説を読む方にオススメ)

我々は地元民もあまり知らない穏やかな原っぱでピクニックをした。
木陰に腰掛け、ビールを開け弁当を食べとりとめの無い話をした。
食べ終えると、甘い物とコーヒーを嗜む。
そしてまた話をするのだ。

・前日までに漬けたり炊いたり

弁当は漬物や煮物などを用意しておくのが良い。
表面に味をつけるのより、中まで味が染みている方が弁当には向いている。

それにある程度完成されていると、当日は楽なのだ。

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漬物を作る時は多めにこさえておくと、しばらく食事に使えるので便利。

・白瓜漬け
塩ずりした白瓜を半割にし、塩、昆布、少しの酒と水で漬ける。
時間が無い場合は刻んでから漬けると良い
唐辛子を少しいれると味が〆る。
・アスパラガス昆布〆
固めにアスパラガスを茹で、塩をして昆布で挟んで一日置く。
梅酢を少し入れると美味しい。
・ミョウガ甘酢漬け
ミョウガを縦半分に切りサッと茹でザルに取り軽く塩をまぶす。
酢3:砂糖2で温めた甘酢に漬ける。

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金柑シロップ煮はたまたま作っていたのだがよかった。
こういう甘い物を少しいれると良い口直しになる。
崎陽軒シウマイ弁当の杏みたいな感じ。

金柑シロップ煮
金柑を半分に切り種を取る、サッと茹でて水に晒し
ザル上げした金柑の重量の半分くらいの砂糖と蜂蜜、少しの白ワインでコトコト炊く。
仕上げに少し醤油をいれると味が引き立つ。

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鶏は味噌粕漬け、弁当は冷めて食べる物なので、柔らかくする一手間は大事。
こういう系のおかずが弁当には最適だろう。

・鶏の味噌粕漬け。
鶏の余分な油を切り落とし好きなサイズに切る、大きめがオススメ。
肉に塩をして10分くらい置いて水分を拭いたら、味噌2:酒粕1に少し酒を足したので漬ける。

焼くときはフライパンやオーブン、グリルで。
味噌が焦げやすいので注意。

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今回は飯を前日に炊いた。
モチ米を混ぜて水分少なめで炊くのが弁当には最適な気がする。

タコ飯
酒40cc、薄口醤油40cc、水460ccを沸かせてぶつ切りタコをいれすぐ冷ます。
うるち米2.5合、モチ米0.5合をあわせて研ぎ、タコを除いた出汁で炊く。
今回は一緒に千切り生姜を沢山、ヒジキ10gを戻したの、昆布1枚をいれて炊いた。
炊き上がったらタコを混ぜ合わせて完成。

三つ葉や葱、セリ、ミョウガなどを仕上げに乗せると良い。


・当日は焼いたり茹でたり切ったり

前日までの準備も大事だが、なるたけ食べる時間に近い方が良い物もたくさんある。
焼き物や茹で物、切るのも当日のほうが良いだろう。
場合によるけどね。

俺の場合、当日は温かい物をこさえて、冷ましつつ他の物を仕上げて、洗い物や片付けをできる限りやってから盛り付ける。
盛るときはなるたけ冷ましてからが鉄則。特にこれからの季節はね!

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まずは焼き物から。
今回は椎茸ししとうなすを焼き、そのままのフライパンで鶏の味噌漬けを焼き、フライパンをキッチンペーパーで拭いてから豚肉を焼いた。
弁当に限らないけど、洗い物を最小限にする順序立ては大事。

・豚と金柑の照り焼き
豚ロースは一口大に切って塩コショウと片栗粉をまぶす。
脂を敷いたフライパンでカリッと焼き、金柑とシロップ、醤油で味付け。
甘さが足りないときは砂糖かみりんを足す。
タレは多めにしてしっかり絡ませるのが大事。

片栗粉をまぶすことで、肉が軟らかく焼けるし、タレがしっかり絡まる。
弁当だからこその調理。

・ナスのおかかまぶし
写真を撮り忘れてたけど……
ナスに軽く塩をして5分置いてから片栗粉をまぶしカリッと焼く。
焼けたらポン酢と鰹節で和えて完成。

焼くときは皮目からジュッと焼くと綺麗に仕上がる。
鰹節をまぶすことで美味しさの衣ができて時間が経っても美味いのだ。

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弁当のボス、たまごやき。
大好物だし、作るのも大好きな料理。
だし巻き卵は美味いけどすぐに食べないと出汁が溢れるので、弁当には卵焼きなのだ。

今回の卵焼きは”溢れないけど出汁多め”という卵焼きとだし巻きのハイブリットみたいな物だ。

・卵焼き
砂糖小さじ1、みりん大さじ1、水大さじ3、粉末和出汁小さじ1/2、薄口醤油小さじ1を合わせて沸騰させた。
アルコール分が入ると卵が固くなると、砂糖をしっかり溶かすって理由で加熱したが、時間が無ければ混ぜるだけでもOK、レンチンでもOK

冷めたら卵3個と混ぜて巻く。
巻くときは油をしっかり使うこと。高温で焼くことで美味しい仕上がりになる。

もし興味あれば読んでみてね。
かなり細かく卵焼きについて書いてあります。


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タコ飯は温め直して三つ葉をたっぷり混ぜておにぎりにした。
可愛らしいサイズで食べやすく。

おにぎりにする時は手袋をするかラップでする事!!
どんだけ洗っても手は常在菌がいるので弁当は特に注意。
ちなみに手袋はエンボス手袋ってのがオススメ、ほとんど米がくっつかない。

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そうこうしてる内に温かい料理ができあがってきた。
バットの下に保冷剤を置いてしっかり冷ます。

カボチャは塩茹でしてバター少しと和えた物。
弁当には味の淡い物も大事。

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んで、こっちは副菜系のみなさん。
説明した物意外には、茹でたスナップエンドウ、ひたし豆の梅和え、赤大根。

白瓜は漬けたのを刻んで、昆布も刻んで、煎りゴマと和えた。
唐辛子が少しあると見た目も綺麗なのよね。

・ひたし豆の梅和え
ひたし豆(青大豆)は戻して固めに茹でて潰した梅干しと和える。
今回は二日目に茹でたのがあったので使った。
お弁当にお豆が入っていると嬉しい。

・盛りつけ盛り込み

弁当の盛り付けは難しい。
普通の料理と違い、その形のまま食えるとは限らないからね。
揺れたり、寄ったり、味が染みたり、色が移ったり…そういうのもひっくるめて盛るのが弁当なのだ。

最初は色々考えすぎて大変だけど、慣れると楽しくなってくる。
食べる頃にはこの味がここに染みて…!!みたいな仕掛けもできる。

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盛る前はこんな感じ。
なんとなくイメージを作って盛る。

まずは形のしっかりした物(ごはん、鶏肉、卵焼きなど)で型取り
その後バラバラ系(なすび、豚、白瓜など)を入れて
細かい物(アスパラ、カボチャ、焼き野菜など)で間を埋め
仕上げに彩り要員(スナップエンドウ、ミョウガなど)を飾る。

隙間を作ると寄る原因になるので注意。
豆みたいなそのまま入れると散らばっちゃうのは、カップやケースを上手く活用してあげると良い。


・仕切りにまつわるエトセトラ。

仕切りは食材に合わせ
一緒に食べて美味いかな~とか
色のバランスどうだろうな~とか
色々と考えて入れてる。

隣り合う料理も細かく相性を考えて入れたいけど、まぁ限度はある。
今回の仕切り要員はシソ、レタス、赤大根スライス。

・赤大根の仕切り
赤大根を薄くスライスし、塩を振って数分で完成。
こだわるなら酢や柑橘を合わせると綺麗な色が出る。
赤や紫色の大根や蕪はこういうときの仕切りに重宝する。

口直しにもなるし、綺麗だし、美味い。
レモンのスライスもオススメ。

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んで、こんな感じ。
豚にはスナップエンドウとしそ
卵は両サイドの肉類なら多少の味移りは良いかな~と思い。
鶏肉はミョウガとレタス。
焼き野菜で隙間を埋めて、豆はカップに入れた。
おにぎりの隣は漬物とおかか和え、どっちも味が移ってOK
ナスビはしそで仕切り。
カボチャは赤大根で仕切り。
ここはあんましふれあって欲しくないからしっかりガード。
アスパラと白瓜は似た味なのでお隣に。

みたいな感じかな~
正直そこまで計画してなかったし、盛り付けが想定とかなり違ってるし……
まぁうまく出来たから良いのだ!!


・改めて、メンバー紹介。

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一の重
タコ飯 三つ葉
ナスのおかかまぶし
茹でカボチャ ほんのりバター
アスパラ昆布〆
白瓜漬物

ごはんと漬物と野菜の重。
カボチャとアスパラは二の重に入れる予定だったけど、まぁ結果オーライって事で!!

黒い食材(ヒジキやナス)がはいると見た目が締まる。

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二の重
鶏の味噌粕漬け
ミョウガの甘酢漬け
焼き椎茸とししとう
卵焼き
豚と金柑の照り焼き
青大豆の梅和え

こっちはおかず重
肉と卵、そして口直しにピッタリな豆の梅和え。
ミョウガの彩りとスナップの形が良いのよ。

・おいしい!たのしい!大好き!

ってな訳で~実食!!
ちょこっとだけビールを乾杯!

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飲み物はビール少し飲んだ後、熱々のほうじ茶、最後は温かいコーヒー。
一緒にピクニックした友人が甘い物を作ってくれてデザートにした。

ういろうって家で作れるのね……
コーヒーとめっちゃ合うわ~

幸せ。ハッピーが溢れる。

真面目に自粛しまくってあれもこれも我慢して……
ってしてたからこそこういう開放感は良いね。
今はまだ二人ごはんくらいが限度だけど、そろそろいい加減に解放的な生活がしたいね。

もうちょいだよね、、、きっと。
言いたいことも苦しいことも沢山あるけど、、、

生きてるだけで偉い!!そう思うのもそろそろ限界よ。
けど、生き延びよう。


・家に帰るまでがピクニック。

ピクニックは平和に終わり、ダラダラと帰った。
夜は少し雨が降った。

梅雨が近づいている。
中医学で言う所の”甘”の食材を食べよう。
今日のメンツで言うと豆、金柑、カボチャ、ナスビ、アスパラ、なんかかな。
体調には気をつけようね。

おしまい。




朝ドラは見れてないけど、主題歌が良いので聞いてみてね。
バンプらしい優しい歌詞が染みます。
このご時世、大変だからこそ聞いて欲しい。

本当におしまい。

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いつもありがとうございます。 書くの大好きだけどやっぱ大変だから、サポートして貰えると持続性が増します。