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香ばしくて美味しい”焼き鶏胸肉”の丁寧なレシピ。

少し前、茹で鶏についてアレコレ書いた。
作り方やコツはもちろん、皮や茹で汁の使い方なんかも書いた。

かなり気に入っているので、週に1度は作っていたし、我が家の常備菜として必須だった。(過去形)
野菜中心の我が家において貴重なタンパク源のひとつ。

けど茹でる度に皮を使ったり、中華スープをこさえるのはいささか大変だ。
うん、そうそう、結構大変。

・焼いた鶏胸はメインにもなる。

我が家では鶏胸肉をメインにするときがある。
そういう時は皮目をしっかり焼いて、酸味のあるタレや野菜を合わせる事が多い。

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生のトマトと焼いたトウモロコシ、塩とオリーブオイルのゴロッとしたソースで食べるのも良い。

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ゴマ油と塩とレモンのソースに薬味たっぷりを合わせるのも良い。
香菜、金柑、葱、生姜みたいなね。

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メインにするにはちょこっと弱いから、大きめの副菜を合わせたり、炊き込みごはんにしたりしてバランスを取ります。


んで、こないだ余ったのを次の日に冷やしで食べた。
「あらら美味いな、茹で鶏より美味いな!」
皮目の香ばしさが足されるし、火入れも簡単、皮や茹で汁が残る心配もないし、良い事尽くめじゃん!!
こりゃアリだね。

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ってな訳で何度か作ってみて、常備菜として使う場合のレシピができた。
焼きたてを食べるんじゃ無くて、冷まして数日~1週間くらいちょくちょく食べる用。

オススメ。

ただし、少し時間がかかるのと、ガスバーナーがあった方が美味いので悪しからず。
慣れたら片手間で気軽にできる。


・材料

鶏胸肉
塩(肉の重量の1%位)
油少し

だけ。超シンプル。
欲しければ胡椒や生姜、ニンニク、ローズマリー、唐辛子などをあわせてもいい。
鶏の臭みが気になるときは胡椒をするのが好き。

フライパンはテフロンのがあると良い。
鉄の場合は油をし~っかり馴染ませたやつね。
あとフライパンより一回り小さい蓋もあるといい、なければ皿でもOK

あとあと、ガスバーナーは欲しい。
無い場合のアレコレは後ほど。


・作り方

①まずは鶏胸肉に塩をして1時間以上置く。

ビニールにいれて一晩おくとしっとり美味い。
んで、焼く前に30分くらい常温に置く。
暑い季節に放置しすぎると危ないので注意。

臭みが気になる場合は身の面にスパイスを振っておくと程よく染みて美味い。
皮目にすると焦げる原因になるので注意!

脂が多すぎるのもは外す。
その鶏脂は他の料理に使おう。

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②焼き始め。

フライパンに少しだけ油を敷き、皮を下に並べて極弱火で焼きはじめ。
鶏の皮をなるたけ広げてあげるのが大事。
皮があるおかげでゆっくり火が入るし、皮が均一に香ばしくなるのでこの作業はしっかりね。

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一回り小さい蓋なり皿なりを乗せてあげると重しになって綺麗に仕上がる。
重すぎると肉汁が抜けるので注意。

”極弱火焼き→火を消す”を繰り返してじっくり火をいれていく。
火を消すタイミングは気が向いたらで、ゆっく~り全体を温めるイメージ。
焼き5分→余熱5分を繰り返すみたいな?

フライパンの位置をずらしたり、肉の場所を変えたりしつつ均一に火が入るようにする。

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肉汁や脂が出てきたらスープとか他の料理に使ったり

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一緒に野菜を炒めると肉汁を吸ってくれるので美味い。
レンコン、人参、ジャガイモ、カブ、キノコ、なんかがオススメ。

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③ひっくり返す

皮目からじっくり火入れをしてこれくらいの色になったらひっくり返す。
火の通ったピンクも存在するけど、判断は簡単じゃないので注意。
鶏の生食で腹壊すのマジで辛いから……!!

火を消す時間も含めて30分~1時間かけて加熱してます。

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んで逆側も少しだけ火入れ。
こっちは数分でOK

これでも充分に美味い。
というかめちゃめちゃ美味い。

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④香ばしく炙る。

この一手間が大事なのよ。
遠火でじっくり炙ってあげると香ばしくなる

ガスバーナーが無ければコンロの火で焼いても良いし、グリルやトースターでも良い。
とにかく直火で焦がすのが大事。

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焦がす手段が無い場合や忙しい時は、フライパンで皮目を焼く仕上げに中火で焼き目をつけてあげると良い。
コレはコレでしっかり美味い。

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皮目はもちろんだけど、皮で覆いきれてない部分を炙るとスライスするとき均一に香ばしくなる。

冷めると焼き目が穏やかになるのでしっかりめに炙ると良い。

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⑤ピッチリしまう

茹で鶏の場合は茹で汁の中で冷ましたり、キッチンペーパーで包むとシットリ感を保てるのだが

焼きの場合はラップが良い。
ピチッと包んで皮目を下にして冷ます。
皮を下にすると皮が剥がれにくくなるから大事。

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冷めると皮下にゼリー状の肉汁が固まるのだが、このゼリーが胸肉の淡泊さを補ってくれて美味い。

・仕上がり。

熱いうちに切ると肉汁が溢れちゃうので注意。
しっかり冷やしてから切るべし。

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じっくり火入れしたことにより肉汁が保たれててシットリ。
そんでもって炙った香ばしさは冷めると落ち着いてくるし、身に香りが馴染んで美味い。


・アレンジあれこれ

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そのままスライスして食うだけでも美味い。
塩1%だと結構しっかりした味なのでそのままの野菜と合わせても良い。

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サラダに入れる時は一口サイズにスライスしてあわせるのが良い。
焦げた香りが良いアクセントになる。


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コールスローにいれたりも良い。
まったりした味の中に香ばしさがはいると良い具合に引き立つ。
茹で鶏も美味いのだけど、こういうアクセントの香りがあるのは良いね。

なんでだか分からないのだけど、暑くなってくると茹で鶏の淡泊な味より焼いた香ばしさがある方が欲しくなる。
なんでだろ。食欲がなくなりやすいからかな。

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トマトと豆とキュウリを一緒に合わせて、レモンとオリーブオイル、塩とコショウで味付け。
我が家の定番のサラダ。

アボカドや人参、カブ、ラディッシュ、茹でた芋やかぼちゃをいれてもいい。
イタリアンドレッシングから油気を減らして酸味を尖らせたイメージで味付けしてる。


・おわりに

鶏胸肉の食べ方は色々あるが、我が家ではしばらくは焼きが主流になりそうだ。
けど、美味しい鶏出汁が欲しいときや鶏皮を使った料理がしたいときは茹でるだろう。

我が家において鶏皮は餃子のジューシーさの大事なポイントだし。
鶏の茹で汁で作るスープは美味いしね。

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今日のお昼にも食べたよ。
皮目がいいのよね、香ばしくってプルプルで美味い。


おまけ

最近はこの曲がマイブーム。
彼のエッセイはくだらないけど、すごい人間くさいのが好き。

無駄だ ここは元から楽しい地獄だ
生まれ落ちたときから出口はないんだ。
ただ地獄をすすむものが
悲しい記憶に勝つ。

こういう歌詞が染みますね。

地獄を楽しもう。

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