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こころおきなく忘れるために、そのとき思ったことを書き留めておきます。展覧会、本、仕事、…

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こころおきなく忘れるために、そのとき思ったことを書き留めておきます。展覧会、本、仕事、とか。

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Walls & Bridges 展(東京都美術館)が見せてくれたよりよく生きるための営み

もう終了してしまった展覧会ですが、ここで取り上げられていた作家たちの存在を知ること自体が、生きていくなかで大切にしたい何かな気がするので、書いておきたいと思います。 「壁と橋」……展覧会名を見ても何もピンとこなかったにもかかわらず、ウェブサイトを開くと一気に興味をそそられました。 (開催期間:2021年7月22日~10月9日) 不思議な風景画に引き寄せられて展覧会ウェブサイトで目に入ったのは、濃いめの水彩の風景画でした。山のなかでしょうか、眼の前に緑がうねりながら重なっ

    • 私のせいで何かあったら?|2023.12.1

      秋がだいぶ深まって、子と一緒にお風呂から出た瞬間のヒヤッとした肌触りに冬の気配さえ感じるようになった。涼しくなるのをあんなに待ち侘びていたのに、こんどは寒さに怯えつつあるなんて、退屈している暇もないな、という感じである。 子は生後10ヵ月を迎えて、相変わらず元気に育ってくれている。ただ一度だけ、大量に吐いてギャアギャアと泣き止まなくなったことがあり、そのときはかなり動揺した。それも金曜日の夜というタイミングで、かかりつけ医に相談できない状況だったので、私はほぼパニックになっ

      • 母親以外の何者でもない夏|2023.09.20

        先日、子が生後7カ月を迎えた。そしていつの間にか9月になっている。7月、8月はとても暑くて、あっちっちぃね〜、と言いながら家の周りをぐるぐるしているうちに溶けて消えていった。この夏、私はほとんど半径1キロ圏内で生きていて、その間、子には歯が2本生え、寝返りもほふく前進もできるようになり、ベビーチェアに座れるようになり、離乳食を食べるようになった。 離乳食の回数は当初1日1回で、今では2回になった。形状も、初期(生後5、6カ月ごろ)のトロトロペーストから次第に水分を減らしてベ

        • 乳腺炎からの帰還|2023.06.19

          子が月齢4カ月半くらいになった。今日も子が元気でいるのも当然のことじゃない、と、また思う。いや、毎日元気だし、これまで特に大きな問題を抱えたこともないのだけど、それでもだ。 そんな縁起でもないことを口に出すものじゃないと、私もそう思う。考えてもどうしようもないのだ。本当にどうしようもないのだからもうそんなことは乱暴に蓋をして二度と出てくるなと封じ込めたくなる。それでも、「赤子は原因不明で死ぬことがある」という知識は心の奥のほうでくすぶっていて、ふとした時に胸を締め付けるのだ

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          乳をめぐる冒険の序章|2023.04.20

          先日、子が生後2カ月を迎えた。前回の日記は生後2週間くらいだったので、それからもう2カ月くらい経ったということだ。あれからずいぶん体も気持ちも楽になった。 1カ月半ほど前に、里帰り先から東京の自宅へと戻ってきた。自宅では夫がこれでもかというくらいに知恵を絞り手間をかけ、私と子が快適に過ごせるように環境を整えてくれていた。それでも実親の手厚いサポートが終わると思うと心細くて涙が出た。これだけ手を尽くしても私が泣いているのを見て夫はがっかりしたようで、初日の夜から2人で泣いたり

          乳をめぐる冒険の序章|2023.04.20

          産めた|2023.02.17

          羊水過少で管理入院となってから4日ほどで子を産むことができました。産み上げた感動に浸る余裕もなく始まった育児にてんやわんやしながら、2週間ほどが経ちました。 産めた。無事に産めた。その安堵をどう言葉にしたらいいかわからない。産んでから十数日、うれし涙など流している暇がないほどずっと不安だった。自分の体のダメージと、授乳の困難と、泣き止まない子どもと、眠れない夜の孤独と、回らない頭と、空回りする意欲とか、理不尽なイラ立ちとか、いろいろと。すやすやと昼寝してくれている子の脇でよ

          産めた|2023.02.17

          入院へ|2023.01.24-01.27

          [2023.01.24(火)]ちょっと心配 妊婦健診(39週6日)、羊水の量が半分くらいまで減っているとのこと。健診の頻度が上がるので、継続して様子を見ていって、どんどん減るようなら管理入院になると。心配。でもひとまず今日のところは、胎児は非常に元気に動いているようだったので、まぁ何よりだなと思う。 今夜から明日にかけて、経験したことがないような大寒波がやってくるという。今も台風のような風が吹き荒れていて怖いくらいだ。明日は雪が揺ってしまうのだろうか。雪が解けるまで、どう

          入院へ|2023.01.24-01.27

          緊張も緩みつつあって|2022.01.20-01.23

          [2022.01.20(金)]ラズベリーリーフティー お腹が頻繁に張り、うっすらと痛みを感じるようになってきた。いっぽうで、あんなに痛かった胸の下の肋骨付近は痛くなくなってきた。胎児が骨盤のほうへ下りてきているのだろう。 昨晩から、安産祈願のお茶と言われるラズベリーリーフティーを買って飲み始めたので少しリラックスして体の準備が進んだのだろうか。なんとかという成分が骨盤まわりの筋肉を緩ませたり、女性ホルモンのバランスを整えたりするという有名なハーブティーらしい。母は「いまご

          緊張も緩みつつあって|2022.01.20-01.23

          抱き枕に抱かれて|2023.01.17-01.19

          [2023.01.17(火)]なんて幸運だろう 妊婦健診(38週6日)、母子ともに異常なし。体重1㎏増、特に注意なし。内診の結果、まだすぐには生まれなさそうな様子。 今日診てくれた先生が非常に丁寧で感動を覚えるほどだった。胎児と母体の状態を詳しく説明してくれただけでなく、入院時についての質問にも明確に、優しく答えてくれた。しかも目を見て会話をしてくれた。出産間近の不安を感じているなかで、こんなふうに心から信頼できる対応をしてもらえるととても気持ちが和らぐ。長い待ち時間もま

          抱き枕に抱かれて|2023.01.17-01.19

          息をするのを忘れてはいけない|2023.01.13-01.16

          [2023.01.13(金)]ミツバチの行方 冬だというのに、まだミツバチが数匹、庭で粘っている。玄関の脇に置いてある鉢植えにはもう花など一つも咲いていないのに、毎日やってきて、休んでは飛び、休んでは飛んでいる。そして隙あらば温かい家の中に入ろうとする。実際、何回か室内に入ってしまってアラアラと追い出したことがある。 先日の大風の後、姿が見えなくなったのでとうとう死んでしまったかと思っていたのだけど、いい天気が続いたからかまた来るようになった。かわいいような、困るような。

          息をするのを忘れてはいけない|2023.01.13-01.16

          お産とは別のことを考えたい|2023.01.10-01.12

          [2023.01.10(火)]出産レポが怖い 他の人の出産体験談を読んでは恐怖に駆られる。マタニティスイミングスクールに通っていた時も、先輩受講者からの出産報告のお手紙を公開してくれていたのでよく読んでいたけれど、その時よりもずっと差し迫った気持ちで読んでしまう。一人ひとり違うのだから気にしても仕方ないのだろうけれど、「陣痛の最初のころ、我慢できる程度の痛みのわりに子宮口が意外と開いていたからシメシメ安産か?と思っていたけれど、その後、陣痛はひどくなったのにお産が全然進まず

          お産とは別のことを考えたい|2023.01.10-01.12

          安産祈願モード突入|2023.01.06-01.09

          [2023.01.06(金)]ウォーキングレベルアップ編 昨日の妊婦健診(37週)で体重増加を注意……は誰にもされなかったのだけど、妊娠前からの適正増加量の上限(13kg)を超えてしまったので、勝手に気にし始めた。散歩の際の歩き方のコツ(首を後ろに引き、足はかかとから着く!)にはじまり、安産スクワットや体操、散歩ができない日のための室内トレーニング、関節の痛みを改善するマッサージなど、動画を見ていろいろ試してみて、案外面白かった。 特に、ウォーキング解説の「レベルアップ編

          安産祈願モード突入|2023.01.06-01.09

          しゃっくりを止めたい|2023.01.02-01.05

          [2023.01.02]スイカみたい お腹がどんどんスイカのような球形になってきている、気がする。母曰く、子どもが下がってきているからもうじきに生まれてしまうのではと。あと数日で妊娠37週に突入し、もう正常と言われる出産時期になるので、それはそれでいいのだけれど。入院の準備もほぼできているし、あとは待つのみ。 出産も育児も、いくら想像しても想像を超えてくるのだろうからもう想像はしない。慌てないようにしようとしてもたぶん慌てるのでもう慌てないことは諦める。泣かないとか騒がな

          しゃっくりを止めたい|2023.01.02-01.05

          立派な人になってほしい|2022.12.30-2023.01.01

          [2022.12.30]友人と話す 久しぶりに気の置けない友人とLINEをして、外界とのつながりを得た感じがしてほっとした。よく育児中の先輩方が言っていたけれど、家で子供と二人きりでいると、社会から切り離されているような気がしてつらいということが、臨月で里帰り中の今すでになんとなく垣間見えた気がした。 家族とどんなに仲が良くても、友人との会話に代えることは決してできないだろうと思う。ゆっくりお茶を飲んだりすることはこれからしばらく難しくなるんだろうけれど、少し話すくらいで

          立派な人になってほしい|2022.12.30-2023.01.01

          別のリズムで生きている|2022.12.27-12.29

          [2022.12.27(火)]ちょっとした不便 ホットカーペットにぺたんと座って自室で過ごす時間が長いので、お尻の骨が痛くなることが増え、ちょっと困っていた。今日、ふとリビングで使っている長座布団を借りて自室に敷いてみたところすごく快適になった。と、書いていて、もっと早く対策を打てよと思うのだけど、なんかこう頭が回らないのですよね。不便だなぁと思いながら、それを甘受して暮らしていることが他にもたくさんあると思う。 その座布団はリビングから借用しているので、私の移動と合わせ

          別のリズムで生きている|2022.12.27-12.29

          雪が降るなんて聞いてない|2022.12.23-12.26

          [2022.12.23]家計の心配 健保からの出産一時金や手当金、ハローワークの育休手当、また住民税の納付など、産・育休中のお金の制度は簡単に説明を受けてわかったような気になっていたのに、実際にいつ、いくらくらい支給されるのか/支払うのかをまったく理解していないことに夫に尋ねられて気づいた。 お金の心配を目の前に突き付けられるまで心配することさえできないのを引け目に感じている。計算ができないというよりは長期的な危機感というものを感じ取るのが苦手なのだ。自分ひとりならそれで

          雪が降るなんて聞いてない|2022.12.23-12.26